レトロゲームを飾って眺めているだけの男のブログ

ALCATRAZZ feat. Yngwie Malmsteen - Bootleg File 1983-1984


若きイングヴェイ・マルムスティーンが在籍していたことで知られる、グラハム・ボネット率いるアルカトラスの1stアルバムのツアーを収録したブートレグを紹介するよ😙

マイケル・シェンカー・グループを去ったグラハムは、1983年に入ると、元ニュー・イングランドのジミー・ウォルドー、ゲイリー・シェアと共に新たなバンドを作ろうと計画する。そこにスティーラーを脱退したイングヴェイがオーディションを受けに来て加入が決定。


ドラマーには当初、元アイアン・メイデンのクライヴ・バーが加入する予定だったが、1週間ほど在籍したのちに、バンドがアメリカを活動の場に選んだことでクライヴが自ら脱退したとも、或いはイングヴェイがグライヴを拒絶した為に参加が見送られた等、諸説あるがクライヴの参加は実現せず、元アイアン・バタフライ、アリス・クーパーのヤン・ユヴェナが加入することになる。

バンドは、ロッキー・デイヴィスとシャーリー・デイヴィスによって設立されたばかりの新レーベル・ロックシャーと契約を結び、1983年10月に1stアルバム「NO PAROLE FROM ROCK'N'ROLL」をリリース。

18週に渡りビルボードチャートにランクインし最高128位を記録した。ヒットはしなかったが、若きイングヴェイの魅力が最大限に引き出されたHR/HMファン必聴の名作である。


1983年10月末からUSツアーがスタート、1984年1月には早くも来日公演が実現した。1月28日中野サンプラザ公演はライブアルバム「LIVE SENTENCE」用に録音され、映像ソフト「METALLIC LIVE '84」用に撮影もされている。「LIVE SENTENCE」は、ツアーの最中である1984年3月31日にリリースされ、ビルボード133位を記録した。

2月からは再びUSをツアーするが、メディアやファンのバンドに対する話題は常にイングヴェイのギターに関することであった。バンドの中心人物であるはずの自身よりも、イングヴェイのギタープレイにばかり注目が集まることにグラハムは次第に苛立ち、2人の関係は急激に悪化していったそうだ。


イングヴェイによると、オクラホマでのステージで2人の関係に亀裂が入る決定的なトラブルが起きたという。"SINCE YOU BEEN GONE"のギターソロ中に突然グラハムがアンプからシールドを抜いてしまった。

イングヴェイがグラハムに怒鳴り客そっちのけで口論が始まり、グラハムがマイクスタンドでイングヴェイの胃の辺りを突けば、イングヴェイはグラハムをぶん殴って帰ってしまったそうだ。

そして1984年7月7日ミルウォーキーでのステージを最後に、イングヴェイはツアー中にも関わらずバンドを脱退してしまった。そしてロッキー・デイヴィスとシャーリー・デイヴィスの横領容疑が発覚して2人は逮捕、ロックシャイアーは倒産という最悪の展開を迎えたイングヴェイ期のアルカトラスでございました😅

ここでは、1983年10月31日のデビューから1984年7月7日までの、イングヴェイ在籍時の所有ブートを紹介していきます。古いものばかりです。

 

 

 



NO PAROLE FROM ALCATRAZZ (BON309)

1. Kree Nakoorie
2. Starcarr Lane
3. Island In The Sun
4. Big Foot
5. Hiroshima Mon Amour
6. General Hospital
7. Incubus
8. Suffer Me
9. Too Young To Die, Too Drunk To Live
10. Jet To Jet


BONDAGE MUSICレーベル、プレス盤1CD。1stアルバムのデモ音源をサウンドボード録音で収録。ボーカルなしによるインストゥルメンタル・トラックのみ。所々に演奏の違いがあるので面白いと言えば面白いのですが、ボーカルなしで延々バッキングトラックが続くので、繰り返し聴きたくなるような物ではないと思います。

