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マグネシウムの重要性③ マグネシウム不足と精神疾患の相関性


マグネシウムの重要性パート1パート2で述べてきた通り、マグネシウムは体と精神の両面において非常に重要な役割を果たします。パート3では、マグネシウム不足が体と精神にどういった悪影響を及ぼすのか、具体的に解説していきたいと思います。

また、私が日頃からサプリ以外にどのような食品でマグネシウムを摂取しているか。それについても紹介していきます😋

 

 

 

うつ病心の風邪


うつ病心の風邪、心に傷を負っているというキャンペーンが、かつて厚労省により行われました。これにより、うつ病を始めとした精神疾患は心の病という認識が多くの人に根付いてしまったと思います。

しかし、実態はDSMガイドラインの改定に伴う製薬会社の向精神薬普及キャンペーンであり、これ以降、精神科では向精神薬を安易に処方する対症療法が拡大しました。合法麻薬と言える向精神薬はこうして億単位の巨大市場となります。

先に結論を述べておくと、うつ病双極性障害統合失調症など、あらゆる精神疾患は脳という臓器の炎症と神経の機能低下が引き起こす病気であり、心の病ではありません。

心という物質は存在しません。私たちの体は単なるガワであり、意志は腸内細菌叢と脳が神経伝達物質を通して連携し、ニューロンが決定しています。私たちは自分の意思で動いているのではないのです。これについては、また別の機会に書きたいところです。


うつ病は、生化学的、ホルモン行動学(内分泌学)的、免疫学的、神経変性学的変数が交差する部位、すなわち脳が炎症状態となることで発現します。

うつ病は数年以内に世界3大疾患の1つになると推定されています。医療費のかなりの部分を占めるだけでなく、代謝性疾患、心血管疾患、神経疾患にも関連する危険因子であると考えられているのです。

精神科における現在の主要な治療法は、セロトニン理論(セロトニン不足の一点)に基づく誤った手法が蔓延していると私は強く指摘したい。

精神科医たちは、この誤った理論から、一時的にセロトニンを分泌させるだけで脳に後遺症をもたらす向精神薬を用いた治療法を行っています。

だが、精神科に通った人間の一体何割程度が向精神薬で完治したでしょうか?この数字は正確に出されていません。つまり出せない、向精神薬では改善しないのです。向精神薬は、抗癌剤と同様の問題が隠されているのです。

 

 

 

向精神薬の実態と危険性

向精神薬は、数多くの危険な副作用を伴います。海外では、ホミシダリティ(殺人など暴力性を含む事件)に向精神薬が絡む事案が複数存在していることが指摘されています。

日本では、不自然死と向精神薬が絡むと考えられるデータが出されました。東京23区内で不自然死した遺体の行政解剖を行う東京都監察医務院の発表によると、約3,000体の解剖の結果、多くが中毒死で、原因は医薬品によると判明しました。

そのうち96%は向精神薬が原因と判明しています。これは東京23区のデータであり、日本全体ではさらに多くの向精神薬が原因の死が起こっていると考えられています。

また、2009年6月に行われた全国の精神病院内の死亡者数調査では、1ヶ月間に1,515人が死去退院したというデータが出ています。これには向精神薬が大きく絡んでいると考えられています。


向精神薬は、プラセボ対照試験においてプラセボと同等であることを示すデータが出ています。つまり、病気に対する治療効果が医学的に証明されていないに等しいのです。

根本解決に繋がっていない点を考慮すると、向精神薬は好ましくない選択肢であるどころか、他の病気を誘発する、依存症になる、さらにはニューロンを活動停止させて二度と再生できないというリスクを持つといったデメリットしかないと言えるでしょう。

しかし、医師は向精神薬のリスクを考慮しません。あくまでDSMガイドラインに基づき一律の治療しか行いません。これは精神医療の現場に蔓延るセロトニン理論と、製薬会社の圧力、病院や医師と製薬会社の癒着が原因でしょう。

 

 

 

マグネシウムの働き

うつ病の病態生理に栄養欠乏とミネラル、特にマグネシウム欠乏が関与していることから、マグネシウムの補給がうつ病改善には必須と考えられます。マグネシウムは300以上の酵素反応の補酵素として不可欠な存在であり、カリウムに次いで重要なイオンでもあるのです。

