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LED ZEPPELINのブートレッグを何枚か紹介しよう【TARANTURA】


今回は、みんな大好きレッド・ツェッペリンのブートを紹介します。私はZEPに関して大した関心も知識も有しておりませんが、それでも過去(Youtubeや音源サイトが登場する以前)にオフィシャル盤を少々とブート盤を30枚ほど聴いております。洋楽のクラシック・ロック好きを自称するならば、ZEPは避けては通れないバンドでしょう。

内容よりも流行を重視する日本では、クラシック・ロックは中高年が聴く古くてダサい音楽という風潮があるのでしょうが、海外では、音楽系フォーラムなどで老若男女問わずクラシック・ロックに関する議論が活発に行われています。例えば、クラシック・ロックの定義などで以下のようなやり取りがあります。


「私は一般的に、クラシック ロックの線引きは主にレッド・ツェッペリンの解散まで続き1980年に終わるという印象を受けています。そして、クラシック・ロックという用語は 1980年前後のパンク・ニュー ウェーブの出現を無視しています。

クラシック・ロックの中心の1つとみなされるアーティストを考えるのは大変難しいです。クラシック・ロック・ステーション(音楽番組)では、恐らくラッシュのトム・ソーヤを流すでしょうが、私は一度も見たことがありません。私が好きなINXSはクラシック・ロックとまったく関連付けられていませんでした。

現在の曖昧な定義だと、人気・知名度のあるアーティストだけが強調され、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドビーフハート、CAN、ザ・ストゥージズなど、後世にも多大な影響を与えた知る人ぞ知る名アーティストが無視されることが多いです。

1980年は新たなベビーブーマー世代の始まりであり、様々なジャンル、出来事が正しく線引きされていない時代のようにも思えます」

「私はクラシック・ロックを、ピンク・フロイドザ・ウォール」の1979年までと括るのが正しいと思う。1980年のツェッペリンの解散も同様です」


といった感じで色々な世代が議論を交わしています。意見を見ていくと、クラシック・ロックの定義として、多くがZEPの解散=1980年を1つの区切りとしていることが分かります。ZEPは、ビートルズの活動停止・解散後から1980年までの時代における、ロック・ミュージシャンの象徴的な存在ということなのでしょう。

私の世代にとって、ZEPはまさにクラシック・ロック・バンドの1つという認識でしょう。同級生でZEPを知る人は僅か1人でした。ビートルズは別格として、ピンク・フロイド、ディープ・パープルを知っている人のほうが多かった。リアルタイムで活動していることも影響していたかもしれません。

そういえば、今年の春の選抜高校野球で、パープルのスモーク・オン・ザ・ウォーターを応援歌に演奏している高校がありました。

バンドの格としてはZEPのほうが圧倒的に上ですが、誰もが聴いたことのある有名曲の多さとなると、パープルのほうが圧倒的に上かもしれません。カシミールや天国への階段は、ロックを聴かない一般層の間で知名度は無いでしょう。

さておき、私とZEPとの初遭遇は高校生の頃だったと思います。大阪日本橋の中古レコード店(ナカだったかな)でレコード盤を色々と見て回っていた時、「BBC Transcription Service」と書かれた真っ黄色の謎のLP盤を発見。2000円でお持ち帰りしました。

これは有名なBBC音源で、この数年後にオフィシャルCD「BBCライヴ」としてリリースされました。つまり、BBCの放送用ディスクのコピーブートです。これが初ZEPでした。ただ、当時はZEPの音楽をあまり理解できませんでした。プログレ一辺倒でしたから。

 


しかしながら、何となく惰性でZEPのブート盤を定期的に購入し、定番デストロイヤーやエディはもちろん、ハーフオフィシャルの500円CD(BLACK PANTHERレーベルなどのアレ)で定番音源の多くを聴きました。あと、TDOLZレーベルにもよくお世話になりました。GOLD WAXの影響が大きいかな。

