レトロゲームを飾って眺めているだけの男のブログ

PC-8801FE本体を起動させる!の巻【PC88】


やあ!小学生の頃にMSX2+で散々遊んできた40代半ばのおっさんでございます🤓💦

友達が所有していたPC-8801VAが羨ましくて、小学生の頃から憧れていたPC-8801シリーズ。時は199X年。Windows95の爆発的ヒットにより主力PCはDOS/Vへと移行し、PC88などの8ビット機は当然のこと、PC98、X68K、FMタウンズといった16ビットや32ビット国産機も旧世代機扱いとなり一気に廃れ始めていきました。

20世紀が終わりを迎える頃、高価だった国産機はソフマップなど専門店で中古2万円前後で投げ売りされており、金銭的に余裕が出始めていた私は各機種を欲望の赴くままに購入したのでございます。一時期は部屋がレトロPCとゲームで占拠されている状態でした。

その後、憧れていた物を入手した満足感からゲーム熱は急速に冷め、PCやゲームは押し入れの中で長い眠りにつくことになりました。それから15年以上の月日が流れ、久々にレトロPCたちを出してみましたが・・・X68ACEや88MCは起動しませんでした(死亡確認)。そしてPC88FEを引っ張り出してみたのでございます。

※再掲載&追記記事:Last update 2024年4月13日

 

 


PC-8801FEを押し入れから出してきました。同じく押し入れに入っていたPC-8801MCは御臨終されていました。FEのキーボードは随分と前にPCオタク仲間に譲った為、キーボードがありません。

MCのキーボードはタイプGで、FEはタイプCと互換性がない為、USBキーボード変換機を購入しなくては使えない状態です。とりあえずキーボード無しで起動させてみました。

 


PC-8801FEは、映像出力にRGBとビデオ出力(コンポジット)を備えている異色機種。しかし、今どきのPCモニターにはビデオ入力端子などついておりません。どうせならRGB出力で映したいものです。

しかし、FE側のRGB端子は旧式のD-sub15pin2列。現行の液晶モニターの入力端子はD-sub15pin3列(mini D-sub15pinやHD15と呼ばれている物)です。そのままではケーブルで繋ぐことはできません。

また、PC88FEのRGB出力は15kHzと24kHzであるのに対し、現行モニターの多くは31kHz以降対応です。殆どのVGAモニターは旧型PCの出力に対応していません。とは言え、わざわざブラウン管型の専用モニターを買うのは金と手間がかかるので断念。

ここで、所有しているIO DATA製ワイド液晶モニターLCD-MF211Eの説明書に目を通すと、24kHzに対応していると判明。ならば変換ケーブルを使うことが手っ取り早い。早速、大阪日本橋に出かけ、レトロPCユーザーなら必ずお世話になるサンワサプライの変換アダプタを購入して繋げることにしました。

 


PC-8801FE背面のRGB出力端子に変換アダプタをズボッと差し込み、変換アダプタにRGBモニターケーブルをズボっと刺します。意外と幅があります。

 


そして、LCD-MF211EのRGB入力端子にケーブルを刺し込んで作業完了!さあどうだ😳

 


映った!アスペクト比は起動の度にモニター側で調節しないといけない為、少々面倒ですが、無駄にモニターが増えることを考えると多少の手間は良しとしましょう!

 

動作確認が済んだ為、キーボード変換器をネットで注文。数日後、注文しておいた変換器が到着。さっそく起動させることに。

 

 


本体は至って元気そうです。起動時に両ドライブのアクセスランプがガシャガシャと音を立てて反応したことから、ドライブも問題なく生きているみたいです。

 


このメニュー画面からモニター出力の切り替え(ビデオ出力/RGB)などを行います。設定を完了させて、それではシステムディスクを起動させましょう。

 


ドライブ稼働音が時々キィキィと悲鳴をあげます。いつご臨終されてもおかしくないのかもしれません。グリスを塗れば元に戻る?塗り方知らんけど🙄

 


PC-88FEはFHの廉価型で背面の拡張スロットが排除されています。ディップスイッチは先ほどお見せした通り、全てメニュー画面から操作する形となりました。

ディップスイッチの面積が無くなった分、本体はスリム化されています。付属システムディスクには、N88BASICの他に御覧のようなミニゲームも付属するようになりました。

 


88ユーザーには懐かしいマスコットキャラ。当時、大型家電量販店やソフマップなどの店頭で流される88デモ画面で、このキャラを目にした方も多いでしょう。私も憧れを抱きながら店頭デモをいつも眺めていたものでございます。私はPC98よりもPC88のほうに憧れていました。FM音源が豪華だったから😺

