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サプリメントを徹底批判している人が理解できていないこと


サプリメントを徹底的に叩き批判する専門家や健康意識が高い人たちは非常に多い。批判理由は主に以下の点である。

①栄養は野菜など食品から摂取すべき
②サプリは自然界に存在しない・不自然で毒
③そもそも効果が無い


サプリ批判派の意見を見聞きすると大体この3つが挙がる。今回は長々と書かず、シンプルに1つずつ解説していきたい。ちなみに私は肯定派という訳ではなく、上手く利用すべき、という考えです。それではレッツ・スタート!

 

 

栄養は食品から摂取すべき?
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食品から栄養摂取が理想だが、食品ならば栄養が問題なく摂取できると考えるのはよろしくないかと

 

 

🍅スーパーに並ぶ野菜たちの正体


野菜、肉、魚など、食品から栄養を摂るべき。これがサプリ批判理由として最も多い印象を受ける。サプリ「だけ」で栄養を摂るという考えは間違っている、というならば理解できる。本来は食品から栄養摂取することが理想だ。

しかし、今日日スーパーで販売されている野菜の多くが、F1種と呼ばれる品種改悪された品種であることを、サプリ批判する人たちは理解しているのだろうか。F1種(1世代で終わり子孫を残せない品種)は在来種と比較して栄養価が数分の1(1/6程度)と言われている。食べても栄養が少ないのである。


現在の農業は化成肥料を使うことが標準的だ。野菜は本来、土壌に含まれるミネラルや、土壌に存在する微生物の分泌物を栄養源として成長する。それらの栄養素を蓄えた野菜を食べることで、昔の人たちは野菜から多くの栄養を摂取していた。

化成肥料で野菜を育てると野菜は早く大きく成長するが、肥料で育っている為に土壌の成分を殆ど吸収せずただ肥えているだけの状態となる。

人間で例えると、カップ麺やハンバーガーばかり食べてブクブクと肥えた、栄養不足で肥満体型の人と同じだ。化成肥料で成長した肥満野菜は虫を寄せ付ける臭いを放出する。これに誘われて害虫が多く訪れる。


大量の害虫を駆除する為に、ネオニコチノイド、グリホサートなど少量で強毒効果を持つ農薬を含ませた水を散布する。この水が撒かれることで土壌の微生物たちは死滅する。野菜は毒水を吸い上げ体内に蓄積していく。

厚生労働省が定めた基準値により、農薬の影響は少ないと記述するサイトは多い。だが、農薬メーカーから献金を受け取っている政治家が実際にいることを明記しておく。

世界では「強力な神経毒」の影響により使用禁止になっているネオニコなどが、日本で大幅に規制緩和されていることも記載しておく。


こうして、ただでさえ栄養価が少ないF1種を、さらに低栄養状態で生育した野菜がスーパーに並ぶ、と専門家により指摘されている。但し、F1種ではない野菜は別ですな。スーパーでも在来種や同等の品種が販売されている場合がある。

例えば、サツマイモは全品種が在来種か、新品種でもF1ではない為、同等の栄養価を持つと言われている。昔ながらのサツマイモも、紅あずまや安納芋も栄養が豊富である。ちなみに肉、魚について書くと長文になる為、略。

 

 

 

🧄食品の分解・吸収率・バイオアベイラビリティ


肉・魚だけではなく、野菜も全て栄養満点だとしよう。それを食べることで栄養を100%分解・吸収出来るかと言えば、答えはノーである。栄養吸収率は栄養素の組み合わせによって変化するが、非常に長くなる為、今回は省く。

私たちが食品を口にすると、食品は胃に送られて酸で構造破壊される(これを変性という)。次に十二指腸へと送られて膵液と浴びて酸性から中和される。次に回腸へと進みアミノ酸やペプチドへと分解される。

分解されてアミノ酸・ペプチドとなった食品(だったもの)は、小腸の上皮細胞粘膜へと送られて吸収されて循環血液に乗り、全身の細胞へと取り込まれる。これが食品の分解・吸収の過程だ。

食品には毒性がある物質(フィトケミカルなど)を含むものが多い。その他、異物、アルコールなども含め、これらは上記の過程を経ずに総じて肝臓へと送られる。肝臓で水溶性物質へと代謝・変化し、胆汁と共に十二指腸へと送られる。サプリなども同様のコースだ。


バイオアベイラビリティとは生物学的利用能のことであり、上記の過程で栄養成分が循環血液に乗り半減期を迎えるまでの利用可能な成分の割合を指す。食べ物の栄養が血液に辿り着くまでに、どの程度の利用可能成分が残るか。