ブログで取り上げているバンドたちほどのめり込めなかったものの、ZEPも青春時代に聴いてきた思い入れのあるバンドです。中学・高校の同級生たちはGLAYラルクマイラバを聴いていたけど、私みたいな奴がいたっていいじゃない。だって人間だもの。

そんな訳で、ここではZEPのブートのごく一部を紹介します。ZEPはYoutubeは勿論、GUITARS 101や他の音源共有フォーラムでも腐るほどアップされているので、音源アップに意味は無いかもしれません。

また、所有しているありふれたブートはスルーし、EMPRESS VALLEYとTARANTURAに限定して紹介します。つまり少ないです。ジャケ画像など資料的なページとして🙄

 

 


愛と平和 Love & Peace live In Japan 1971 (EVSD-591_3B)

Disc 1
1. Introduction
2. Immigrant Song
3. Heartbreaker
4. Since I've Been Loving You
5. Black Dog
6. Dazed And Confused

Disc 2
1. Stairway To Heaven
2. Celebration Day
3. That's The Way
4. Going To California
5. Tangerine
6. What Is And What Should Never Be
7. Moby Dick

Disc 3
1. Whole Lotta Love
2. Communication Breakdown
live at Hiroshima Prefectural Gymnasium, Hiroshima, Japan Sep 27 1971


empress valleyレーベル、プレス3CD。1971年9月27日広島県立体育館公演を、2種のオーディエンスマスターから収録。2008年くらいのリリースだったかな。メーカーインフォを見てもらったほうが早いので、そちらをどうぞ(丸投げ)。

遂に!遂に!遂に!やりました! 広島公演ニューマスター発掘により大幅グレードアップに成功! 音質最高&最長収録です!いや?素晴らしい! こんな日が来るなんて思ってもみなかった!1971年9月27日広島県立体育館での愛と平和のチャリティーコンサートが超高音質で楽しめる三枚組み! いや?凄いです!

良い音源の無かった927ですが遂に最終決定盤の登場です!(今までメインのソースがグレードアップしたことはありませんでした)。

広島市役所を訪れたレッド・ツェッペリンのメンバーは、山田節男広島市長に被爆者援護資金としてコンサートの売上金約700万円寄贈の目録を手渡し、感謝状と広島名誉市民章のメダルが授与された。さすが我等がツェッペリンでございます。

オープニングの移民の歌から絶好調の4人、ジョンジーの迫力あるベースラインがはっきりと聴き取れます。この日の「祭典の日」は1971年の中では間違いなくベストだと断言できる名演!「胸いっぱいの愛を」ではレアな「Be Bop A Lula」をインクルード、アンコールの「コミュニケーション・ブレイクダウン」では観客がステージに押し寄せ演奏が中断! その模様もバッチリ収録されています。

大興奮の広島公演、共に叫ぼう!アイ・ライク・レッド・ツェッペリン!「音楽は人々に平和と楽しさを与えるものです。その音楽をやっている僕達が、少しでも力になれるなら、実に光栄だと思います」本当に素晴らしい言葉ですね。最高の音質で収録された歴史的記録の広島公演!嘘、偽りのない決定盤です!!

(以下、beatleg誌 vol.155 Item review より引用)
この公演を捕らえたこれまでのブートレッグが全て箸にも棒にもかからないほど素晴らしい音質で、同年武道館に例えるなら「Front Row」が2日目に例えるなら「Light And Shade」が登場した時のような衝撃に近いものがあるはずだ。

新たに発掘されたニューマスターはMud Dog Recordsの「Peace Of Mind」に収録されている「Whole Lotta Love Medley」「Communication Breakdown」とソース自体は同じだが、とても同じソースだとは思えないほどグレードアップしてるから本当に驚きである。

