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うつ病・双極性障害の主な原因の1つはビタミンB-12欠乏症


ビタミンB12は、安定した精神状態と最適な脳機能を維持する上で非常に重要であり、B12の欠乏状態によって、うつ病統合失調症双極性障害などの重度の精神疾患を引き起こす可能性があることをご存知だろうか。

例えばヴィーガンヴィーガニズムを過剰なまでに実行している人は、精神的に不安定になっていくことが割と多い。これはあらゆる動物性たんぱくを拒絶する結果、ビタミンB12欠乏症によって精神が不安定になる為である。

ビタミンB12は「エネルギービタミン」とも呼ばれる。免疫系を健康に保ち、脳の機能を維持する為に必須だ。B12不足の症状は、うつ病双極性障害の症状と酷似している。

2005年には、精神疾患ビタミンB12欠乏症の相関関係における科学的な証拠が発見されている。海外の精神科では、うつ病双極性障害などの気分障害に、ビタミンB12ナイアシンアミドを始めとしたビタミンB群のサプリ摂取が推奨されており、治療薬と共に処方されることが多いようだ。

 

 

セロトニン不足が精神疾患を招く?

セロトニン精神疾患に関する研究で、新たな事実が判明しつつある。これまで精神疾患とは、セロトニン不足による影響が最も大きいとされてきた。ゆえに向精神薬セロトニン不足解消を目的としている。日本の精神医学界は、未だセロトニン信奉と言える。

だが、近年の研究で、セロトニン欠乏と精神疾患発症には大きな関係がない可能性が示されつつある。それよりもビタミンB群欠乏症のほうが重大という研究結果が多く出ているのだ。

ビタミンB12欠乏症の症状をざっと挙げてみよう。大きな悲しみ、不安、パニック発作、ブレインフォグ、無気力、記憶力低下・・・つまり、うつ病などの精神疾患の症状そのものだ。

もう1つ、現行の精神疾患治療の主流は投薬だが、向精神薬抗不安薬は、摂取したビタミンB12の消化吸収を阻害してしまうことが判明している。その為、やむを得ず向精神薬を投薬する場合は、ビタミンB12サプリを高容量で摂取する必要がある。


医学博士であり、ベストセラー作家でもあるケリー・ブローガン博士は、精神疾患を患っている人にとって、ビタミンB12は精神薬としての最終手段の1つになるかもしれない」と述べている。

長期に渡る投薬治療を行っているにも関わらず、うつ病双極性障害などの症状が改善せず苦しんでいる方は、これから記するビタミンB12の効果について、是非、知って欲しいと思う。

 

 

B12欠乏症、双極性障害患者に多い?

これは、双極性障害に苦しむ当事者や、その家族、友人、パートナーたちが集う海外フォーラムである。私もよく観覧している。ここにB12に関するスレッドがあるので翻訳してみよう。

 

名無しさん
医師から電話があり、血中のビタミンB12が少ないので、1日1回1000マイクログラムのビタミンB12を摂取する必要があると言われて、ようやく自分のどこが悪いのかがわかりました。私は、双極性障害の人がB12欠乏症を持つことが一般的であることを、それまで疑問に思っていました。皆さんどうですか?


名無しさん
一般的かどうかわかりませんが、私は双極性障害で、同じくB12欠乏症も持っています。


名無しさん
私も双極性障害と診断され、B-12欠乏があることが検査で最近わかったところです。


名無しさん
私には以前に双極性障害と診断された友人がいます。彼女は向精神薬療法を行っていましたが、結局、月日が経つにつれてが状態が悪化してしまいました。その後、実はB12が不足していることがわかり、双極性障害の治療薬の服用を止め、B12欠乏症の治療を始めたところ、今までにないほど調子が良くなりました。


名無しさん
こんにちは皆さん。 数年前から、B12欠乏症と双極性障害に関する研究があるかどうか調べていて、このスレッドに出会いました。

私は、6年間ほど極度のストレス状態を経験しました。そのうちの2年間は常に激しいうつ状態でした。その後、最初の躁転を経験し、その後4年間、うつ病、軽躁、急速循環を繰り返し、少なくとももう1度、本格的な躁転を経験しました。

その後、双極性障害と診断されました。 治療薬を飲みましたが、酷い疲労感の為、1ヶ月でやめました。 1年後、一般的な健康診断を受けたところ、B12が欠乏していることがわかりました。

B12の注射を打ってから数ヵ月後に、通常のうつ病に移行しました。すぐに、私はずっと調べてきた重度うつ病への対処法を実行に移し、そして・・・。私はうつ病寛解しました。衝撃的でしたね、10数年ぶりに双極性障害ではない普通のレベルのうつ状態を感じたのだから。