近年、ボーナストラック付きでリリースされた「NO PAROLE FROM ROCK'N'ROLL」に、このデモ音源がすべて収録されました。よって本作は役目を果たし終えた1枚と言えるでしょう。

 

 

 

 

 

 



IMPRISONMENT FOR LIVE (POWER GATE-168)

Country Club, Reseda, Ca 31st Oct 1983
1. Too Young To Die, Too Drunk To Live
2. General Hospital
3. Kree Nakoorie
4. Island In The Sun
5. Evil Eye
6. Since You Been Gone
7. Hiroshima Mon Amour
8. Suffer Me
9. Desert Song
10. Jet To Jet

Nakano Sunplaza, Tokyo Jp 28th Jan 1984
11. Big Foot
12. Suffer Me
13. Desert Song
14. Lost In Hollywood
15. Kojo No Tsuki
16. Something Else


POWER GATEレーベル、プレス盤1CD。ライブデビューとなる1983年10月31日カリフォルニア公演をサウンドボード録音で収録。ボーナストラックに、「メタリック・ライブ」LDから落としたと思われる1984年1月28日中野サンプラザ公演をサウンドボード録音で収録。

恐らくアナログLPブート時代から存在していたと思われる定番音源で、ブートCDでもOH BOYレーベル「FEAT. YNGWIE」など90年代初期から繰り返しリリースされてきたのでご存じの方も多いでしょう。近年は怪しいハーフオフィシャル化もされて、アマゾンや大手CD店でも手に入るようになりました。

初ライブということもあり、演奏はスタジオテイクに忠実です。イングヴェイもまだ俺様プレイではなく、バンドの1メンバーという感じで大人しく弾いています。グラハムはやはり高いキーが厳しくて所々フェイクで乗り切っていますが、全体的には悪ノリもなく真面目に歌っています。

注目は、この日だけ演奏されたと思われる"GENERAL HOSPITAL"です。"DESERT SONG"と似たミドルテンポの曲ですが、なかなか良く作られた佳曲です。どうしてバンドオリジナルのこの曲を大切にせず、MSGの"DESERT SONG"に拘ってしまったのかな。個人的には"GENERAL HOSPITAL"のほうが好きなんですが・・・。

ラジオ放送用音源で、本作はそのラジオショーディスクから作られた最高音質盤という謳い文句で登場しました。元々、既発盤も音が良かったので違いが分からないのですが・・・まだ聴いたことがない人には有難い再発盤といった所でしょうか。今はボーナストラックも含めて全てオフィシャルで聴ける音源なので、本作もお役御免と言った所です。

 

 

 

 

 

 


LOST IN CALIFORNIA (Bonus CDR)

1. Incubus
2. Too Young To Die, Too Drunk To Live
3. Hiroshima Mon Amour
4. Desert Song
5. Kree Nakoorie
6. Island In The Sun
7. Big Foot
8. Evil Eye
9. Guitar Solo
10. Since You Been Gone
11. Jet To Jet
12. All Night Long
13. Lost In Hollywood


上の「IMPRISONMENT FOR LIVE」を購入すると付いてくるボーナスCDR。1983年12月21日、カリフォルニア州ハンティントンビーチ、ゴールデンベアークラブ公演をオーディエンス録音で収録。低音がスカスカのぺらっとした音質で、これを単体でリリースするのは厳しいかな、と思える音質です。

デビューライブはフェイクを入れながらそれなりに上手く乗り切ったグラハムですが、この日は所々でヨレヨレっとしてしまうなど不安定な状態です。特に"ISLAND IN THE SUN"はなかなか笑える・・・インギーは早くも俺様プレイの片鱗を見せ、構わずガンガン弾きまくっているので、グラハムの不調がより目立ちます。

それにしてもこの日の"EVIL EYE"でのインギーは、いつにも増して凄い。こんな凄まじいプレイを目の前で見せつけられたら、誰だってグラハムの印象が全く残らなくなってしまうでしょう。この曲が終わった時の声援の大きさがそれを物語っている気がします。では、音源をどうぞ!

