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【LAメタル】Rough Cutt - Live at New York 1986【ラフ・カット】


今回は、1980年代LAメタルブーム期に登場したヘヴィメタル・バンド「ラフ・カット」の大変に珍しいアングラ音源を紹介いたします。なお、私はラフ・カットについて、クレイグ・ゴールディが在籍していたことくらいしか知識が無い為、音源について詳しくレビューすることが出来ません。予めご了承下さい。

ここで紹介する音源は、1986年11月23日ニューヨーク・シラキュース公演でございます。ラフ・カットのブートレグは極めて少なく、確認できるものは1985年ロサンゼルス公演と1987年東京公演の2種しかありません。オフィシャルでは、ファンクラブ限定販売「LIVE」と、00年代にリリースされた「ANTHOLOGY」の2枚のみらしいです。収録時期は1984年~1985年とのこと。

今回、紹介する86年シラキュース公演は、恐らくネット上にもアップされていない音源と思います(色々と調べてみましたが見つかりませんでした)。

この時期、ラフ・カットは、ギターにダニー・ジョンソンを迎えた末期アルカトラスと共にツアーを行っております。私がこの音源を入手した理由は前座のアルカトラスが目当てでした。ラフ・カットは正直・・・ファンの方すみません🙏

86年、ラフ・カットはアルバム「Wants You!」をリリースしており、それに伴うツアーだった模様。この公演から2ヵ月後、バンドは「SUPER ROCK IN JAPAN '85」以来の来日を果たしますが直後にヴォーカルが脱退。ほどなくして解散となったそうです。

 

以下、All Musicより「Wants You!」レビューを訳してみました。

ラフ・カットは、プラチナ・ヘアでプラチナ・セールスを記録した南カリフォルニアのグラム・メタル・バンドになる為に 「カット 」された訳ではない。ナイトレンジャーやオートグラフなどのように、彼らの音楽はいかがわしいというより巧妙で、暴走しているというよりも抑制されていた。

エアロスミスヴァン・ヘイレンのような純粋なハードロッカーよりも、フォリナーやジャーニーのようなAORバンドの方に間違いなく似ているだろう。

それはともかく、グループの名を冠したファースト・アルバムの売り上げを十分に伸ばせなかったのを見て、ワーナー・ブラザースはラフ・カットの2作目「Wants You!」に対して、「大衆に理解しやすい音楽を作り、パーティーロックの消費者たちを引き付けろ。さもなくばスクラップの山送りだ!」と、明確な注文を出した。

問題は、ラフ・カットが必要な調整をする能力に欠けているように見えたことだ。70年代サウンド志向のプロデューサー、ジャック・ダグラス(エアロスミス、チープ・トリックなどのプロデューサー)を選んでも問題は解決しなかった。

その為、愛国的な「Rock the USA」、ポップ・メタルの「Don't Settle for Less」、「We Like It Loud」「Double Trouble」に象徴される、アメフトのミドル・ラインバッカーのようにずんぐりむっくりな体型の尻軽女の如く、説得力のないヘア・メタルのテンプレート的な練習曲を除けば、「Wants You!」は前作の持ち味を忠実に引き継いだが、新鮮味に欠ける結果に終わった。

その他、「Bad Reputation」「Hot 'n' Heavy」「Take a Chance」「You Wanna Be a Star」といった美しいミドル・ペースのメロディック・ロックは、技術的には基本に忠実だったが、窮地に追い詰められていたバンドにはふさわしくない、もどかしいほどの緊迫感のなさだった。

1曲目は衝撃的なほど優れたメインストリーム・ロック・シングル「Let 'Em Talk」であり、2曲目は完成されたバラード「The Night Cries Out (For You)」で、同年にリリースされたテスラの「We're No Good Together」と同系統の、ゆっくりと燃え上がるようなブルージーな曲だ。

この2曲は、アルバム・リリース直後にシンガーのポール・ショーティノがクワイエット・ライオットに移籍していなければ、その後も追求できた、或いは追求すべきだった、より成熟した80年代AORの方向性を示唆している。

だが、ラフカットはワーナーから契約解除されて、すぐに解散した。表向きはショーティノの脱退が理由だが、現実的には、ラフ・カットの活躍を望む人が単純に少なかったことを「Wants You!」の売れ行きが証明したに過ぎない。


なるほど・・・すっげーもどかしい文章のレビューでよく分からん。ついでにクワイエット~もテスラも分からん😦

では、音源を貼り付けておきましょう。会場となったLOST HORIZONはキャパ500ほどのライブハウスです。それではどうぞ。

 

 


Live at Lost Horizon, Syracuse, NY Nov 23, 1986

1. Rock The USA
2. Kids Will Rock
3. Don't Settle For Less
4. Dressed To Kill
5. Take Her
6. Dave Alford
7. Dreamin' Again
8. Bad Reputation
9. We Like It Loud
10. Double Trouble
11. Piece Of My Heart
12. Cutt Your Heart Out
13. Black Widow

Line-up:
Paul Shortino : Lead Vocals
Amir Derakh : Guitar, synthesizers
Chris Hager : Guitar
Matt Thor r: Bass, backing vocals
Dave Alford : Drums, backing vocals

 


pt.1

 


pt.2

 


pt.3



以上です。レビューできず申し訳ございません。