その時、B12の注射が効いてから、双極性障害の症状が全く出ていないことに気づきました。経過を観察しながら、本来なら発作の引き金になるような状況にも問題なく耐えて、2008年末から今まで、双極性障害の症状が全く出なくなったのです。

その当時、B12と精神病についてネットに情報はなかったけど、専門誌に掲載された研究では、精神病を含む大躁病を発症した患者の治療について数例報告されているのを発見しました。

躁病になったのはその時だけで、間違いなくB12が極端に不足していたのです。 B12欠乏症を治療したところ、症状が治まり二度と再発していないのですから。血液検査の結果、B12が再び減少していないことが分かったので、もう注射は必要ない。私は慢性的な低B12ではなかったのですね。

私の仮説では、B12は病気やストレスによって消耗されると考えています。6年間の不安・ストレス・うつ病が、B12を消耗させたのではないか、と考えています。それが、その後に悪化して双極性障害へと移行した可能性もある。

うつ病の原因となっている問題に対処してからは、ストレスでうつ病になることはなくなりました。要するに、私は既にもう双極性障害ではないと思うのです(現在の診断ルールでは、この可能性を認めてもらえないのはありがたいのですが)。

結論として、双極性障害の人は血液検査を受け、検査で浮き彫りになった欠点に対処することをお勧めします。試してみる価値は十分にあると思います。

双極性障害の診断を受けている全ての人が、B12が低いというわけではないかもしれませんが、もし、これを知って恩恵を受ける人がいるとしたら素晴らしいことだと思います。


名無しさん
加齢と共にB12が不足することが多いと読んだことがあります。双極性障害の人に起こるなら二重苦になりますね・・・。


名無しさん
私は20年前、2人の息子を産んだ直後に双極性障害2型と診断されました。私は現在46歳ですが、重度の躁鬱病で結婚生活は困難なものでした。

そこで質問ですが、私はB12注射を打つことで、双極性障害から実際に「普通」になれると思いますか?そうなれるとしたら素晴らしいことだし試したい。私は多くの薬を飲んだり止めたりしています。また、不眠症が酷く、パニック発作を起こすこともあります。もっと詳しく知りたいです。皆さん、お話ありがとう。

 

 

・・・このように、海外フォーラムではB12欠乏と精神疾患の関係を認知している人が多いことが分かる。向精神薬だけを投薬しようとする日本の後進的医療とは大きな差があることがお分かりいただけると思う。

 

 

 

精神疾患患者にとって救いとなる可能性

「Could it Be B12 An Epidemic of Misdiagnosis」著者である、ジェフリー・J・スチュアート博士によれば、脳内のビタミンB12濃度が低くなると、記憶力が曖昧になり、認知能力に問題が生じ、アルツハイマー認知症を招く危険性を指摘している。

それだけではなく、B12が欠乏すると、感覚機能、思考力、行動認知機能などをコントロールする、脳内の重要な神経細胞の機能に直接ダメージを与える可能性があるという。

ベストセラー書籍「A Mind of Your Own」や、画期的な医療専門書として話題を呼んだ「Integrative Therapies for Depression」の著者であり、コーネル大学医学部の卒業生でもある、医学博士・精神科医のケリー・ブローガン博士は、自身の書籍内で以下のように記している。

「B12はミエリン(髄鞘)をサポートすることで知られている。このビタミンが不足すると、認知症多発性硬化症、歩行障害、感覚障害などの症状を促進する疑いがあるとされている」

ケリー博士は、精神疾患を患っている人にとって、ビタミンB12は精神薬としての最終手段の1つになるかもしれない」とまで述べている。

また、大学の研究では、うつ病患者の多くにB12欠乏の臨床マーカーが見られるとケリー博士は指摘している。さらに、B12欠乏が無いうつ病患者でも、B12を摂取することで、疲労睡眠障害うつ病認知症に苦しむ人々に「顕著な改善」がみられたという。


天然成分を中心に研究しているジョセフ・マーコラ博士は、ケリー博士の一連のB12に関する発言や記述に賛同している。ビタミンB12が気分や精神的健康に大きな影響を与えることについて、マーコラ博士はこう述べている。

ビタミンB12のレベルが低下すると、初期症状として、やる気が出ない、無気力、倦怠感などの気分の低下が現れます。また、欠乏することで、急性の精神障害、記憶障害、筋力低下、疲労感などが起こります。

ビタミンB12の欠乏による慢性的な健康問題には、神経障害、精神障害(深刻な精神疾患に陥ることもある)、および認知症が含まれます」

 

 

加齢と共にB12が不足しやすくなる理由

ビタミンB12欠乏の原因の1つとして、加齢に伴い、消化管がビタミンB12の吸収を妨げてしまうことが挙げられる。

「高齢になると、胃の粘膜は徐々に塩酸を作る能力を失い、食物からビタミンB12を体が効率的に吸収・利用できる活性化された形で放出することができなくなります。50歳以上の方は、ビタミンB12の吸収が最適なレベルではないと考えて良いでしょう」