 


INCUBUS~BIG FOOT



EVIL EYE~LOST IN HOLLYWOOD

 

 

 

 

 

 



YNGWIE FIRST APPEARANCE (LANGLEY-074)

1. Bgm : Night Games (hideki Saijo Ver.)
2. Incubus -
    Too Young To Die, Too Drunk To Live
3. Hiroshima Mon Amour
4. Desert Song
5. Night Games
6. Big Foot
7. Island In The Sun
8. Kree Nkoorie
9. Guitar Solo
10. Since You Been Gone
11. Suffer Me
12. Jet To Jet
13. Coming Bach
14. Lost In Hollywood
15. All Night Long


LANGLEYレーベル、1CDR。1984年1月24日、大阪フェスティバルホール公演をオーディエンス録音で収録。早くも来日公演が実現、その初日となった大阪公演を高音質ステレオAUDで完全収録した1枚。恐らくアナログLPブート時代から音源は存在していたと思います。CDでも何種類か出ている定番の1つです。

本作はマスターテープから直接作られたらしいですが、では違いはどこにあるのかというと既発よりも収録時間が長い点です。コンサート開始前の会場BGM「孤独のナイトゲーム」(歌:西城秀樹)から収録されており、終演後の会場の様子も長く収録されています。音質、収録時間、全ての面で既発を凌駕する決定盤でしょう。

・・・で、長年に渡りこの音源がなかなか再販(コピー?)されてこなかったのは、この日のグラハムの調子が酷すぎて聴く気にならないからでは・・・?と言いたくなるほどにこの日は絶不調です。

とにかくキーを外すわ、ヘロヘロだわ・・・あまりの酷さに全てを通して聴くのが耐えられなくなってくるほどです。2,3回聴いただけで、このブートは全く聴かなくなりました。対照的にインギーは絶好調なので、彼のバンドの演奏と思えばいいのかもしれませんね。

近年、SHADESレーベルから本作と同じマスターテープを使用したブートが名古屋公演とセットで登場したそうです。絶不調グラハムを体感してみたい方は是非。

 

 

 

 

 

 


BACK AGAIN (CS-18)

1. Incubus
2. Too Young To Die, Too Drunk To Live
3. Hiroshima Mon Amour
4. Night Games
5. Big Foot
6. Island In The Sun
7. Kree Nkoorie
8. Since You Been Gone
9. Suffer Me
10. Deert Song
11. Jet To Jet
12. Evil Eye
13. Lost In Hollywood
14. All Night Long
15. Something Else


CRYSTAL SOUNDレーベル、プレス盤1CD。1984年1月26日、名古屋市公会堂公演をオーディエンス録音で収録。CSレーベルは、ハードロック系バンドの貴重な音源を色々とリリースしてくれた良質なメーカーでしたね。

初日の大阪でのグラハムは酷いものがありましたが、この日は比較的好調で、大阪とは別人のような安定したパフォーマンスです。高いキーもしっかり伸びやかに声が出ており、"HIROSHIMA MON AMOUR"や"ISLAND IN THE SUN"といった難度の高い曲も無難にこなしています。東京公演は再び絶不調だったので、来日公演では、この名古屋公演が最も好調だったのではないでしょうか。

セットは大阪とは違い少し変化しています。"DESERT SONG"がセット後半に移動して、ラストナンバーにはエディ・コクランの"SOMETHING ELSE"が配置されました。"SOMETHING~"では、後半で少しミスっていますがリハ不足でしょうか。

ちなみに録音者はジミー・ウォルドー側に座っていたのかな、キーボードの音がよく聴こえて面白いです。途中からインギーのギターが大きくなるので、単にPAのバランスの問題なのかよくわからない所です。

本作の欠点は、所々で途切れたりフェードアウト/インすることでしょう。インギーのソロは後半でフェードアウトしてしまい、"SINCE YOU BEEN GONE"はフェードインして途中からスタート、"ALL NIGHT LONG"もフェードインでスタートなど、ちょっと残念な点です。では、音源をどうぞ!

