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Blackmore's Rainbow - MONSTERS OF ROCK 1980 Bootleg File


1978年、レインボーの顔の1人であったロニー・ジェイムズ・ディオが脱退し、新たにグラハム・ボネット、ドン・エイリー、ロジャー・グローヴァーが加わった新生レインボーは、長期に渡るワールドツアーを経て、1980年8月16日にドニントン・パークで開催された第一回モンスターズ・オブ・ロックのメイン・アクトとしてステージに立った。今では伝説として語り継がれるこのステージが、グラハムとコージー・パウエルのレインボー・ラストステージとなった。

モンスターズ・オブ・ロック1980は、ステレオ・オーディエンス音源を使用したキニーのアナログ盤「END OF A RAINBOW」を始め、同じAUD音源を使用した複数のアナログ/CDブートレグが存在(というか、この音源しか存在していないと思われる)。長年に渡りファンに親しまれてきた。だが、待望のオフィシャル盤が登場。ついにブートはその役割を果たし終えたかに思われた。

しかし、オフィシャル盤には大きな欠点が存在している。1つは、2種類の異なるSBD音源を使用してコンサートを再現している為、音質の違いや繋ぎ目に若干の違和感がある。もう1つは"LOVE'S NO FRIEND"と"MAN ON THE SILVERMOUNTAIN"が欠落しており不完全収録となっている。

こういった理由から、AUD音源とはいえ、安定した音質でコンサートを完全収録しているブートレグ盤はまだ十分に存在意義があると思う。何より、あのジェット機の音や"ALL NIGHT LONG"での掛け合いなど、会場にいるような雰囲気を疑似体感できるのはブートレグ盤ならではの魅力と言えるだろう。

オフィシャル盤に大きな欠点が残されている以上、まだまだ十分に価値があると思われるモンスターズ・オブ・ロック1980のブートレグ盤。決定盤を中心に、過去に幾度となく再販されてきたブートCDたちを紹介します😎

 

 

 



MONSTERS OF ROCK 1980 DEFINITIVE EDITION (Darker Than Blue 074/075/076)


Darker Than Blueレーベル、プレス盤2CD+プレス盤1DVD。モンスターズ・オブ・ロック1980の決定盤。POWER GATE「MONSTERS OF ROCK 1980」と同内容。本作はリマスターを施したアッパー盤とのこと。しかし、個人的には違いが全く分からない。

DVDに収録された映像も、VHS時代から存在している、例のテレビ放送されたダイジェスト版を録画した物と同内容。この映像はオフィシャル盤に収録された。

そして、POWER GATE盤と同様にコージーが英国のテレビ番組に出演した際の映像も収録されている。これらの映像もリマスターを施したアッパー版とのこと。しかし、個人的にはやはり違いが分からない。

POWER GATE盤を所有している人は、わざわざ買い替える必要性はないと思う。ダイカン某店得意の再販商法の1つだろう。僅かな差異にもこだわるマニアの方は買い替えするのも有りかもしれないが、そこまでいったら病気かと・・・両方を揃えてしまった私もかなり病気かと🤢😱

新たなソースが出てこない限り、ドニントンのブートは本作かPOWER GATE、後発のEV紙ジャケで決定盤と言うことで良いかと。ハッキリ言ってしまえば、どのブートも同じソースを使用している以上、音質に大きな違いは感じられない。好みのブートを1つ持っていたら、それでいいだろう。

それでは音源をどうぞ!

 


1. EYES OF THE WORLD
2. LOVE'S NO FRIEND

 


3. SINCE YOU BEEN GONE
4. STARGAZER
5. MAN ON THE SILVER MOUNTAIN
6. CATCH THE RAINBOW

 


7. LOST IN HOLLYWOOD
 inc. Cozy Powell Drums Solo

 


8. ALL NIGHT LONG
9. BLUES
10. WILL YOU STILL LOVE ME TOMMOROW
11. LONG LIVE ROCK'N'ROLL
12. KILL THE KING~LONG LIVE ROCK'N'ROLL

 

 

 

 

 

 

ここからは、モンスターズ・オブ・ロック1980や、リハーサルを収録したブートレグCDを紹介していこう。前述した通り全てのCDで同音源が使用されており、音質に違いはない(但し、下段で紹介するWYVERN LEGENDのブートだけ音質が落ちる)。

 

 



MONSTERS OF ROCK 1980 (POWER GATE-209)

