in the name of a freedom (LM00007/008/009)
DISC1~DISC2 Track1
NEW LONDON THEATER, LONDON, ENGLAND. May 21st 1975
DISC2 Track2~DISC3 Track1
PIAZZA NAVONA, ROMA, ITALY. June 27th 1975
DISC3 Track2~6
THEATRE DES CHAMPS-ELYSEES, PARIS, FRANCE. May 8th 1975
le matangoレーベル、プレス盤3CD。カンタベリー・ロック+アバンギャルドの要素を併せ持つヘンリー・カウに、マッチングモールのロバート・ワイアットが参加した時の貴重な音源集。
1975年5月21日ロンドン公演、6月27日ローマ公演、5月8日パリ公演を全て良好オーディエンス録音で収録。特殊見開きジャケット仕様。
このle matangoレーベルは1996年にPFM「THE FAR EAST EXPERIENCE '75」(LM96001/2)でブート界にデビューしたプログレ系専門レーベル。プログレ系バンドの貴重な音源を数多くリリースしてきたレーベルです。
ヘンリー・カウについて私は知識がありません。よって詳しい解説は出来ません。本作に収録された音源が録音された時期は、ヘンリー・カウと、ドイツのアバンポップ・グループ、スラップ・ハッピーが共同作業をしていた頃とのこと。
1974年11月、ヘンリー・カウはスラップ・ハッピーの誘いを受ける形で「DESPERATE STRAIGHTS」を共同でレコーディング。好評を得た為、1975年初頭に両バンドは合体という形へと進んだ、とのこと。
バンドはリハーサルを繰り返すも、この形態では双方が目指すサウンドを両立させることは困難であると判断。1975年4月にヘンリー・カウとスラップ・ハッピーへとバンドは再分裂。
スラップ・ハッピーのアンソニー・ムーアとピーター・ブレグヴァドは責任を取る形でバンドを脱退。女性ヴォーカルのダグマー・クラウゼは、スラップ・ハッピーには戻らずヘンリー・カウに加入します。
ヘンリー・カウは前年に解雇したリンゼイ・クーパーを呼び戻して6人編成となり、75年5月「IN PRAISE OF LEARNING」をリリース。同月、ロバート・ワイアットのソロ「RUTH IS STRANGER RICHARD」リリース。
ワイアットのアルバムには、ヘンリー・カウのジョン・グリーヴス、モンゲジ・フェザらが参加。その縁で、5月~6月に行われたヘンリー・カウのツアーにロバート・ワイアットが参加したみたいです。
このブートレッグは、ロバート・ワイアットが参加した全3公演を収録したもの。調べた所、彼が参加したのはこの3公演だけとのこと。
1976年リリースのオフィシャル・ライブ盤「CONCERTS」にも、1曲だけワイアットが参加した時の音源(75年5月21日ロンドン公演からBAD ALCHEMY)が収録。オフィシャル盤で聴くことが出来るのは、この1曲だけのようです。
ロバート・ワイアットが参加した3公演は、彼のソロ・アルバム「ROCK BOTTOM」「RUTH IS STRANGER RICHARD」からの曲が多く演奏されています。これらの曲をダグマー・クラウゼが加わったヘンリー・カウが演奏するのは非常に貴重と思われます。
音質は、3公演とも平均以上のオーディエンス録音。貴重な音源が良好音質で残っていたのは奇跡的とも言えるかもしれません。5月21日ロンドン公演はステレオAUD。6月27日ローマ公演はモノラルAUD。5月8日パリ公演はステレオAUDです。
ロバート・ワイアットの写真など・・・では音源をどうぞ。
disc 1
disc 2
disc 3
以上です。