 


INCUBUS~SUFFER ME



DEERT SONG~SOMETHING ELSE

 

 

 

 

 

 



ESCAPE FROM PRISON (HERITAGE-005)

1. Too Young To Die, Too Drunk To Live
2. Hiroshima Mon Amour
3. Big Foot
4. Island In The Sun
5. Kree Nkoorie
6. Since You Been Gone
7. Suffer Me
8. Deert Song
9. Jet To Jet
10. Evil Eye
11. All Night Long
12. Lost In Hollywood
13. Something Else


HERITAGEレーベル、プレス盤1CD。1984年2月19日ニューメキシコ州アルバカーキ公演をオーディエンス録音で収録。来日公演が終わり、2月から第2次北米ツアーがスタート。その序盤アルバカーキ公演を良好オーディエンス録音で収録した1枚です。

絶不調で終わってしまった来日公演とは違い、このツアーからグラハムは随分とパフォーマンスが安定してきます。どの公演も大きな外れはなく、ようやくバンドとしても安定してきたという印象です。しかし、この辺りでインギーとグラハムの関係は徐々に悪化が始まっていたのでしょうか。

狭い箱でのライブのようで各楽器の音がハッキリと聴き取れる音質です。ただ、ちょっと音が濁った印象を受けます。前半~中盤にかけて全体的にピッチが高めで、使用されたテープは世代を重ねた物なのか、後半になるとピッチが逆に低くなってきます。特に"ALL NIGHT LONG" "LOST IN HOLLYWOOD"の辺りで顕著です。

それでは音源をどうぞ!できる限りピッチを調整してからアップしました。

 


TOO YOUNG TO DIE, TOO DRUNK TO LIVE~DEERT SONG

 


JET TO JET~SOMETHING ELSE

 

 

 

 

 

 


NEVADA DESERT

1. Too Young To Die, Too Drunk To Live
2. Hiroshima Mon Amour
3. Desert Song
4. Island In The Sun
5. Kree Nkoorie
6. Guitar Solo
7. Since You Been Gone
8.  Lost In Hollywood


レーベル不明、プレス盤1CD。1984年3月26日ネバダ州リノ公演をオーディエンス録音で収録。すでに処分して手元には無いのですが、MDに音源を残してあったので紹介しておきます。

2月の公演から再びセットが変化して"DESERT SONG"が前半に配置されています。トータル42分程度でかなり短いですがカットされた形跡はなく、他のバンドのオープニング・アクトを務めた為かもしれませんね。

グラハムは調子が良く、インギーも相変わらずの素晴らしいプレイです。グラハムはツアーを重ねていく毎に調子が上向いているようにも思いますが、バンドの空気と言いましょうか、テンションは来日公演をピークにツアーを重ねる毎に逆に低くなっているようにも感じます。

この数日後に、来日公演を記録したオフィシャルライブ「LIVE SENTENCE」がリリースされます。それではリノ公演の音源をどうぞ。

 


TOO YOUNG TO DIE, TOO DRUNK TO LIVE~LOST IN HOLLYWOOD

 

 

 

 

 

 


LOST IN CLEVELAND (JBCD-002)

1. Too Young To Die, Too Drunk To Live
2. Jet To Jet
3. Night Games
4. Island In The Sun
5. Desert Song
6. Kree Nkoorie
7. Guitar Solo
8. Since You Been Gone
9. Black Star - Suffer Me
10. Hiroshima Mon Amour
11. Lost In Hollywood
12. All Night Long
13. Over The Mountain
14. Magic Mirror


JAILBAITレーベル、プレス盤1CD。1984年5月23日オハイオ州クリーヴランド公演をサウンドボード録音で収録。トラック12以降はボーナストラックとなっており、"ALL NIGHT LONG"は1987年日本公演となっておりますが、多分この音源は84年のスティーヴ・ヴァイ在籍時の来日公演からの音源ではないでしょうか。13~14に関してはインギーのアルバムを聴いたことがないので分かりません。

