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Christopher Cross - 1980-1983 Tour Bootleg File 【クリストファー・クロス】


天使の歌声を持つ男・クリストファー・クロスの1980年代のライブを収録したブートレグを紹介するぜ。

クロスは、ソロミュージシャンとしてワーナーと契約する以前に、地元テキサス州サンアントニオで、FLASHというカヴァーバンドを結成して活動していた。デビューは1979年だが、音楽活動自体は1971年から始めている。


海外で報じられたニュースによれば、イアン・ギラン在籍時の第二期ディープ・パープルのサンアントニオ公演で、インフルエンザに罹り出演できなくなったリッチー・ブラックモアに代わり、クロスがギタリストとして急遽代理を務めたそうだ。

1970年、会場は"TEXAS JAM FACTORY"と報じられている。ショーの直前でリッチーが倒れてしまい、プロモーターの友人からの推薦でクロスが参加することが決まった。イアン・ギランは、ショーを中止するよりも、クロスが参加することに賛成したそうだ。

無事にショーが終わると、クロスは空港でリッチーと会ったという。リッチーは、自分の代わりにステージに上がってくれたクロスに感謝したそうだ。リッチーの印象について「彼はクールだった」とクロスは述べている、とか。

一方で、パープルのもうひとりの中心人物ジョン・ロードは、生前、この件について否定している。

海外の有名なパープル専門サイトでは、この出来事があったと思われるショーの存在自体は確認しているという。また、クロスの友人であるギタリストのエリック・ジョンソンによる証言も出ており、この話は信ぴょう性が高いとされている。


1978年、クロスはソロミュージシャンとしてワーナーと契約を結び、1979年12月、1stアルバム「CHRISTOPHER CROSS」(邦題:南から来た男)をリリース。ビルボード6位に入り、デビューと同時に大成功を収めた。

2ndアルバム「ANOTHER PAGE」はビルボード11位とヒットしたが、その後は大きなヒットは出せていない。今現在は自身のレーベルを立ち上げ、定期的にアルバムをリリースしながら他のプロジェクト参加やツアーを行っている。そんなクリストファー・クロスの音源を少しですが紹介します。

そんなクロスのデビュー直後、1980年代のライブを収録したブートレグを紹介します!まずは1980年の1stアルバムデビュー直後のツアー音源を収録したブートやアングラ音源を紹介します。

 

 

 


Seattle 1980

1. Say You'll Be Mine
2. The Light Is On
3. Never Be The Same
4. Minstrel Gigolo
5. Sailing
6. Ride Like The Wind
7. Deal 'Em Again
8. I Really Don't Know Anymore


未ブート化音源。1980年5月14日ワシントン州シアトルにあるヘク・エドムンドソン・パビリオン公演をオーディエンス録音で収録。デビューアルバムのリリースからから約5ヵ月後となる、かなり初期のライブ音源。音質はまずまず。

セカンドアルバムに収録される"Deal 'Em Again"がこの時点で早くも披露されている。誰かの前座だったのかセットがかなり短い。それでは音源をどうぞ!

 


seattle 1980

 

 

 

 

 

 



JAPAN TOUR 1980 (2000GFRR 966)

1. Really Don't Know Anymore
2. Sailing
3. Never Be The Same
4. Poor Shirty
5. Minstel Gigolo
6. The Light Is On
7. Ride Like The Wind
8. Band Introduction
9. Say You'll Be Mine
10. The Beach Boys Medley :
      - Surfin' USA
      - I Get Around
      - Do You Wanna Dance
      - Fun Fun Fun


2000GFRRレーベル、1CDR。1980年11月7日、中野サンプラザ公演をサウンドボード録音で収録。デビューから1年後、待望の初来日公演となりました。恐らく放送用音源なのでしょうが若干こもった音で音質は少し劣ります。ブートとしては高音質の部類に入る1枚です。

ツアーを重ねただけに、前述のブートで聴けるものよりも演奏は完成されております。クロスのギターを前面に出したようなミックスで、彼のプレイをしっかり聴くことが出来ます。ヴォーカルも絶好調で素晴らしいですよ。

セットリストは殆ど変化がないので面白味に欠けるかな?しかしながらラストナンバーにビーチボーイズ・メドレーを演奏しているのが大きなポイントでしょう。ビーチボーイズ・メドレーが聴けるのはこのブートしかないみたいです。