マグネシウムは、タンパク質の生産、核酸の合成、細胞の成長と分裂、細胞の繊細な電解質組成の維持に関与している他、ミトコンドリアの膜を安定させる働きもします。他に、神経細胞活動、心臓の活動活性化、神経筋伝達、筋収縮、血管運動緊張、および血圧の制御などにも中心的な役割を果たしている。

マグネシウム欠乏と全身の炎症には相関があり、また、高血圧を防ぐなど心血管の健康を維持・促進するだけでなく筋骨格系の健康にも関与し、サルコペニア骨粗鬆症、骨折の予防にも効果を発揮します。睡眠の質向上、ビタミンD代謝の調節、認知機能の維持と改善にも不可欠です。

しかし、F1種の作物や、マグネシウムを含まない肥料といった工業化された農業の普及により、野菜のマグネシウム含有量は枯渇しています。

また、水道水は勿論、市販の「ミネラルウォーター」と称して売られているペットボトル飲料水も加熱処理やフィルタリングによりマグネシウムが除去されています。出来れば非加熱のミネラルウォーターを購入しましょう。

その他、加工食品主体の栄養が無くエネルギー(カロリー)だけが高い食事パターンが家庭に普及してしまった。これらの理由で現代はマグネシウム不足が深刻化しています。ゆえに私たちのマグネシウム摂取量は、1日平均175mg前後まで減少しています。

 

 

 

うつ病マグネシウム

マグネシウムに関する動物実験では、水を張った容器にマウスを入れ、徐々に水量を増やすという実験が実施されました。水量が増えて動いて脱出を試みるか、絶望を感じて生きることを諦め溺死を選択するか、精神のバロメーターを計る観察です。

マグネシウムを含まないエサを食べたマウスを容器に入れると、無動作時間の増加など、うつ病、不安、恐怖に関連した行動が増加したことが分かりました。逆に、マグネシウムを含有したエサを食べたマウスは脱出を試みるという結果が出ています。

また、マグネシウム欠乏症のマウスは、快感消失、睡眠障害、エサ摂食量の低下など、人間のうつ病と同様の症状を示したことも分かっています。


人間における、特定の栄養素の欠乏とうつ病の相関性に関する研究では、血中マグネシウム濃度の低下とうつ病のスコアが相関していることが明らかにされています。マグネシウムの欠乏が神経病理や精神疾患を引き起こすことはよく知られているのです。

研究者たちは「マグネシウム欠乏は、過剰なカルシウムやストレスと相まって、感情の不安定な状態、不安、感覚過敏、パニック、無気力、不眠症、頭痛、ブレインフォグ、せん妄、幻覚、過興奮など症状を引き起こす蓋然性が高い」と述べています。

ノルウェー国立公衆衛生研究所による研究では、マグネシウム摂取量とうつ病のスコアとの間に逆相関があり、マグネシウム摂取量が少ない人ほどうつ病の割合が高いことが示されました。


うつ病と診断された患者や、うつ病経験を持つ双極性障害患者の血清および脳脊髄液を採取し健常者と比較したところ、大うつ病患者やうつ病経験を持つ双極性障害の患者の間でカルシウムとマグネシウムの比率が大きく上昇していることも判明しています。

カルシウムとマグネシウムは、互いに拮抗して吸収を争うミネラルです。重度うつ病の患者が抱える主な症状に自殺念慮がありますが、この症状を抱える患者は、カルシウム濃度が正常であるにも関わらず、脳脊髄液中のマグネシウム濃度が低いことが知られています。

つまり、マグネシウムがポジティブな思考に関与していることの信憑性が示されているのです。マグネシウムのサプリが重度の双極性障害の患者の気分を安定させる効果があることも試験で判明しています。

研究者は「マグネシウム躁鬱病の予防治療としてリチウムに取って代わる、あるいはその効果を向上させる結果は、さらなる臨床研究を行うことに値する。重度の治療抵抗性躁病の補助療法として硫酸マグネシウムを注入すると、リチウム、ベンゾジアゼピン、神経遮断薬の使用を大きく減らすことに繋がっている。重度の躁鬱病の有用な補助療法となり得る」と結論付けました。