 


驚くことに、小学校の同級生は88VAを購入してもらっていました。「88買ったから遊びに来いよ!」と誘われ、友達の家に行きハイドライド3やマイト・アンド・マジック・ブックなどを遊んでいました。近所のPCショップにも一緒によく通いました。懐かしい。

 


PC-88FEはMSXなどと同じくホビーPC的な扱いで登場。価格も抑えられて12.9万円。ゲーム機として考えると高額ですが、従来の88シリーズの価格を考えると安価です。とはいえ13万円。ゲーム機としての性能を考えるなら、PCエンジンCD-ROM2セットを購入したほうが遥かにお得でした。

それに時代はPC98やX68Kの16ビット機に移行が始まっていた頃です。MSXや88、16ビットとして登場したMSXターボRも含めて、80年代を彩ってきた主力マシンたちは市場から消えようとしていたのです。ターボRはメガドライブスーパー32X並みに危険性を感じた為、購入を見送りました😂

 


PC88の故障で多いパターンは、基板に組み込まれているニッカド電池の経年劣化による液漏れであるという。基板設計者も、まさか30年以上も使用する人がいるなど考えもしなかったのでしょう。

 


システムディスクに付属のゲームの為、作り込みを含めて面白いといえるものではありません。しかし、動いているだけで懐かしくなってくるというもの。88エミュ用ROM(DSKイメージ)はネット上に無数に散らばっていますが、システムディスク類もアップされているのでしょうか🤔❓

 


起動確認完了。久々にゲームを起動させるぜ!

 

 

 

・・・💻💾

 

 

 


私がPC-8801SR本体を購入するきっかけとなったソフト、エメラルドドラゴンを起動させてみましょう。SRは1999年頃に箱・説・システムディスク類・キーボードなしの裸状態を1500円で購入しました。なんと背面にサウンドボード2付きでした。加えてFE、MCとPC88を計3台も購入したという・・・なにをやっていたのだか。

エメドラは当時、各ゲーム雑誌の「移植して欲しいソフト」ランキングで常連作品でした。PCエンジンSFCに移植されていますが、キャラデザ、グラフィックなどオリジナル版が至高であると断言しましょう。

 


大ヒットした作品だけに、今でも各機種版が中古市場で容易に入手可能です。価格も1000円~3000円前後とレトロPCゲームの中では安価です。が、2024年に改めて駿河屋で価格を見ると、PC-9801版が10000円超えとなっているけど何で!?😱

 


イシュバーン・・・懐かし過ぎる。いつもPC雑誌の記事を見てわくわくしていたあの頃に戻りたい😢

 


人気イラストレーター、木村明広氏によるキャラデザも評判だった本作。タムリンは当時のPCゲームキャラの中でも群を抜いて人気でした。ただし、戦闘では群を抜いてバカでした😑

 


一方、主人公なのにタムリン人気の陰に隠れてそれほど人気がなかった可哀想な竜人

 

 


当時は特製マップがついているゲームが多かった印象があります。ウルティマ2やドラゴンナイトファミコンだと貝獣物語などがありました。バブル期だけに付属物も豪華だったということでしょうか。

 


見た感じはカビ無し。見た目は無事でもカビで死んでいる場合があるので古いフロッピーは怖いです。

 


無事に起動。当時、電気屋のPCコーナーでこのデモ画面を頻繁に目にしたものです。エメドラはそれだけ大人気作品でした。また、エメドラのOPの出来は秀逸でした。美しいグラフィックに、豪華なFM音源で奏でられる素晴らしいBGM、そして魅力的なキャラクター。

このデモ画面を、私は店頭でいつも繰り返し眺めていました。PCが16ビット機に移行し、ゲーム機が次世代機に移行した時でも、私はPC88に憧れていました。それはエメドラのOPデモの印象が強烈に残っていた為です。SFC版やPCエンジン版ではなく、オリジナルの88版が欲しかった。それにしても懐かしい・・・。

 


私がまだファミコンMSX2+メガドライブしか持っていなかった当時、PC88の美しいグラフィックと、FM音源チップYM2203によって奏でられる透き通るようなBGMには大変に憧れたものでございます。

 


アスペクト比の設定に失敗してやや横長になっている点はお許しください🙏

 


色数が少ないPC88でこれだけ綺麗で美しいグラフィックを描いた当時のグラフィッカーは、まさに天才ドット職人と言える。芸術的です。ポリゴンでは、この独特の美しさは絶対に再現できません。

 


懐かしい、全てが懐かしすぎる・・・😭

 


タムリンがチアノーゼ状態というツッコミは無しで!