最も大きな聴き所は、個人的にはやっぱり"Ride Like The Wind"でしょう!上段2つのブートで聴けるソレと比べて、ここで聴けるものは演奏・テンション全ての面で上回っています。まさに熱演です。論より証拠!音源をどぞ。

 


part. 1



part. 2

 

 

 

 

 

 

ここからは1981年以降の音源🙄

Band Member :
Christopher Cross : gt, lead vo
Andy Salman : b, vo
Rob Meurer : piano, vo
Hank Hempsaw : sax, flute, key, vo
James Finner : per
Tommy Taylor : dr, vo

 

 



THANK YOU NORFOLK 1981 (2000GFRR 1438)

DISC 1 -Early Show-
1. I Really Don't Know Anymore
2. No Time For Talk
3. Never Be The Same
4. Poor Shirley
5. Deal 'Em Again
6. Too Soon To Tell
7. Ride Like The Wind
8. Tomorrow Dies
9. Say You'll Be Mine

DISC 2 -Late Show-
1. What Am I Supposed To Believe
2. It's You That Really Matters
3. Sailing
4. Mary Ann
5. Minstrel Gigolo
6. The Light Is On
7. Ride Like The Wind
8. Tomorrow Dies
9. Say You'll Be Mine


2000GFRRレーベル、2CDR。1981年2月7日ヴァージニア州ノーフォーク・プレミアシアター昼・夜2公演をサウンドボード録音で収録。

1979年12月にリリースされた1stアルバム「Christopher Cross」(南から来た男)が大ヒットを記録している、まさに大ブレイク直後のライブ。2ndアルバムに収録される"No Time For Talk", "Deal ‘Em Again",  "What Am I Supposed To Believe"や、3rdアルバムに収録される"It’s You That Really Matters"が既に披露されている点が興味深い。

"MARY ANN"は日本でのみシングルリリースされた曲で「素敵なニュー・ディスクを日本のファンにだけ贈ってくれた!」とEP盤ジャケに書かれている通り、海外では長年に渡り未発表状態でした。"Too Soon To Tell"と、ラスト前に演奏される"Tomorrow Dies" に関してはよく分かりません。カヴァーでしょうか?

ディスク1は昼公演を収録。放送用ディスクから直に落とした音源なのかエアチェックか分かりませんが、どちらにしてもかなりの高音質です。このままオフィシャルでリリース出来そうなほど。若々しいクロスの歌声をオフィシャルで出さないのは勿体ない気がするけどなぁ。。

聴き所はズバリ、クロスの鋭いギターソロが聴ける"Ride Like The Wind"でしょう!曲自体も非常にスリリングでカッコいいのですが、後半のギターソロパートでの彼のプレイは必聴です。さすがリッチー・ブラックモアの代役を務めただけあります。

ディスク2は夜公演を収録。音質はディスク1と同じくオフィシャルクラスです。演奏内容は昼夜どちらも殆ど変化ないように感じられます。ただ、どちらも不完全収録で、両方を合わせて1公演完全収録のような形になるのがちょっと残念。でも、かなりの高音質でおすすめのブートです。それでは音源をどうぞ!

 


Early Show pt. 1



Early Show pt. 2



Late Show pt. 1



Late Show pt. 2

 

 

 

 

 

 



SAILING TO VIRGINIA (PJZ-414)

1. Introduction
2. I Really Don’t Know Anymore
3. No Time For Talk
4. Never Be The Same
5. Poor Shirly
6. Deal ‘Em Again
7. Too Soon To Tell
8. What Am I Supposed To Believe
9. It’s You That Really Matters
10. Sailing
11. Mary Anne
12. Minstrel Gigolo
13. The Light Is On
14. Ride Like The Wind
15. Tomorrow Dies
16. Band Introduction
17. Say You’ll Be Mine


PROJECT ZIPレーベル、1CDR。1981年2月8日ヴァージニア州ハリスバーグ・ジェイムス・マディスン・ユニバーシティ公演をサウンドボード録音で収録。上のノーフォーク公演の翌日となるライブで、ABCラジオの放送用に収録された音源です。