 

 

 

試験でマグネシウムが重度うつ病の症状を改善

近年、米国のあるクリニックにて、うつ病と診断された成人126名を対象にランダム比較試験が実施されました。1日248mg~500㎎の含有量がランダムに選別されたマグネシウムを被験者に6週間投与し、6週間の無投与期間と比較してうつ症状の変化を調査したというもの。

結果、マグネシウムの投与により、うつ病の重症度と治療への反応に関する有効な指標「患者健康調査票9」(PHQ-9)と、不安障害の重症度に関する感度の高い自己報告式スクリーニングツール「全般性不安障害-7」(GAD-7)の両方のスコアにおいて、臨床的に有意な改善が見られました。

驚くことに、効果は僅か2週間で現れたといいます。マグネシウムの補給が症状の劇的な改善を表している訳です。さらに、性別、年齢、うつ病の重症度、抗うつ薬の使用歴や、マグネシウム含有量がランダムであることに関係なく総じて抗うつ効果を発揮したことも特筆事項でしょう。

本研究の研究者チームは、「マグネシウムは成人のうつ病に有効である。サプリメントの毒性について綿密なモニタリングをする必要がなく、即効性があり忍容性も高い」と結論付けました。


マグネシウムは発汗、排尿、排便などの生体活動や、ストレスホルモンの過剰産生によっても失われてしまいます。低マグネシウム症は様々な疾患と相関しており、マグネシウム濃度を高めることで様々な疾患リスクを軽減できると考えられる訳です。

例えば、マグネシウムが欠乏している人は、2型糖尿病メタボリックシンドロームCRP上昇、高血圧、動脈硬化性血管疾患、心臓病、骨粗鬆症片頭痛、喘息、大腸がんと関連していることを研究者は指摘しています。

さらに、細胞レベルでのマグネシウム欠乏は、怪我や病原体とは無関係にカルシウム活性化性炎症(急性炎症)を誘発する他、全身性の慢性炎症とも関連しています。慢性炎症は全ての慢性疾患や変性疾患の原因となります。

日本人の多くが悩むアレルギー性疾患、倦怠感などの慢性的体調不良、癌に至るまで、マグネシウム不足が根底に関連していると結論付けて良いでしょう。

 

 

 

マグネシウムを多く含む食品を摂ろう!


マグネシウムを多く含む食品としては、アーモンド、カシューナッツなどナッツ類、ピーナッツ、松の実、キヌア、ほうれん草、ジャガイモ、デーツ、バナナ、ココナッツミルク、黒豆、大豆、ピュアココア、ダークチョコレートなどが挙げられます。

但し、野菜を茹でるとマグネシウムが流出することや、野菜を食べ過ぎて食物繊維が過剰になると胃腸への負担が増えてマグネシウムの吸収率が低下するので注意しましょう。野菜の摂りすぎはCa:Mgのバランスを崩壊させて外反母趾やリウマチなど骨の疾患を招きます(Caが骨に蓄積する為)。

個人的に、ピュアココアパウダーとダークチョコレートをお勧めしたいです。チョコレート、ココア共にカカオ豆が主原料で、カカオ豆を挽くことでココアパウダーになります。ピュアココア、ダークチョコレートにはマグネシウムを筆頭に多くのミネラルなどが含まれており健康効果が絶大です。

 

 


これは私がデザート代わりに食べているカカオマスです。カカオマスからハイカカオチョコや一般のチョコレートが作られます。いわばチョコレートの大元です。

カカオマスやハイカカオチョコに含まれるポリフェノールは、脳や血管を若返らせて認知機能の改善効果がある他、強力な抗酸化作用があります。栄養も豊富です。

さらに、ハイカカオチョコやピュアココアが、心臓病を始めとする心血管系疾患の改善に非常に効果的であることを知りました。

 

 

 


様々な研究を調査して選び抜かれた7つの研究のうち、5つの研究において、「チョコレート摂取が多い群は、少ない群と比較して心血管疾患、脳卒中のリスクが減少していること」が示されました。