POWER GATEレーベル、プレス盤2CD+プレス盤1DVD。上段で紹介したDarker Than Blueレーベル「DEFINITIVE EDITION」の基になったCD+DVD。DEFINITIVE...と大きな違いは感じられない。高級オーディオセットで聴いていると多少の差を感じるのだろうか。このブートを持っているならDEFINITIVE...を買わなくてもいいだろう。

 

 

 

 


MONSTERS OF ROCK 1980 END OF A RAINBOW (INRA-2001)

INITIATIVEレーベル、プレス盤2CD。私が初めて購入したドニントンのブートは本作だった。アナログブートからCDに移行して以降も、多くのモンスターズ・オブ・ロックのブートレグに付けられてきた伝統的タイトル「END OF A RAINBOW」の名を冠した1枚。アナログ盤起こしではなくテープからCD化したようで途切れる箇所もない。本作も悪くないブートだろう。

 

 

 

 


ON TOUR 1980 END OF A RAINBOW (R8081)

キニー製ブートレグ。プレス盤2CD。特徴あるフォントで印字されたインレイなど、マニアなら一目でわかる作りをしている。「END OF A RAINBOW」を初めてアナログでリリースしたのがキニーであり、そのメーカーが直々に出したCDだけに本作も決定盤の1つと言っていいだろう。

 

 

 

 


ON TOUR 1980 END OF A RAINBOW (OMR-80816)

OMR(Original Master Recording)レーベル2CDR。キニー製ブート「ON TOUR」シリーズ全作をリマスターして、統一パッケージデザインで再販された内の1つ。2000年前後に登場したブート。過剰にリマスターを施しており若干シャキッとし過ぎた音になっている。これは同レーベルの他のブートにも言える欠点だ。

 

 

 

 


END OF A RAINBOW (WLG-8880-1/2)

WYVERN LEGENDレーベル、プレス盤2CD。97年にリリースされた豪華スリップケース付きEND OF A...だが、こちらはオススメしない。オフィシャルのオムニバスLP「MONSTERS OF ROCK」からのサウンドボード音源、VHSビデオの音を落としたLINE音源、オーディエンス音源の3種類の音源を結合して1つにした意欲作。

モンスターズ...の決定版が遂に登場!とブートショップでも大々的に宣伝され、9800円と高額にも関わらず予約受付の段階で完売状態となったほどファンの期待が大きかったブートだったが・・・。

各音源のピッチや音質に差がある為、繋ぎ目に大きな違和感が生じている。また、音源を何度も編集して繋ぎ合わせた為、音質が劣化している。試みは面白いが結果的にライブアルバムとして致命的な問題を抱えた作品となっている。

せっかくなので視聴音源を載せておこう。私が編集したのではなくWYVERN LEGENDの編集ですぜ。

 


1. ALL NIGHT LONG
2. BLUES
3. WILL YOU STILL LOVE ME TOMORROW
4. LONG LIVE ROCK'N'ROLL
5. KILL THE KING

 

以上でモンスターズ・オブ・ロック1980のブートレッグ特集は終わり。この日を最後にコージ・パウエルが脱退、約1か月後にはマイケル・シェンカー・グループのメンバーとして早くもツアーをスタートさせている。当初は脱退する予定ではなかったグラハム・ボネットもバンドを去ることになり、このラインアップのレインボーは1年で崩壊となってしまった。

 

 

 

おまけ🙄

 




LIVE AT DONINGTON 1980 (EAGDV056)

2016年ついに登場したオフィシャルのアレの輸入盤・・・"LOVE'S NO FRIEND"と"MAN ON THE SILVERMOUNTAIN"が欠落しておりガッカリしたが、それでもドニントン公演がSBDで聴けるのは有難いものでございます。このメンバーの凄さを改めて感じることができる音源の登場は有り難い限り。虹ファン必携必聴。

 


pt. 1

 


pt. 2



 

 

おまけ2🙄

1979年~80年「DOWN TO EARTH」期のレインボーのブートレッグを適当にささーっと簡易紹介していくぜ。一部は音源を載せておくやでー。

 




DOWN TO EARTH ROUGH MIX (LANGLEY-135)

LANGLEYレーベル、プレス1CD。コージーテープを基に作られた「RISING ROUGH MIX」に続くラフミックス第二弾として登場。サウンドボード音源。完成版とミックスが違うのは勿論、リッチーの遊びが入っていたり、音が生々しく迫力がある。特に"LOST IN HOLLYWOOD"は、オフィシャルよりこちらのほうが良い。ボーナストラックに、グラハムのソロから"SET ME FREE"のデモ音源を収録。