バイオアベイラビリティは、分解・吸収率とも深く関わってくる。人間は皆、一律に分解率・吸収率が同じだろうか?もちろんノーで生まれ持った個人差がある。

また、体調、病気なども大きく影響する。例えば、胃の疾患を持つ人は分解率が落ちるし、腸疾患を持つ人は栄養の吸収率が極めて低い。

不健康な生活を送る現代人は昔の人と比べて分解・吸収率が落ちている。つまりバイオアベイラビリティ自体が低い。栄養価が高いもの、例えば原種に近い野菜を食べているとしても、バイオアベイラビリティが低ければ、そもそも栄養素として活性化できないのである。

食品を食べていれば栄養問題は万事解決と考えるのは、こういった点を全く考慮していない証拠である。或いは知識が無い証拠と言えるだろう。

 

 

 

🍓野菜・果物が持つフィトケミカル


次にフィトケミカル。これは主に野菜や果物が持つ香り、苦み、辛み、色素など、植物が害虫や紫外線などから身を守る為に生成する、栄養素とは別の物質だ。例えば紫芋の紫色の色素はポリフェノールというフィトケミカル成分である。リンゴなどにも含まれている。

これらフィトケミカルは、例えば抗酸化作用、解毒作用、殺菌作用、抗がん作用、免疫機能向上、紫外線予防など非常に多くの作用がある。私が活用しているヘンプCBDもフィトケミカルの1つだ。夾竹桃アルカロイドは強い毒性があるが、これもフィトケミカル成分である。

人間にとって有益性が高いフィトケミカルだが、効能を得る為にはバイオアベイラビリティを考慮する必要がある。フィトケミカルには水溶性と脂溶性があり、水溶性は吸収率が大幅に落ちる点を考慮する必要がある。逆に脂溶性は吸収率ほぼ100%である。


例を挙げておこう。近年、パクチーが解毒効果が高いと注目されている。パクチーの解毒効果を賛美する記事を多く見かけるが、これらは総じてバイオアベイラビリティについて記述していない。

パクチーの解毒効果は「硫化アリル」というフィトケミカル成分による作用である。硫化アリルは水溶性である。つまり、相応の量を食べないと効果を100%得ることは難しいと考えるべきである。

水溶性フィトケミカルのバイオアベイラビリティが低い理由は、まず、分解を経た成分が上皮細胞膜を通過できるか否かという第一関門がある。成分によっては、ここで9割程度が駄目になる場合があることが分かっている。

第二関門は、膜を通過して細胞に取り込まれた成分が、トランスポーターによって腸管へと戻されてしまう可能性があることと、細胞に存在する複数の代謝酵素によって代謝されてしまうか否かである。

第三関門は、上記を無事に通過したとして、次に向かう肝臓に存在する代謝酵素が問題である。なんとか代謝を免れた成分だけが、血流に乗り全身へと送り込まれるのである。脂溶性はこれらの過程を含まない為、ほぼ100%の成分が活性化されるのである。

ここまで読んで頂くと分かると思うが、体はフィトケミカルを毒物と認識している。吸収までの過程が栄養とは全く異なり薬物代謝と同じである。パクチーが持つ硫化アリルも、リンゴやブドウなどが持つポリフェノールも、本来は体が望んでいない成分である。しかし、毒(フィトケミカル)を程よく摂取することで体にプラス作用をもたらす。

また、軽量の毒を定期的に摂取することで、薬物代謝酵素群が活性化して、異物の排除機能が高まっていくことが判明している。これがホルミシス、すなわち適度なストレス負荷でストレス耐性と機能を高める作用である。


このフィトケミカルで軽微毒を摂取してホルミシスが向上することで、いわゆるデトックス作用が期待できる。野菜や果物による栄養摂取・デトックス作用には個人差があること、そして上述のバイオアベイラビリティを頭に入れておく必要がある。

デトックスを熱弁している人たちは、こういった化学知識を頭に入れているのだろうか?私が見てきた限り、この辺を解説している人はおらんかったような?🙄

 

 

 

サプリは自然界に存在しない・不自然で毒!
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現代の食品も大半は不自然に作られた加工食品で毒です。多くの野菜も品種改悪されており、人工的で不自然に育てられています。畜肉や養殖魚にはホルモン剤抗生物質、ワクチンなどが投与されており不自然で毒かと。

 

 