ローカルラジオ局による放送用音源らしく、ステレオSBDとはいえミックスから何から雑な印象を受けます。"TOO YOUNG TO DIE..."でいきなりグラハムはキーを凄まじく外しており、一人だけ別のキーで曲の最後まで歌い続けてしまいます。次の"JET TO JET"でようやく感覚を取り戻したか、以降はまずまずのパフォーマンスですが、ここまで見事に外されると天晴としか・・・。

この日は、来日公演以来となるであろう"NIGHT GAMES"を演奏している他、曲順も大きく入れ替わっており面白いです。本作の音源はネット上に無数にアップされているので、耳にしたことがある方も多いでしょう。後にアッパー版が登場したそうなので、本作はもうお役御免、かな?

 

 

 

 

 

 


EAST COAST LIVE

1. Too Young To Die, Too Drunk To Live
2. Island In The Sun
3. Hiroshima Mon Amore
4. Night Games
5. Kree Nakoorie
6. Guitar Solo
7. Since You Been Gone
8. Jet To Jet
9. Island In The Sun
10. Night Games
11. Kree Nakoorie
12. Guitar Solo
13. Since You Been Gone
14. All Night Long


ギフト商品1CDR。トラック1~7に1984年6月8日ニュージャージー州ジャクソン公演を、トラック8~14に1984年6月30日ニューヨーク公演を、それぞれオーディエンス録音で収録。

両公演ともにテッド・ニュージェントのオープニング・アクトとしてのステージで、かなり短いライブです。どちらもやや遠い位置からの録音と思われ、商品として出すにはちょっと厳しい内容です。そのためギフト扱いとなったのでしょう。

バンド内の微妙な空気が何となく伝わってきそうな淡々とした内容ですが、ツアー初期と比べてグラハムはとても安定したパフォーマンスです。もう少し早くこの調子を維持してくれたら・・・。30日はインギーの誕生日だそうで、ギターソロ中にバースデーソングを弾いております。聴き所はそれくらいかなぁ。では、音源をどうぞ。

 


NEW JERSEY 1984. 6. 8



NY CITY 1984. 6. 30

 

 

 

 

 

 


DOUBLE IMPACT (LAF 1956)

1. Too Young To Die, Too Drunk To Live
2. Jet To Jet
3. Island In The Sun
4. Night Games
5. Kree Nakoorie
6. Guitar Solo
7. Since You Been Gone
8. All Night Long
9. Jet To Jet
10. Island In The Sun
11. Night Games
12. Kree Nakoorie
13. Guitar Solo
14. Since You Been Gone


LOST AND FOUNDレーベル、1CDR。トラック1~8に1984年6月15日ペンシルヴァニア州アッパーダービー公演を、トラック9~14に1984年6月16日メリーランド州コロンビア公演をそれぞれオーディエンス録音で収録。

上の「EAST COAST LIVE」同様、こちらも両日ともにテッド・ニュージェントのサポートとしての出演で、短いステージとなっています。音質もお世辞にも良いとは言えず、演奏も盛り上がりがなく淡々としており、無理にブート化する必要はなかったのでは・・・音源をどうぞ。

 


UPPER DARBY 1984. 6. 15

 


COLUMBIA 1984. 6. 16

 

 

 

 

 

 


THE FINAL ATTRACTION

1. Too Young To Die, Too Drunk To Live
2. Hiroshima Mon Amour
3. Big Foot
4. Island In The Sun
5. Kree Nkoorie
6. Guitar Solo
7. Since You Been Gone
8. Suffer Me
9. Deert Song
10. Jet To Jet
11. Evil Eye
12. All Night Long
13. Lost In Hollywood


レーベル不明、1CDR。1984年7月7日ウィスコンシン州ミルウォーキー公演をオーディエンス録音で収録・・・?毎年開催されているサマーフェスティバルに出演時の音源。そしてタイトル通り、イングヴェイのアルカトラスにおけるラスト・ステージを収録したブートとして登場した本作ですが、下段で紹介する「NO PAROLE FROM MILWAUKEE」が登場したことで、本作のデータが非常に怪しいものになってきました。

