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【EUROPEAN ROCK】ATOLL - France 1978 & Tokyo 1989 【BOOTLEG】


超絶需要無視シリーズ!マニアックなヨーロピアン・プログレバンドの音源を紹介するシリーズ、今回はフレンチ・プログレの雄・アトールブートレグを紹介しよう。

アトールは1973年にフランスで結成、1981年に解散している。演劇やオペラのようにダイナミックかつドラマチックで芸術性に富んだシンフォニック・サウンドが特徴だ。同時期に活動していたアンジェやピュルサーらと並ぶ、フレンチ・プログレの代表的バンドである。

バンドは「MUSICIENS MAGICIENS」「L'ARAIGNEE-MAL」「TERTIO」「ROCK PUZZLE」をリリースして活動を停止したが、1989年に「L'OCEAN」で活動を再開。その後は定期的に活動を再開しては停止している。「ROCK PUZZLE」にはジョン・ウェットンが一時期参加しておりデモ音源が残されている。

アトールの音源は2種類確認されている。1つは解散前、もう1つは再結成後の音源である。それでは、たった2種類しかないアトールのブート音源を紹介しましょう!

 

 

 


France C'est Fini (Blue Cafe 29 A/B)

Blue Cafeレーベル2CDR。名盤「TERTIO」リリース後の1978年11月フランス・ジューモント公演を良好オーディエンス録音で収録。Spiralレーベルのプレス盤「JEUMONT'78」というタイトルでもリリースされている他、Blue Cafeから「TUNNEL GO OUT IN FRANCE」とタイトルを改めて再販されている。最盛期70年代のライブをフルで聴ける唯一の音源。

コンサートは「L'ARAIGNEE-MAL」「TERTIO」からの曲を中心に構成されている。バンドはフランスのイエスと呼ばれているらしいが、聴いた印象は特にイエスらしさは感じない。むしろ全く別の個性を感じさせる。

プログレには珍しくヴォーカルが非常に目立つ。アンドレ・バルゼの熱唱が非常に熱い。この人は後にへヴィメタル・バンドのヴォーカルも務めたらしい。

 


バックインレイ。以下、メーカーインフォとフルアップ音源をどうぞ!

 

70年代全盛期にはフランスのイエスと称され、特にライブにおいては技巧派としての卓越したプレイで注目されていた彼らの、1978年国内フランス・ツアーから11月のジューモント公演を、当時としては良好なオーディエンス・レコーディングにてほぼコンプリート収録。

代表作であるセカンド「夢魔組曲を含んだオリジナル・ラインナップによるパフォーマンスはまさに超絶で、前年リリースされた「サード・アルバム」までのまさに絶頂期のナンバーをたっぷりと。そして何より彼らの70年代のライブ音源はほとんど流通していないため、このようにワン・コンサートをノーカットで収めたものは皆無ゆえ、超レア音源と云えるファン必聴マスト・アイテム!

 

 



disc 1





disc 2

 

 

ジューモント1978の音源は前述の通り、他に下記2種類のブートがリリースされている。Blue Cafeの再販CDRは今現在も入手しやすいので、ファンの方は探してみては如何でしょうか。


JEUMONT '78 (SPIRAL-004/005)


TUNNEL GO OUT IN FRANCE (Blue Cafe 205A/B)

 

続いては、再結成後の来日公演を収録したブートレッグを紹介しよう!

 

 

 


EGGMAN C'EST FINI (SPIRAL 013/14)

SPIRALレーベル、プレス盤2CD。再結成直後となる1989年7月23日・渋谷エッグマン公演を高音質オーディエンス録音で収録したブートです。限定300枚プレスとのこと。

1989年。オリジナル・メンバーのクリスチャン・ベヤが中心となりバンドは再結成を果たした。アルバム「L'Ocean」をリリース後、待望の初来日。全5公演を行った。その内の渋谷公演を収録したブートレッグ。

1990年、オフィシャル・ライブ「TOKYO C'EST FINI」をリリース。クラブチッタ川崎公演と渋谷エッグマン公演から選曲されており、CD1枚、約50分の不完全収録となっている。AUD音源とはいえ完全収録という形でライブが聴ける本作は、ファンにとっては有難いブートレッグだろう。

 

 



ジャケットは見開きタイプ。インレイにはリミテッド・ナンバーが印字されている。

 


再結成時のメンバー。クリスチャン・ベヤ以外は無名のミュージシャンで占められている。

最盛期の演奏と比べると大人しくまとまっている印象だが悪くはない。オリジナル・ラインナップとは別の良さがあると思う。クリスチャンは解散前よりも前面に出てギターを弾きまくっている。彼のソロ・プロジェクトと思えば十二分に満足出来るだろう。

繊細さを感じさせる演奏は、往年の名曲に新たな魅力を吹き込んでいる。これはこれで楽しめば良いのではないだろうか。では、フルアップ音源をどうぞ。

 


disc 1


disc 2


以上でアトールのブートは終わり。恐らくこの2つの音源しか存在していないはず。新たな音源の登場を望む。無理か😓