ベルギー出身のバンド、チェンバーロックの代表格ユニヴェル・ゼロのブートレグ盤を紹介しよう。
ユニヴェル・ゼロの歴史は1973年、ドラマーのダニエル・ドゥニがネクロノミコンというバンドを結成した所から始まる。ネクロノミコンには他にロジェ・トリゴー(ギター)、パトリック・アナピエ(バイオリン)といったメンバーが在籍していた。翌年、バンドはユニヴェル・ゼロと改名する。
1977年、1stアルバム「UNIVERS ZERO」(後にタイトルを「1313」と改題)をリリース。78年、ヘンリー・カウのクリス・カトラーは、革新的な音創りに挑みながらもレコード会社やリスナーから全く評価されていないバンドの認知度向上を目的に、英国芸術評議会から助成金を借りて「ロック・イン・オポジション・フェスティバル」(RIO)を開催する。
1978年3月12日、ニューロンドン劇場で行われた第1回RIOには、エトロン・フー・ルルーブラン(フランス)、サムラ・ママス・マンナ(スウェーデン)、ストーミー・シックス(イタリア)、ユニヴェル・ゼロ、主催したヘンリー・カウといったバンドたちが出演した。
その時の音源を収録したブートを紹介しましょう。
Live in London, 12, March, 1978 (Blue Cafe-73)
Blue Cafeレーベル1CDR。1978年3月12日ニューロンドン劇場で行われた第一回ロック・イン・オポジション・フェスティバル、通称RIOに出演した時のライブをオーディエンス録音+サウンドボード録音で収録。
第一回RIOの音源は、エトロン・フー・ルルーブランがオフィシャル・リリースされているくらいで、他は見かけない。
本作はメインがAUD音源だが、後半に放送用と思われるSBD音源を収録している。SBDが存在しているということは他のバンドも含めてテープが残っている可能性があるが、需要が無い為にどれもオフィシャル化は難しいのだろう。
バンドは3曲を演奏。この時点では未リリースの2ndアルバム「HERESIE」に収録される "LA FAULX" が披露されている。トラック4,5は同日のSBD音源。音質は悪く、AUD音源のほうが聴きやすい。それでは音源をどうぞ!
1. LA FAULX (AUD)
2. MARAISE (AUD)
3. RONDE (AUD)
4. RONDE (SBD)
5. LA FAULX (SBD)
以上です😎