演奏内容自体は非常に素晴らしいものであると断言しておきます。この日のグラハムは、私が聴いたことのあるアルカトラスの音源の中でも、最も調子が良くて素晴らしいパフォーマンスを展開しております。

いつもフェイクで誤魔化している"ISLAND IN THE SUN"も、この日はスタジオテイク並みに綺麗にハイトーンボイスが出ています。最後の最後までこの調子をキープしており、もはや天敵と化していたインギーに対する意地のようなものを感じさせます。

片やインギーも普段以上に好き勝手に俺様プレイを炸裂させており、こちらもファンにとってはたまらない素晴らしいプレイと言えると思います。全体的にピッチが低く、ノイジーで決して聴きやすい音とは言えませんが、グラハムの気迫のボーカルと、暴走プレイに近い弾きまくりのインギー双方の意地がぶつかり合う熱演が楽しめる好盤です。

で、本作がミルウォーキー・サマーフェスタのライブ音源かというと、どうやら「NO!」と言えそうです。本作ではミルウォーキー公演であることが一切確認できないのですが、「NO PAROLE FROM MILWAUKEE」では、グラハムがMCで"MILWAUKEE!!"と叫んでいるのが確認できます。

ツアー終盤(5月~6月)にセットに組まれる"NIGHT GAMES"が演奏されていないので、もしかしたら2月~3月の北米ツアーの音源かもしれませんが・・・この音源が果たして何時のライブを収録したものなのか、新たな謎が生まれてしまいましたね。

では、音源をどうぞ!ピッチを修正して再アップしております。

 


TOO YOUNG TO DIE, TOO DRUNK TO LIVE~SINCE YOU BEEN GONE



SUFFER ME~LOST IN HOLLYWOOD

 

 

 

 

 

 


NO PAROLE FROM MILWAUKEE (SHADES 270)

1. Introduction
2. Incubus
3. Too Young To Die, Too Drunk To Live
4. Jet To Jet
5. Night Games
6. Island In The Sun
7. Desert Song
8. Kree Nkoorie
9. Guitar Solo
10. Since You Been Gone
11. Suffer Me
12. Hiroshima Mon Amour
13. Lost In Hollywood
14. Evil Eye
15. All Night Long


SHADESレーベル、1CDR。1984年7月7日ウィスコンシン州ミルウォーキー公演をオーディエンス録音で収録。こちらが正真正銘、ミルウォーキー・サマーフェスティバルを収録した音源でございます。"TOO YOUNG TO DIE, TOO DRUNK TO LIVE"演奏後、グラハムが"MILWAUKEE!!"と叫んでいるので、まさにこれが動かぬ証拠というやつでございます。

演奏内容は、正直に言えば上で紹介した「FINAL ATTRACTION」のほうが上です。しかしながら、こちらの演奏も決して悪いものではありません。この日もグラハムの調子はなかなかのもので、高いキーも綺麗に出ています。インギーはいつも通りの俺様プレイ、ゲイリーとジミーの演奏も素晴らしいです。

そして、サウンドボードとまではいかなくても、それに限りなく近いと言えるほどの澄んだAUD音源で音質も文句なし!ジミーの繊細なキーボード音も細部まできっちり聴き取ることができます。ここまで素晴らしい音源が長年眠ったままだったなんて・・勿体ない。

ちなみに音源自体はDIMEから登場したもので、SHADESのほかに、LOST AND FOUNDレーベルから「LOST IN MILWAUKEE」というタイトルでも同時期にブートとして登場しました。現在はどちらも入手困難になりつつあるようです。それでは音源をどうぞ!

 


PART. 1



PART. 2



この日を最後に、イングヴェイは一方的にバンドを脱退。自身のバンド、ライジング・フォース結成に動き出す。まだツアー日程が残っていたバンド側は、急遽ギタリストのオーディションを行い、7月12日にスティーヴ・ヴァイが加入、翌日からツアーを再開させて何とか日程を終了させることが出来たのである。

詳しくはスティーヴ・ヴァイ期の記事をどうぞ。以上、おわり😙