「Peace Of Mind」やアセテート盤「live In Japan・1971 Hiroshima」は2つのソースが混ざっていたことも同時に判明したことになり、つまりこの公演は全部で5種類のソースが日の目を見ていることになる。

判り易く書くと、観客が「あい・らいく・れっど・つぇっぺりん」と叫んでいるソースの全長版が驚異的な高音質で発掘されたことになるわけだが、このソースの「Immigrant Song」から「Moby Dick」までは初登場ということにもなる。

アコースティック・セットは別として、全体的に低音も効いていて、うねるようなグルーヴ感も充分で、広島公演がこれだけの高音質で残されていたことにゼップ・マニアは素直に感謝するべきであろう。

この音質で聴けば「Black Dog」のトラックタイム0分37秒はマイク不良であったことも良く分かるというものだ。複数のソースをミックスすることで、この公演の最長版にも仕上がっているのである。

1971年9月27日(月)の広島県立体育館公演が、その日から41年6ヶ月もの時を経て、遂に素晴らしい音質で蘇った。

 


近年、新たに別マスターが発掘されて、同レーベルからこの音源とセットでボックスリリースされたんでしたっけ?どーせアップされるだろうし、さすがに同じ公演の音源を万単位を出してまでイラネ😑

 


では、音源をどうぞ!

 


DISC 1

 


DISC 2

 


DISC 3

 

 

 

 

 

 


PUSSY & COCK (T3CD-6)

DISC 1
1. Band Announcements
2. Rock And Roll
3. Sick Again
4. Over The Hills And Far Away
5. In My Time Of Dying
6. The Song Remains The Same
7. The Rain Song
8. Kashmir

DISC 2
1. No Quarter
2. Trampled Underfoot
3. Moby Dick

DISC 3
1. Dazed And Confused
2. Stairway To Heaven
3. Whole Lotta Love
4. The Crunge - Black Dog
Live at Long Beach Arena, California Mar 11 1975


(旧)TARANTURAレーベル、プレス盤3CD。1975年3月11日ロングビーチ・アリーナ公演をオーディエンス録音で収録。マイク・ミラード録音による定番音源。確か1996年くらいのリリースだったかな?

レッド・ツェッペリンが10度目のアメリカ・ツアーでカリフォルニアを訪れた時、70年代におけるロック・バンドとして頂点に立っていた。彼らの最後の傑作「Physical Graffiti」は2週間前に発売され、3月中旬にはバンド史上最も早く売れたアルバムとなりチャート1位を獲得した。

その余波で旧作もチャートにランクインした。ロング・ビーチの2公演は、3月10日のサンディエゴ公演に続く南カリフォルニア公演であり、バンドは以前の公演に比べてかなりリラックスしていた。

好評を博したこの2公演の音源は、70年代以降、様々なリリースを経てコンスタントに流通しており、レッド・ツェッペリンのコレクターの間で定番音源として知られている。

TARANTURAのブートレッグは数あるテープの中でも全般的に旧作よりも素晴らしい改善が施されている。TARANTURAはこのテープを非常に自然で魅力的なバージョンに仕上げている。光沢のある厚手の3つ折り厚紙スリーブに収められた豪華版だ。

この音源はマイク・ミラードのテープが基である。このライヴの為にAKGコースティクスのマイクを使い、ナカミチのステレオ・レコーダーで録音した最初のライヴだと言われている。前年のイエスのミラード・テープと比較すると、このライヴの音質の飛躍は劇的だ。クリアさとバランスは、間違いなくツアー全体のテープの中で最高音質である。

ロサンジェルス・タイムズ紙のロバート・ヒルバーンによるこの公演のレビューは、「このツアーで興行記録を打ち立てただけでなく、ステージを覆うドライアイスの演出、ライトで綴られたバンド名、レーザー光線、ステージ後方での爆発、そしてもちろん、お決まりの20分間のドラム・ソロ・・・」と書いて、この公演を酷評している。 