 


ここの場面は強烈に記憶に残っています。角笛を吹くタムリンのなんと美しいことよ。やはりタムリンが出てくる場面は印象に残ります。ちなみに背景がイース3のバレスタイン城みたい😦

 


そういえば、グローディアの社長で、サバッシュやエメドラのメインプログラマーだった池亀氏が、15年ほど前にイギリス船籍の客船に不正乗船および覚醒剤取締法違反で捕まっていたような。これほど素晴らしい作品を生み出した氏に何があったのでしょうか。

 


エメドラのタイトルロゴはやはりこれ!PCエンジンSFC版はタイトルロゴが変更されており、個人的にコレジャナイ感が凄かった。FMタウンズ版はパッケージの時点で拒絶。あれは違う😠

以上、PC88FE起動の巻でした。

 

 


PC-8801シリーズは1981年から始まったのですなあ。1981年と言うと、私はまだ3歳になったばかりの頃・・・猪木とローラン・ボックが日本で再戦した頃?😏

 


mkII本体は今でもメルカリなどでよく見かけますが、PC-8801、PC-8801mkIIを現実に見たことは一度もありません。最上位モデルだと275000円ですか。

投資をしている関係で米国投資有価証券のイールドカーブ・グラフをよく参照にしますが、1980年から数年間、米国経済は2024年並みに危機を迎えておりリセッションも起きていますよね。米経済と相関している日本もこの時期は不景気だったはずですが、えらい強気な価格設定ですなあ😦

 


私が初めて購入したPC-8801本体であるSR。大阪日本橋の奥まったところにあるPC専門店(20年ほど前に潰れた)で上述の通り1500円で購入して、重いSR本体を必死に抱えて電車に乗ったことを思い出します。モニターは既に入手していたPC9801一式セットのモニターで併用できたと記憶しています。

 


PC-8801TRは一度も目にしたことがないような・・・電話機一体型?そんなのあったんや😦

 


FRやMRは今でも中古市場で定期的に目にします。88の2HD対応仕様は需要あったのでしょうか。

 


そしてPC-8801FEちゃんだぁ。やっぱFEには愛着があるのよ😍

 


同級生は親が富裕層でしたねえ。VA本体をポンと購入してもらい、遊びに行くと父親が「どう?MSXとは全然違うでしょ~」と言われて何となくムカついた記憶があります。小学生のガキにマウントとかさあ😑

 


PC88をメインにレトロPC機器の修理を個人的に受けつけておられる方のブログによると、VAシリーズは故障率が高く復旧も厳しいとか。フリマアプリやヤフオクなど中古本体を購入する際、VAシリーズは避けたほうがよさそう。しかし、約40万ですか・・・バブル期に入っていたとは言え高すぎ。

 


PC-98DOは、2000年頃はヤフオクで捨て値で売られていました。最安値だと1000円くらいで落札されたものもあったような?当時、旧型国産PCはゴミみたいな扱いといいますか、処分に困って投げ売りされていた感すらありました。PC本体よりもゲームソフトのほうが高価でした。フィルスノーンやカオスエンジェルズが12800円でしたからねえ。

DOは、88/98両方に起動しないゲームがそこそこ存在すると聞いた為、購入を見送りました。今ではオークションで数万円で取引されているみたいです。なにが高額になるか分かったものではないですねえ。

 


いやー、PC-9801RXやX68000なども懐かしいですなあ。ただ、PC98もX68Kも大して起動させないまま押し入れ行きになりました。私にとってメインはやはりPC88だったのです。X68K源平討魔伝専用機と化しておりました。

当時、アーケード基板も安かった為、コントロールBOXとハーネスを購入してアーケードゲームも遊んでいました。そうなるとX68Kの必要性があまり感じられなかったのです。PC98は音源が情けなくて萎えた😞

 


PC系雑誌を読んでいた人ならお馴染みでしょう、マイコン流通センターの1991年冬の掲載広告。1991年末でPC-8801MA2が中古40000円以下って安い!昔に戻って買い占めたいですなあ。そんなことをしたらタイムパトロールが来るか😱

 


PC8801MC2の新品が75800円・限定15台って全部買い占めるがな!てかMC2の時点で欲しい😲

 


意外なことにMSXよりもPC88、FM77、X1のほうが価格が安いという・・・アタリ・リンクスも中古10800円て、今だとその価格では購入できないぞ。あー昔に戻って買い占めたい😳

 

ということで、今度こそ終わり。



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