レトロゲームを飾って眺めているだけの男のブログ

1975年8月7日 後楽園球場 ワールド・ロック・フェスティバル・イーストランド【Bootleg】



追悼!内田裕也企画!
World Rock Festival 1975を再々あっぷっぷ!😆




 


WORLD ROCK FESTIVAL EASTLAND(MASTERPORT-033)

DISC 1

-YELLOW-
1. うつむいてばかり
2. Interview
3. Going Up

-JEFF BECK-
4. Constipated Duck
5. She's A Woman
6. Freeway Jam
7. Definitely Maybe
8. Superstition
9. Keyboard Solo
    - Cause We've Ended As Lovers
10. You Know What I Mean
11. Diamond Dust


DISC 2

-CARMEN MAKI & OZ-
1. Introduction
2. 昔

-四人囃子-
3. SET-UP
4. カーニバルがやってくるぞ(パリ野郎、ジャマイカへ飛ぶ)
5. 空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ
6. 一触即発


DISC 3

-FELIX PAPPALARDI & JOE YAMANAKA WORLD ROCK FESTIVAL BAND-
1. Introduction
2. Make Up (joe)
3. Theme For Imaginary Western (felix)
4. Where You Wanna Go (joe)
5. Nantucket Sleighride (felix)
6. Woman (shadow Of Lost Days) (joe)
7. World Rock Festival Band (joe)
8. Rock Mc By Yuya Uchida
9. Rock'n Roll Medley (yuya Uchida)
10. World Rock Festival Band (felix & Joe)

 

MASTERPORTレーベル、3CDR。dust'n'dreams(現在はLighthouse)が製造・販売したブートレグ。1975年8月7日、後楽園球場で行われた、内田裕也プロデュース「ワールド・ロック・フェスティバル・イーストランド」の模様をサウンドボード&オーディエンス録音で収録。100枚限定生産。

同店は2000年頃から"Ayanami" "Langley" "Masterport"といったレーベルを立ち上げ、外タレの貴重音源を収録したブートレグ盤を数多くリリースしてきました。

一方で、法的に完全にアウトな日本人ミュージシャンのブートレグも、ごく少数ですがたま~にこっそりリリースおりました。本作もその1つでございます。日本人ミュージシャンのブートレグはリリース後ほどなくして回収されており、本作も同様に回収されています。

ワールド・ロック・フェスティバルは、大規模な野外ロック・コンサートが日本においてはまだ珍しかった時代に、内田裕也が中心となり開催されたそうです。日本のロックにもっと光を、といった思いからイベントを企画したみたいですね。

本作に音源が収録されたバンドは、イエロー、ジェフ・ベックカルメンマキ&OZ、四人囃子、フェリックス・パパラルディ&ジョー山中。当日出演していたらしい外道やクリエイション、ニューヨーク・ドールズなどは収録されていません。ドールズとジェフベックの音源は、単体でブートでリリースされているので入手は容易です。

このブート最大の聴き所、それは何といっても内田裕也のMCとパフォーマンスでしょう!若かりし頃の内田裕也が、果たしてどのようなことを喋っているのか、そしてシンガーとしての実力は?とても興味津々でした。

その内田裕也のMCを部分的に抜粋して文字にしてみました。音質が悪く聴き取り難いので間違いがあるかもしれません。

「色々と、ここに来るまでトラブルが多くて、スタッフのみんなを始め、ウドー音楽事務所、色んな人の努力でやっと実現できました。あまりにも今まで日本のロックが虐げられていたので、やっと、今年からまた新しいスタートだと思って、ミュージシャンも頑張ると思います。(略)

もし、このコンサートが明日最後、仙台でやるんですけども、儲かった時は、日比谷野外音楽堂で日本のロックのフリーコンサートをやりますから、是非来てください。一曲だけで、時間がないんで。まさか一緒にフェリックスとステージを踏めると思わなかったんで、ジョーも、メンバー全員感激してると思います。評論家の皆さんも、写真家も、お偉い方々、冷静にならないで、最後は全員立ち上がって一緒に手拍子を!」


ここから内田裕也がシャウトして一気にロックンロール・メドレーがスタート!裕也かっこええ!😆

ロックミュージック自体が市民権を得ていなかった(と思われる)頃の日本で開催された、大掛かりな野外ロックフェス。その会場の空気・雰囲気・客の反応などが生々しい音で録音されており、その1音1音が私にはとても新鮮でした。私が生まれる2年前にこのようなイベントがあったんだなぁ。

では、ここから出演順に音源をどうぞ!このブートレグはラジオ放送をエアチェックした音源と、オーディエンス録音の2種類の音源で構成されています。イエローとカルメンマキだけラジオ音源です。

 

 


ワールドロック・フェス75のトップバッター、まずはイエローの音源。私はこのブートで初めてこのバンドを知りました。泉谷しげるのバックバンドなどを務めた後に、バンドとして独立したみたいですね。

キーボードの川崎雅文さんは翌年カルメンマキ&OZのメンバーになります。演奏は熱いです。昔のバンドは勢いとエネルギーが凄い。今の若いバンドにはない熱さですね、カッコいいです。

 


YELLOW

 

 

 

 

 

 


続いては、なんと大物ジェフ・ベック!BBA解散後の名盤「ブロウ・バイ・ブロウ」リリース後で、メンバーはバーナード・パーディ&ウィルバー・バスコムのソウル系黒人リズム隊に、お馴染みマックス・ミドルトンという布陣。

来日したものの、ベックは風邪をひいていたらしく、ワールド・ロック・フェスでは常に調子が悪かったみたいですね。急性肺炎で京都と仙台は休んだそうです。

 


BACK

 

 

 

 

 

 

続いてはカルメンマキ&OZ!ラジオ音源です。「私は風」など他の曲もやっていると思うのですが、残念ながら2曲のみの収録です。AUDソースでもいいから収録して欲しかったですね。それにしても彼女のパワフルかつ繊細な歌声は圧倒的です。

 


OZ

 

 

 

 

 

 


日本が誇る技巧派プログレバンド、四人囃子。デビュー当時から、内田裕也から大きな期待を掛けられていたそうです。会場はいまいち盛り上がっていないような感じもしますが、ジェフ・ベック登場で燃え尽きたかな?🤔

 


YONIN

 

 

 

 

 

 

司会者によって紹介され登場するジョー山中。そしてWORLD ROCK FESTIVAL BANDとして、クリエイションから竹田和夫、樋口晶之、四人囃子から森園勝敏内田裕也の人脈から近田春夫、ウイリアム・リー・レイバック(誰?)が参加。さらに、あのフェリックス・パパラルディも参加!凄まじい歌唱力と圧倒的な存在感。ジョーさんやっぱりかっこいいぜ!

 


FELIX & JOE

 

 


WRF BANDの演奏後、ジョーによって内田裕也の名がコールされる!そして会場全体の裕也コール!登場した内田裕也が上記のMC、そしてロックンロール・メドレー。日本語はロックに乗らないという考えの人だけに、英語で実に格好良く歌い上げています。

これを聴いて、内田裕也という人へのイメージが変わりました。単なる変なオジサンではなかったんですね。やっぱり裕也さんもかっこいいですよ。でも、ジョーさんも裕也さんも故人なのですね・・・😞

 


YUYA UCHIDA

 

以上、ワールド・ロック・フェスティバル1975の紹介でした!ロケンロー!フォーエバー!スピニング・トーホールド!