サプリメントの成分、特にビタミン系は、天然成分を生理活性させる為に人工酵素を合成していることが多い。

人工酵素を悪のように考えているかもしれないが、そもそもサプリメントは上述のバイオアベイラビリティが低い人が、栄養を効率的に代謝・生理活性化できるように補助目的で開発されている。

また、ヒトは本来、平均40歳ほどで寿命を迎える生物である。よって、40歳前後で栄養の吸収率が右肩下がりになる。ビタミンB12などに至っては40歳辺りから吸収自体が不可能になる。

吸収率が低い、或いは不可能な成分を、食事だけでどのように補えと言うのだろうか。中には中高年でも吸収率やバイオアベイラビリティに問題が無い人もいるだろう。だが、それはごく少数だ。大半は40歳辺りを境に全ての栄養素の吸収率がガタ落ちしていく。


栄養が不足しても問題なく元気な人もいるだろう。でも、体調が優れない人、例えばビタミンB12不足が原因で精神疾患を患っている人はどうしたらいいのか?人工酵素の力を借りてサプリメントで補い、元気になることは悪なのか?

オール天然成分でなくては認められないなら、スーパーに行っては駄目だよ。肉、魚、野菜、果物、全てを自給自足で用意しないと無理ではないだろうか。

広大な土地を借りて、水源を確保して、野菜苗はF1種以外の原種を揃えて、田んぼを作り稲を育て、魚を釣り、鶏を飼い、イノシシでも狩猟できる環境があれば可能かと。そんなこと、仕事をしている社会人がやっとれっか😑

まさか、サプリ成分自体が人工化合物と思っているなら、思い込みが激し過ぎて如何なものかと思う。最近は、海外製だとオール天然成分で人工化合物無しの製品が多い。

サプリ批判をしている者の8割以上は、粗悪な国産サプリを服用しただけで効果の有無を決め付けサプリ批判をしている。国産サプリは高級品であろうと品質が最悪であることを明記しておく。

 

 

 

そもそも効果が無い
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海外製の高含有製品を購入して閾値を超える量を服用しましたか?最低3ヶ月間、服用を続けましたか?国産サプリを服用して効果の有無を判断していませんか?

 

 


ここまで読んでくれたなら、食品から栄養を摂取しても100%ではないことを理解しているだろう。サプリも同様で、サプリのバイオアベイラビリティは成分含有量の20-30%とされている。

これは種類や代謝の必要性の有無によっても変化する。リボソーム代謝済み生理活性化された酵素だと、もっと上昇する。

 

 


ビタミンD3で例えてみよう。私が服用しているD3サプリは、米国NOW FOODS社の物で成分5,000IUである。この場合、バイオアベイラビリティを考慮すると実際には1,000-1,500IUを吸収できると考えられる。これだとD3の1日推奨量1,000IUを超える。閾値を超えることで効果を発揮するのである。

 


一方、国産DH〇のD3サプリはどうか。こちらは1,000IU含有となっている。ということは、実際に活性化されるのは僅か200-300UIだ。閾値の1,000IUに全く届いていない。これでは無意味だ。しかもDH〇製品は添加物まみれだ。

これはDH〇やサン〇リーなど国産大手メーカーだけではなく、1箱1万円以上の国産高級サプリであろうと同じことだ。日本製は品質基準から何から非常に緩く曖昧で、成分偽装も平然と行われているという。品質は最悪と言われる。

まさかと思うが、国産サプリを服用した人が「効果が無い」と批判しているのであれば、サプリの基本について勉強して欲しい。国産と海外産の違い、閾値、バイオアベイラビリティなど基礎を頭に叩き込み、実際に長期間を服用した上で批判をして欲しい。

 

 

・・・🙄

 

 

ということで、シンプルに書くと言いながら結局5000文字を超えてしまった。食事を疎かにしてサプリだけに頼ることは絶対によろしくない。こういった服用をしている人に対してのサプリ批判というなら、それは私も大いに賛同する。

だが、サプリ批判している人たちのサイト、動画などを見るとそうではない。「自分は過去に服用して効果が無かった」「人工的だ!」「野菜や肉魚から栄養摂れ!」といった、表面的な部分だけでサプリを悪と決めつけている人だらけだ。

批判している人でバイオアベイラビリティなどを挙げて説明している人など誰もいない。サプリは食品と薬剤の中間的な存在と言える。ならば、ある程度の科学的な知識を身につけた上で否定・批判すべきでは?

自然には無い、効果が無いといった批判は感情論であり的外れもいい所だと思う。批判派に対して私が言いたいことはもっとあるが、長くなるのでこれにて終わります。