ノーフォーク公演と殆ど同じ演奏内容なので、ノーフォーク公演の2公演と同じ音源ではないかと疑ったのですが、聴き通してみると少し違う部分があるなど、どうやら違う音源みたいです。ちなみに、この日の音源は2000GFRRレーベルから「THE ABC RADIO RECORDING」というタイトルでも登場しておりますが、そちらは放送用に全9曲にまとめられたバージョンが収録されております。

この時点で既に音楽キャリア10年を誇るクロスだけに、デビュー直後とは思えぬ安定したパフォーマンスです。名曲"Ride Like The Wind"終盤では鋭いギターソロを聴かせてくれます。最も過小評価されているギタリストとも呼ばれるクロスですが、このプレイを聴けば、それも納得でしょう。

高音質ステレオSBDで音質はこちらもオフィシャル級。勢いに乗った彼のプレイを超高音質で愉しめる名盤です。それでは音源をどうぞ!

 


part. 1



part. 2

 

 

 

 

 

 



JAPAN TOUR 1983 (2000GFRR 954)

DISC 1
1. Never Be The Same
2. Deal 'Em Again
3. Poor Shirty
4. Think Of Laura
5. Say You'll Be Mine
6. Mary Ann
7. Sailing
8. Minstrel Gigolo
9. Baby Says No
10. Talking In My Sleep
11. I Really Don't Know Anymore

DISC 2
1. Nature Of The Game
2. Love Found A Home
3. No Time For Talk
4. Words Of Wisdom
5. The Light Is On
6. All Right
7. Long World
8. Arthur's Theme ( Best That You Can Do )
9. Ride Like The Wind

Christopher Cross : gt, lead vo
Rob Meurer : key
Andy Salmon : b
Tommy Taylor : dr
James Fenner : per
Steve Barber : key, sax


2000GFRRレーベル、2CDR。1983年2月2日、日本武道館公演をサウンドボード録音で収録。「Another Page」リリース後のツアーで3年振り2度目の来日公演。1stアルバムが500万枚の売り上げを記録したのに対し、83年1月にリリースされた「Another Page」は50万枚と、前作の1/10の売り上げとなってしまいました。

放送用と思われる高音質サウンドボード音源で、オフィシャルでも通用しそうな音質です。1983年のツアーに関して詳しい情報がないので日程等は分かりませんが、1983年はツアー自体をあまり行っていなかったみたいですね。

この武道館公演はテレビ放送もされておりますが、映像は全10曲とカットされた曲が非常に多くて残念な内容でした(またそのうちアップできればしましょう・・・)。一方、こちらは全曲を完全収録しているので、購入するならCDのほうをお勧めします。

当時の新曲を多く織り交ぜたセットで、演奏は初来日公演と比べて非常に洗練されたものとなりました。着実にクロスのライブにおける表現力の進歩が感じられる素晴らしい内容です。これだけの音質、そして演奏内容なら、いっそオフィシャル化したらいいと思うけどなぁ・・・。それでは音源をどうぞ!

 


part. 1



part. 2



part. 3

 

 

retropc8801.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

 


TOKYO 1986

1. Love is Love
2. Sailing
3. Every Turn of the World
4. Think of Laura
5. Aathur's Theme (Best That You Can Do)
6. Ride Like The Wind


未ブート化音源です。1986年8月2日よみうりランドオープンシアターEAST公演をサウンドボード録音で収録。"KIRIN SOUND TOGETHER '86"と題して行われた、元イーグルスグレン・フライとの1日限りのジョイント・コンサートです。

当時、テレビでも放送されていたらしく、YouTubeには録画したと思われる映像が投稿されております。また、ブートDVDとしても登場しているようです。

この音源はSBDソースとして、グレン・フライの音源と共にネットに登場したものです。テレビ放送用のマスターから落としたものか何なのか詳細は不明です。ZIONレーベルから、グレン・フライの部分だけを収録した「TOKYO 1986」がリリースされましたが、それと同じソースかもしれませんね。

グレン・フライがメインのイベントなので、30分弱と短めのステージですが、イベントのラストでは、グレン・フライと一緒にラリー・ウイリアムス"Slow Down"をカヴァーしたりと、クロスのファンにも見どころが盛りだくさんのイベントだったのではないでしょうか。それではクロスの部分だけですが音源をどうぞ!

 


TOKYO 1986

 

以上でクリストファー・クロスの1980年代ブート音源紹介は終わりです。