と、マーコラ博士は述べている。博士によると、ビタミンB12レベルが低くなると、以下のようなことが起こるという。

◇神経の損傷
◇精神医学的な問題
うつ病
認知症アルツハイマー

 

ケリー・ブローガン博士は、ビタミンB12の欠乏は、深刻な精神疾患と同等の、広範囲の神経障害を引き起こすと指摘し、マーコラ博士の見解に同意している。彼女は書籍でこう記している。

「B12の欠乏は、精神疾患認知症の最も重要な可逆的原因であることは間違いありません。精神疾患の患者を検査すると、多くがB12欠乏なのです。バランス感覚の低下、精神錯乱、物忘れ、抑うつ、様々な精神疾患など、多様な症状が現れます」


そして、マーコラ博士とケリー博士は、こう指摘する。

「B12欠乏症を治療する場合、活性化ビタミンの使用が推奨されます。B12レベルの改善に非常に効果的である」


これは言い換えると、日本の一般的なドラッグストアで売られているビタミンサプリに含まれる「シアノコバラミン」という物質は、B12欠乏症の治療には全く役に立たないということを示唆している。

メチルコバラミンという活性型補酵素形態のB12サプリだけが、精神疾患やその他の症状を改善する働きがあることが研究により明らかにされている、ということである。



点滴以外でB12を有効的に摂取する方法

研究者たちによると、ビタミンB12を摂取する上でお勧めの食品は、牛や豚の赤身肉、鶏肉、卵などの動物性タンパク質であると指摘している。

しかし、前述のように、加齢に伴い、食物からビタミンB12を吸収することが難しくなる。この為、(米国でのデータだが)40歳以上の人の多くが、臨床的にビタミンB12の不足を指摘されている。肉や卵を多く摂取する米国でこの状態ということは、日本はより深刻と考えることが出来る。

この問題を解決する為に、2010年、米農務省「アメリカ人の為の食事ガイドライン」が密かに修正された。50歳以上の人は、B12強化食品かB12サプリメントを定期的に食生活に取り入れることが推奨されるようになったのである。

悲しいことに、40歳以上の多くの人は、加齢による精神や認知機能の衰えから脳を守る為に、高品質なビタミンB12サプリメントを摂取する必要がある、ということを知らない。

 

 

高品質メチルコバラミンビタミンB12サプリ

「高品質」とは、メチルコバラミンといった、摂取してすぐに体内で生物学的に活性化するタイプのビタミンB12サプリを指す。ケリー博士は、活性型メチルコバラミン型のB12サプリ摂取を強く推奨している。

一般的な大手国産メーカーのビタミンサプリの多くはシアノコバラミン型だ。これは合成物であり、シアン化物分子と結合して毒性負荷を身体に加えることになる。

シアノコバラミンビタミンB12としてサプリメントに配合されている理由は、合成コストが安く、安価で販売できる為である。

しかし、遅効性であることに加え、体内で生理活性物質に変換されない限り、何の効果も得られない。そもそも、中高年の場合は変換機能自体が衰えている。よって無意味と言える。

 

 


一方、メチルコバラミン形態のB12サプリは、代謝の変換を必要とせず直接利用することができる。すでに生理活性物質の形をしている為、体内で直接働くことができるのだ。また、メチルコバラミンは、血液脳関門を容易に通過して脳細胞に栄養を供給できる唯一のB12でもある。

また、医学専門誌「Journal of Pharmacological Therapeutics」に掲載された研究によると、

「メチルコバラミンのメチル基は、気分を高める役割を担う神経伝達物質であるセロトニンの生成を促し、興奮毒性に対するダメージから脳を保護することが判明」

とある。つまり、メチルコバラミンビタミンB12)は脳機能を保護するだけでなく、気分を高揚させる作用もあるのだ。ケリー博士が言う「精神薬になり得る」とは、これを指している。薬を服用しなくても、セロトニン生成を促す効果があるのだ。

メチルコバラミンタイプのB12サプリを摂取することは、医師からB12を注射、もしくは点滴を受けることと同等の効果を得られると言えるだろう。

脳を活性化させる為、殆どの人が最初の数日間で、頭の回転が速くなり、頭がクリアになり、気分が良くなり精神が安定するなど、脳機能が向上していることに気づくという。

 

 

高品質メチルコバラミンが入手できる場所

脳の萎縮を防ぎ、精神疾患によるB12欠乏症の症状を緩和する為に必要な含有量を誇る、高品質なメチルコバラミンがどこで手に入るか?iHerbやAmazon個人輸入代行サイトなど、海外製サプリを扱うECサイトや業者から購入可能である。

