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PINK FLOYD - Keep Smiling People (Akashic Records)


Keep Smiling People (Akashic Records AKA-25-1,2)

DISC 1 : Early Show
1. Let There Be More Light
2. Interstellar Overdrive
3. Set The Controls
4. A Saucerful Of Secrets

DISC2 : Late Show
1. Keep Smiling People
2. Let There Be More Light
3. Set The Controls
4. Flaming
5. A Saucerful Of Secrets
Live at Paradiso Amsterdam, May 23rd 1968

 


あなたが熱狂的なピンク・フロイド・ファンなら、多くのブートレッグCDを所有していることだろう。フロイドのブートレッグの中でも必聴の1枚がある。それが、ここで紹介する本盤である。

本盤は、旧Taranturaレーベル系Akashic Recordsより2001年にリリースされた2枚組のプレス盤ブートレッグだ。限定200枚リリースで、あっという間に市場から消え、フロイドマニアでも滅多に目にすることが無いであろう貴重盤となった。

稀に市場に出ても、当時の定価を遥かに超える金額で取引されている。特に海外のフロイドマニアに好まれているようだ。恐らく、多くが海外に流出したのではないだろうか。

光沢のある見開き型のハードスリーブを使用した非常に豪華かつ丁寧な装丁は、旧Tarantura系ならではのこだわりを感じさせる作りである。オフィシャルライブ盤「pulse」の装丁よりも豪華であり、この辺りもフロイドマニアによって高値で取引されている理由の1つだろう。


このブートレッグは、1968年5月23日、オランダ・アムステルダムにあるザ・パラディソ公演を収録している。パラディソの歴史は19世紀に遡り、60年代にヒッピーに乗っ取られるまでは教会施設として使われていた。

1967年、パラディソ教会を娯楽とレジャーのクラブに変えようとしたヒッピーたちによって不法占拠され、同年、この不法占拠事件を解決すると同時に、市はパラディソを青少年向けの文化施設としてオープンさせた。

こうして、近くにあるメルクウェグと共に、オランダにおけるヒッピーのカウンターカルチャーとロックミュージックの代名詞的な施設となった。

1968年当時、ピンク・フロイドはバンドとして足元を固め始めたばかりだった。このライヴの直前、オリジナル・ギタリスト兼ヴォーカルのシド・バレットが重度の薬物依存によりライブ活動をまともに行えなくなり、自らバンドを脱退した。


こうして、新たにデヴィッド・ギルモアが加入した直後のライブを収録したブートレッグである。1968年の音源としては音質はまずまずだが、この後、ロック史に名を遺す偉大なバンドとなる最盛期ラインナップ最初期の演奏であり、フロイド・ファンならずとも、洋楽好きを自称するならば一聴の価値がある。

ピンク・フロイドと言えば、彼らを世界的な超ビッグ・バンドへと導いた歴史的名盤 "Dark Side of the Moon" (邦題:狂気)や "The Wall" が思い浮かぶだろうが、それらの音楽を期待して聴くと、あまりの違いに肩透かしを食らうだろう。初期のサイケ色が強かった頃のフロイドのライブを、それではフルでお楽しみください。

ちなみに、この音源は近年になり、西新宿ダイカン某店系sigmaレーベルより音質を改善させたという後発盤が登場している。こうして音源自体は入手が容易となっている。

 

 


disc 1

 


disc 2

 

 

 


スリーブケースの裏側。非常に凝ったデザインをしている。

 


スリーブケースの上面には限定ナンバーがスタンプされている。

 



スリーブ本体。非常にしっかりした特殊装丁。光沢のあるハードカバーの材質だ。

 



ディスク盤面。以上です。また洋楽の音源をアップします😃