レトロゲームを飾って眺めているだけの男のブログ

【EUROPEAN ROCK】PULSAR Live at Birmingham 1975【BOOTLEG】


需要無視シリーズ。フレンチ・プログレの代表格ピュルサーのブートレグを紹介します。

ピュルサーは、ジャック・ロマン、ジルベール・ギャンディ、ヴィクトール・ボッシによって1966年に結成された前身グループが基となっている。バンドは主にR&Bを演奏していたが、次第にサイケ、プログレといったジャンルを取り入れてサウンドを進化させていく。1971年、バンドはピュルサーと名を変えた。

1975年にキングダム・レコードを契約を結んだピュルサーは待望のデビュー・アルバム「POLLEN」をリリース。繊細で儚さが漂うサウンドピンク・フロイドのようだと評判を呼んだ。翌76年には2ndアルバム「THE STRANDS OF THE FUTURE」をリリース、40000枚を売り上げるヒットを記録し、160公演に及ぶツアーを行う。

1977年、バンドはCBSと契約し3rd「HALLOWEEN」をリリース。アルバムは、フレンチ・プログレの名盤として度々名が挙がるほど傑作と評されている。2007年には、音楽誌ゴールドマイン・マガジンが選ぶプログ・ロック25選に「HALLOWEEN」が選ばれている。

ピュルサーのブートは2枚しか確認されておりません。残念ながら、どちらも10年以上前にリリースされたもので現在は入手は困難な上、再販も確認できておりません。ファンの方は見つけたら即入手することをお勧めします。

 

 

 


After The Pollen (Blue Cafe-26)

1. Introduction
2. Puzzle / Omen
3. The Strands Of The Future (pt.1) -
    - Pollen
4. The Strands Of The Future (pt.2)
5. Apaisement -
    - Le Cheval Do Sylogie
6. Outroduction
Live at Bogarts, Birmingham May 12nd 1975


Blue Cafeレーベル1CDR。75年5月12日バーミンガムで行われたライブをオーディエンス録音で収録。1st「POLLEN」の前後という時期の貴重な音源。狭い会場での録音で、高音がきついAUD音源。

録音者は恐らくレコーダーを一定の音量で録音するように設定していたのでしょう。所々で音量が激しく上下して音が波打ってしまう箇所が多々あります。急に音が大きくなるなど非常に耳に悪いのが残念です。

また、全体的に音割れがあり、激しい演奏パートになると何を演奏しているのか分かり難い点も残念。

「POLLEN」からの曲をコンサート前後に挟み、メインに当時未発表の2nd「THE STRANDS OF THE FUTURE」からの壮大なタイトル曲を演奏しているのが面白いです。合間にPOLLENを挟み、2部構成風にアレンジして演奏されております。

この時点で10年近いキャリアを誇っていただけに演奏はとても素晴らしい。THE STRANDS OF THE FUTUREも、APAISEMENT~LA CHEVAL DO SYLOGIEのメドレーも、アルバム同様に静と動の切り替えが見事です。

静かに、不気味に、時に幻想的に鳴り響くシンセサイザーと絡みつくようにうねるギター。彼らのサウンドがフランスのピンク・フロイドのようだと評判を呼ぶ理由がよく分かる演奏です。




ブートを丸々1枚そのままアップしました。Blue Cafeレーベルは、元の音源に如何なる問題箇所があろうと一切いじらずそのまま収録してくれるので、イコライジングや余計な編集・補填などが苦手な方にとって有難いレーベルでしょう。それでは無編集音源をどぞ!

 


original cdr sound



以下は、Soundengineを使って音の波を極力均一になるようになるようにした他、当方で若干のイコライジングを加えてみました。元音源が酷いからこれは難しいですわい。


equalizing sound

 

 

 

 

omake🙄

 


SORROW IN MY DREAMS (DH-002/003)

Die HARAKIRIレーベル、プレス盤2CD。300枚限定。「HALLOWEEN」リリース後のツアーから、78年1月27日フランス・アングル公演を良質なオーディエンス録音で収録。もう20年近く前にリリースされたもので入手困難。

ディスク1は当時の新作「HALLOWEEN」パート1&2を完全再現。ディスク2は「POLLEN」「THE STRANDS OF THE FUTURE」からのセット。うち1曲は未発表曲みたいです。

 


ジャケットとインレイの裏面。メンバーの写真なども貴重かもしれませんね。こだわりを感じさせる凝った作りのブートです。見つけたらファンは絶対に抑えておくべき1枚だと思います。

以上です。ピュルサーのブートは確認した限りではこの2枚しか出ていないと思われます。アトール同様、新たな音源の発掘を望む!でも需要ないから無理か😓