 

 

 

 



DOWN TO EARTH ROUGH MIX REDUX (LANGLEY DELUXE 006)

LANGLEY DELUXEレーベル、プレス盤1CD。上記ラフミックスをリマスターした物。ちなみにオフィシャル盤に収録されたラフミックスは、これらブートのラフミックスとは違うらしい。存在価値はまだありそうだ。

 

 

 

 


CASUAL NIGHT DETROIT '79 (PG-790929)

PLATINUM&GOLDレーベル、1CDR。1979年9月29日ミシガン州デトロイト公演をオーディエンス録音で収録。と、インレイには記載されているが、29日はフィラデルフィアでライブを行っているらしく誤記と思われる。デトロイト公演は21日のようだが、この音源がどちらの公演のものか分からない。

サポートの為、"SINCE YOU BEEN GONE"はセットに入っていない。"LOST IN HOLLYWOOD"の後に"LONG LIVE ROCK'N'ROLL"を演奏して全体で40分程度で終わる。グラハムはまだ慣れていない感じで、かなり硬いパフォーマンス。

 

 

 

 


RISE OVER CHICAGO (BON027)

BONDAGE MUSICレーベル、プレス盤1CD。1979年10月12日シカゴ公演をサウンドボード録音で収録。ボーナストラックに1980年2月9日フランス・グルノーブル公演の一部をオーディエンス録音で収録。

メインとなるシカゴ公演はFMエアチェック音源。やや劣化したテープを使用していると思われる。一部モノラルのような団子状態になる箇所があるが電波の受信状況が悪かったのかもしれない。

9月と比べてグラハムの調子が上がっている。ハードロック・シンガーとしての才能がついに開花し始めた感じだ。本作からコピーしたと思われるハーフオフィシャル盤も登場した。アマゾン等のレビューを読むと、カットや音質劣化がありブートよりも酷い内容らしい。

 

 

 

 



INNOCENT VICTIM (BBMCD2-3018)

BIBLE BLACKレーベル、2CDR。1979年10月12日シカゴ公演+1979年11月16日デンバー公演を共にサウンドボード録音で収録。シカゴ公演は「RISE OVER CHICAGO」と同内容。デンバー公演は下段で紹介する「PLUGGED INTO DENVER 1979」と同内容。既発盤からコピーした音源をカップリングしたと思われる。

 

 

 

 


#9 (RACD-111179)

レーベル不明、プレス盤1CD。1979年11月11日ロングビーチ・アリーナ公演をオーディエンス録音で収録。安っぽいペーパースリーブ仕様。

モノラルAUDだが聴きやすい音質。リッチーとコージーの音が特に大きく聴こえる。両者のファンは楽しめるだろう。グラハムはソツなくこなしている。バンドの演奏も含めて平均的な内容といえる。音源を貼っておこう。



part.1



part.2

 

 

 



FRESNO '79 (BON155)

BONDAGE MUSICレーベル、プレス盤1CD。1979年11月13日フレズノ公演をオーディエンス録音で収録。この日から"SINCE YOU BEEN GONE"が演奏されている。

ステレオAUDで澄んだ音質の優良音源。演奏は粗さが取れて安定感が増した分、少し迫力に欠ける感じがする。後にTARANTURAレーベルからアッパー版がリリースされたようだが、カットされた箇所があるなど本作よりも収録時間が短いガッカリプレス盤のようだ。

 

 

 

 




PLUGGED INTO DENVER 1979 (SS 99002)

SUPER SONICレーベル、プレス盤1CD。1979年11月16日コロラド州デンバー公演をサウンドボード録音で収録。高音質ステレオSBD音源。この日のグラハムの怒涛のパフォーマンスは素晴らしい。特に"SINCE YOU BEEN GONE"や"LOST IN HOLLYWOOD"は、グラハムの一流シンガーとしての凄みや迫力を感じる。例によって怪しいメーカーからハーフオフィシャル化されたようだ。

 

 

 

 


DOWN TO WINTER (LAF326)

LOST AND FOUNDレーベル、1CDR。1979年12月6日マサチューセッツ州リン公演をオーディエンス録音で収録。当時のAUD音源としては及第点。カット個所が多く、特に"SINCE YOU BEEN GONE"はカットだらけ。

"LOVE'S NO FRIEND"の最後で、クリスマス・シーズンだからだろう、リッチーが遊びでジングルベルのフレーズを弾き出すと、それに合わせてグラハムが歌い出す。とにかくカット、編集跡が多い。ストレスを感じる残念な音源だが演奏は悪くない。それでは音源をどうぞ!