チョコレート摂取量が最も多い群は、一番少ない群に比べて心血管疾患が37%、脳卒中は29%も減少していました。(英国ケンブリッジ大学H. Franco Duran氏 BMJ 2011;343:d4488)

閉塞性動脈硬化症(動脈硬化により足の血管が狭くなったり詰まったりしていて、歩いていると痛みが生じる病気)の患者に、カカオ85%のチョコレートを食べさせた群と カカオ35%のチョコレートを食べさせた群を比較すると、「高カカオのチョコレートを食べた群では、最大歩行距離が11%延長、最大歩行時間が15%延長し、血管内皮機能を司る物質の血中濃度も改善」していました。( イタリア Lofredo LJ Am Heart Assoc. 2014;3:e001072)

特に1つ目の研究は大規模な研究(対象総数11万4009人)で、信頼性が高いといえます。


また、脳の「海馬」に作用して「認知機能低下の改善」が期待される(Nat Neurosci 2014, 17, 1798-803.)など、他にも複数の研究からチョコレートの様々な健康効果が報告されています。

以上をまとめると、カカオ濃度の高い(目安は含有率70%以上)チョコレートは、不整脈(心房細動)、心血管疾患、脳卒中のリスクを軽減させる効果がある。そして、その他の健康効果にも多くの面が期待されています。

 

 

 


実際、私は家系の人間の多くが心臓疾患持ちで、私自身も学生時代には不整脈と診断されています。激しい運動は避けるよう医師から言われました。親類の男性たち数人が50歳前後で心筋梗塞で亡くなっています。

私の母も心筋梗塞による心臓血栓が原因で心原生脳梗塞となり障害を負いました。私も歳を重ねる毎に心臓に痛みを感じることが多くなり、軽い心筋梗塞を経験しました。

ところが、ダークチョコレートとピュアココアを朝晩に摂取するようになってから、心臓の痛みはピタッと消えました。以降数年間、心臓の痛みが出たことはありません。

 

ピュアココアやダークチョコレートが持つ効果をざっと並べてみましょう。

1. 認知機能の改善
2. 注意力向上
3. ワーキングメモリー向上
4. 睡眠不足時の認知能力回復
5. 免疫系強化
6. 放射線治療の副作用軽減
7. 筋肉・神経機能を向上
8. 傷の回復速度向上
9. 心臓病のリスク現象
10. 血圧正常化
11. コレステロール値改善
12. 血糖値改善
13. 体内炎症抑制効果
14. 体重減少


ざっと思いつくだけでもこれだけあります。これらはマグネシウムで得られる健康効果と全く同じ。ダークチョコレート、ピュアココアには鉄、亜鉛、セレン、マグネシウムなどミネラルが多量に含まれている為です。

ただ、高含有タイプの苦いココアやチョコレートが苦手という方も多いでしょう。そこで、様々な病気に悩む人たちにマグネシウムのサプリ摂取をお勧めしたいです。バイオアベイラビリティ(活性効率)を考慮して、海外製の高含有サプリが良いでしょう。

 

 

 


マグネシウムは、添加物などのキレート作用により吸収されない状況が多い現代では多少摂りすぎで丁度良いと個人的に考えています。サプリに加えて、食品からも積極的に摂取するくらいで良いのではないでしょうか。

例えば私の場合は、600㎎のマグネシウムサプリを毎朝1錠服用して、朝晩にはピュアココアを大さじ2~3杯、さらに「ぬちまーす」を同時に小さじ1杯入れて塩ココアにして飲んでいます。

ぬちまーす沖縄県の天然海水から作られた天然塩で、非常に豊富なミネラル類を含んでいます。ココアと天然塩を朝晩に飲むことで、サプリだけではなく食品からもマグネシウムを摂取しています。

 

と言った感じで、海から誕生した私たち人間は、海水と同じく血中に無数のミネラルが必要です。中でもマグネシウム濃度が健康を左右すると言っても過言ではありません。ぜひ、意識してマグネシウムを摂取するようにしましょう。きっと、あなたを苦しめている様々な疾患を改善してくれるはずです。

以上でマグネシウムの記事を終わります。ここまで読んで頂きありがとうございました😌