国産はシアノコバラミン型が多く、成分含有量も少なく閾値に届かない。添加物まみれでもある。避けたほうが良い。

 

 

iHerbより。米サプリメント業界の老舗NOWフーズ社のメチルコバラミンは、最大で何と10,000mcg(マイクログラム)という凄まじい高容量を誇る。うつ病双極性障害を改善する目的で使用する場合、5,000mcg以上を摂取したほうが良いだろう。

米RDA(食事摂取量基準)におけるB12のガイドラインは2.5mcgだが、これは余りにも少ないとみるべきだ。多くの専門家が、精神疾患などの治療の為の必要量は1日辺り、「少なくとも」1000mcgであると考えているのである。疾患が無い人であっても、2.5mcgは少なすぎる。

NOWフーズ社のメチルコバラミンは、最低でも1,000mcg、最高量で10,000mcgだ。吸収率を考慮しても、十分に効果を発揮してくれると考えられる。

 

 

脳の重要栄養素2:アデノシン三リン酸

アデノシン三リン酸は、脳の細胞エネルギーの主要な源である。脳は他の器官よりも多くのエネルギーを必要とする。その為、脳の機能と修復が必要な時にアデノシン三リン酸レベルが最適でない場合が多い。

ミネソタ大学医学部の研究者が、アデノシン三リン酸レベルが脳機能の改善にどの程度関係しているか研究を行ったところ、アデノシン三リン酸レベルが高いことは、脳細胞や組織の損傷を修復し、脳組織を活性化して最適な機能を維持するという結果が出ている。

つまり、脳内に十分な量のアデノシン三リン酸がなければ、神経細胞は活性化できず、効率的な思考が行えない確率が高くなる。さらに脳へのダメージが蓄積されていく一方となる。


著名な生化学者バリー・シアーズ博士 によると、

「アデノシン三リン酸が不足すると、脳はエネルギーを消耗し機能が低下します。アデノシン三リン酸は、脳で中心的な役割を担っている」

「脳のグリア細胞は、アデノシン三リン酸を使ってコミュニケーションをとっています。そして、グリア細胞神経細胞の主要な制御因子であり、神経細胞に何をすべきかを伝える為に高レベルのアデノシン三リン酸は必須です。

つまり、脳はエネルギーを使ってコミュニケーションをとっているのです。エネルギーが不足すると、脳の伝達が上手くいかず、神経伝達物質が最適な形で流れなくなります。

アデノシン三リン酸という形で全体的にエネルギーを供給することが、心と気分の健康を維持する為の重要な要素です。アデノシン三リン酸が不足すると、イライラしたり疲れたり、心を病んだり、ストレスという形で精神が消耗していくのです」

と語っている。

 

 

脳の重要栄養素その3:グルクロノラクトン

グルクロノラクトンは、薬学関係に関心がないと知らないと思う。実は1960年代と古くから一部で使用されており、ベトナム戦争時、米兵に投与され、気分と士気を高め、精神的・感情的ストレスと鬱を緩和する為の手段として用いられてきた。

グルクロノラクトンは、疲労回復や全身の健康維持に有効とされる。パフォーマンスやスタミナの向上、多幸感や幸福感の誘発の両方の作用を持っているのだ。脳のエネルギーと機能を高め、幸福な脳内化学物質を誘発することで、精神疾患の改善に有効とされる。

これも、あまり知られていないことだが、スタンフォード大卒の元Google社幹部マイケル・ブラントや、米国の著名な発明家で科学者のジェフリー・ウーは、「nootropic brain stack」(自然由来の脳機能向上薬)として、グルクロノラクトンを毎朝、使用していることを認めている。


NutriScienceによると、

「グルクロノラクトンは、精神的パフォーマンスとポジティブな気分を促進することが研究で示唆されています。臨床試験でグルクロノラクトンを投与したところ、被験者は反応時間、集中力、記憶力に著しい改善を示しました」

とのことである。

グルコロノラクトンは、脳機能、肝機能、肝臓保護、体内解毒、ビタミンC生成、脂肪酸合成、ヌクレオチド合成、アミノ酸合成などの代謝に深く関わっており、人体にとって最も重要な代謝物の1つであることも知られている。

また、体内で蓄積されやすい有害物質を無害な水溶性物質に変換するという、デトックス物質としての一面があることも、臨床試験で証明されている。

ただ、これはサプリ単体では売っていない。

 

・・・如何だったでしょうか。睡眠時間を削り、文献や専門書籍の情報などを参考にしながら書きましたが、時間が足りないゆえに雑な情報となってしまったかもしれません。うつ病双極性障害などに苦しむ人にとって、救いの記事となれば幸いです。代わりに私が睡眠不足である4時間以上かかった。ぐー😪