 


part.1



part.2

 

 

 

 



LOST IN EUROPE (POWER GATE-227)

POWER GATEレーベル、プレス盤2CD。1980年1月17日スウェーデンヨーテボリ公演をオーディエンス録音で収録。ヨーロッパ・ツアー初日の音源。かつてSHELTTERレーベルから「MARS」のタイトルで出回っていた音源のアッパー版。既発と比べて聴きやすくなった。

中盤に"CATCH THE RAINBOW"が組まれれた他、キャロル・キングのカヴァー曲"WILL YOU STILL LOVE ME TOMORROW"が日によって演奏されるなど、緩急をつけたセットリストになった。ただ、肝心のグラハムがどの日も調子がよくない。

 

 

 

 



DEFINITIVE GRAHAM (POWER GATE-001)

POWER GATEレーベル、プレス盤2CD。1980年1月18日ストックホルム公演をオーディエンス録音で収録。同レーベル第一弾。CRYSTAL SOUNDレーベル「DANGEROUS EXPRESS」のアッパー版。既発も音質が良かった為、サウンドボード音源と誤って紹介されることが多かったが高音質ステレオAUD音源である。同レーベルからリマスター盤も後に登場している。

 

 

 

 


OVER EUROPE (BON045/46/47)

BONDAGE MUSICレーベル、プレス盤3CD。1980年1月20日コペンハーゲン公演と1月22日ドイツ・ハノーファー公演をそれぞれオーディエンス録音で収録。20日コペンハーゲン公演は音質、演奏ともに平均的。後にPLATINUM&GOLDレーベル「WHITE NIGHT」など単品でもリリースされた。本作が音質で一番優れている。22日ハノーファー公演はステージから遠い位置からの録音で、やや厳しい音質。

 

 

 

 


NO ENCORE IN KERKRADE (LAF370)

LOST AND FOUNDレーベル、1CDR。1980年2月3日オランダ・ケルクラーデ公演をオーディエンス録音で収録。音質は悪くないが演奏テンションが終始低い。淡々としたステージが続く。聴いていて面白くない音源だ。海外テーパーのリストを見ると"LONG LIVE ROCK'ROLL"を演奏しているらしい。実際は1stアンコールだけ演奏していたのかもしれない。

 

 

 

 



INSANITY PARTY 76. 80. 82. (WLG-136R1-6)

WYVERN LEGENDレーベル、プレス盤6CD。3公演をオーディエンス録音で完全収録したボックス。収録された公演は以下の通り。

DISC1-2 1976年9月5日マンチェスター公
DISC3-4 1980年2月9日フランス・グルノーブル公演
DISC5-6 1982年6月21日ペンシルベニア州ハリスバーグ公演

画像にあるCD型ステッカー?や、時代を感じさせる郵便番号5桁のポストカードなどが封入された豪華仕様。ボックスは紙製で傷みやすい。ここでは1980年グルノーブル公演(WLG-136R3/4)について紹介します。

グルノーブル公演は長らく本作でしか聴けない音源だったが、近年、西新宿のダイカン某店ギフトCDRにて「MAKIN' LOVE IN FRANCE」として配布された。では、試聴音源をどうぞ。



flance 19791

 

 

 

 


LONDON RIOT GIG 1980 (FIRE 008)

CASTLE OF DORAGON MASTER SOUNDSレーベル、2CDR。1980年2月29日ロンドン・ウェンブリーアリーナ公演をオーディエンス録音で収録。この日はバンドがアンコールを拒否した為に暴動騒動があったらしい。

音質は良くない。遠い位置から録音された物と思われる。前半は特に音がぼやけている。"SINCE YOU BEEN GONE"辺りから少しずつ聴きやすくなってくるのが救いだ。ピッチも低めで聴く際はピッチコントロール必須だ。

コージーのソロから"LOST IN HOLLYWOOD"で〆てバンドが引き揚げた後、アンコールを求める声や拍手が5分に渡り収録されている。バンドは出てくることなく終演BGMの"OVER THE RAINBOW"が流れるが会場からはレインボーコールが鳴りやまず、次第に騒然としてくる様子が分かる。テープはそこで終了となるが、この後に暴動が起きたのだろうか。