"Stairway To Heaven" の後、バンドはアンコールを演奏する。"Whole Lotta Love" が1分ほど演奏された後、ペイジのテルミンによるヒストリックに入る "Houses Of The Holy" ~ "The Crunge" が含まれている為、TARANTURAはこの5分の曲をメドレーとクレジットしている。

この曲は、ツェッペリンジェームス・ブラウンのファンクを不快にアレンジしたものだが、ライブでは素晴らしい。テルミンの不協和音は、"Out On The Tiles" のリフへと難なく変異し、"Black Dog" のヘヴィ・ヴァージョンへとつながる。

PAの問題かもしれないが、ジョン・ポール・ジョーンズのベースが終始とても大きく聞こえる。「ロング・ビーチのみんな、おやすみ。クアールードの水割りを半分飲んでぐっすり眠ってくれ」 というのがプラントの締めの言葉だ。

多くのコレクターがこのライヴを批判しているが、伝説的なショーではないとはいえ、このディスクには楽しめるものがたくさんある。

 


タラらしい凝った装丁の3面見開き型紙ジャケット。ピクチャーディスク仕様で当時のブート業界では突出して豪華な作りだった。

タラの豪華な装丁を真似して、90年代中期辺りから紙ジャケ仕様のブートが増え始めたが、多くがペラペラで粗悪な作りだった。タラはさすがコーティングされた厚紙でしっかりした作り。その代わり高額だった。

 




では、音源をどうぞ。と言っても今さらな音源か😦

 


DISC 1

 


DISC 2

 


DISC 3

 

 

他のTARANTURAブート

 


THE DIPLOMA (TCD-21-MC-1,2,3 & TCD-21-1,2,3)

Live at University Of Leicester, Leicester, England, UK Nov 25, 1971

TARANTURA(new)レーベル、プレス盤6CD。1971年11月25日レスター大学公演をオーディエンス録音で収録。110セット限定生産盤。リミテッドナンバー入り。ナンバー31-110までのホログラム・エディションです。ディスク1-3にマスターテープそのままの音源を、ディスク4-6にイコライジングとピッチ修正を施した音源を収録。

音源自体はCDRブートなどでも登場しており珍しくはないが、非常に豪華な作りから高額で取引されているブート。ただ、音質は大してよろしくないので、音源だけが目的なら安価な他のブートで十分かと。豪華なコレクターズアイテムを収集したい人向け。

 


1-30番がHAIR LINE EDITIONとのことですが、私は見たことがありません。本作は2ndプレス、3rdプレス(それぞれイコライジング音源のみを収録したCD3枚組)が存在しており、そちらは時々目にします。

 





こんな感じでございます。続いて、もう1つタラブートを😗




TALES FROM 69 (NO. 69-3-1~3)

Live at Memorial Hall, Kansas CityNewport Jazz FestivalOakdale Theatre 1969

TARANTURA(旧)レーベル、プレス盤3CD。1969年11月5日カンサスシティ公演、69年7月6日ニューポート・ジャズフェス公演、69年8月17日ウォーリングフォード公演を収録。このブートは某プログレ専門通販店の在庫一掃セールで1500円ほどで入手しました。まさかタラのブートをこんな安値で入手できるとは思いませんでした😳

正直、どれも音質はあまり良くないうえに、今ではどの音源もアッパー版が多く出ている。音源の価値はまったく無いと思います。ボックス+3面見開きスリーブなので、コレクターズアイテムとしての価値のみでしょう。

 





こんな感じです。DISCOGSにも画像が無いので、ジャケットを掲載しておくだけでも資料的価値があるかな、と。

ZEPに関しては以上です。他にTDOLZやJELLYROLL版のエディなどがありますが、どれもアッパー版が存在しており価値が無いと思われるのでスルー。あまり知識がない私は、これ以上ZEPについて語ることは出来ません。あとは、他のマニアの方のサイトへとGo!

おわり