では、試聴音源をどうぞ。当方の手でピッチを正常にしてあります。また、時間の都合上"LOST IN HOLLYWOOD"の後から展開されるリッチー、ドン、コージーのソロパートは編集して短くしてあります。ご了承ください。



part.1



part.2

 

 

 

 


BRIGHT LIGHT BRIGHTON 1980 (FIRE 009)

CASTLE OF DORAGON MASTER SOUNDSレーベル、2CDR。1980年3月4日ブライトン公演をオーディエンス録音で収録。ピッチがやや低い。"CATCH THE RAINBOW"の途中で2秒ほど謎の無音部分がある。その直後から更にピッチが低くなる。音は低音にパンチが効いたなかなかの音質。

では、試聴音源をどうぞ。アップした音源はピッチを正常にしております。"CATCH THE RAINBOW"の空白箇所も補ってあります。



part.1



part.2

 

 

 

 



GIGANTIC EXPLOSION (POWER GATE-050)

POWER GATEレーベル、プレス盤2CD。1980年5月12日武道館公演をオーディエンス録音で収録。定番「ON TOUR 1980 ALL NIGHT LONG」とは別ソースを使用した初登場音源とのこと。

 

 

 

 


THE COLOUR OF THE RAINBOW (RAIN-51380-1/2)

INDEPENDENCE MUSIC ENTERTAINMENTレーベル、プレス盤2CD。1980年5月13日大阪フェスティバル・ホール公演を収録。東京3公演に比べてリリースが少ない大阪初日のブート。非常にクリアな音で優秀な音源である。LANGLEY「HIDDEN FORTNESS」など別ソースを使ったアッパー版が存在しているが、これはこれで十分楽しめる。

 

 

 

 



ON LINE (N-021)

NIGHTLIFEレーベル、プレス盤1CD。1980年8月9日、スウェーデン・マルメ公演をオーディエンス録音で収録。8月に北欧でウォームアップギグ3公演を行っていたことが新たに分かった意味でも衝撃のシリーズであった。

"LOST IN HOLLYWOOD"からドン・エイリーのソロまで行ったところで突然ライブが終了してしまう。理由は諸説あるらしいが、ドン・エイリーが最後に「雨に唄えば」を演奏していることから、野外ライブで突然の雨により中止になった、という説が一番有力だろう。実際の理由は不明。

 

 

 

 


PERFECT ON LINE (N-038/39)

NIGHTLIFEレーベル、プレス盤2CD。1980年8月10日デンマーク・オールボー公演をオーディエンス録音で収録。AUD音源としてはなかなか優秀。演奏内容では10日→9日→8日の順で本作が最も優れている。

 

 

 

 



ASTROLOGIST (POWER GATE-224)

POWER GATEレーベル、プレス盤3CD。1980年8月8日デンマーク・オーフス公演+9日スウェーデン・マルメ公演をそれぞれオーディエンス録音で収録。ON LINEシリーズと同じソースを使っており、リマスターにより僅かに音質が変化している。後に、西新宿ダイカン某店のギフトCDRにて「ASTROLOGIST MORE」として8月10日オールボー公演も登場した。

 

 

 

 



MONSTERS OF ROCK REHEARSALS (POWER GATE-224)

POWER GATEレーベル2CDR。MONSTERS OF ROCK前日となる1980年8月15日のリハーサルをオーディエンス録音で収録。音質は並。

過去にCRYSTAL SOUNDレーベルから「MONSTER CASTLE」(プレス1CD)というタイトルで同じリハーサル音源がリリースされていた他、上で少し触れたWYVERN LEGENDレーベル「END OF A RAINBOW」にも同じ音源が一部収録されている。本作は既発のアッパー版でCD2枚に渡る長時間収録となっている。

リハーサルの為、緊張感のない空気の中で淡々と演奏が続いていく。途中で突然、演奏を止めたり、グラハムは歌ったり歌わなかったりしている。これを延々と聴き続けるのはファンでも辛いものがあると思う。本番では披露されていない"WEISS HEIM"を演奏しているのが聴き所、と言うくらいか。

以上でグラハム期のレインボーブート特集は終わりです。高校生の頃にレインボーにハマりブートを大量に所持していたのですが、上記の紹介数でお分かりの通り、かなりの数を処分しました。そして最近は虹を聴くことも殆どなくなりました。もう歳かのお😧