レトロゲームを飾って眺めているだけの男のブログ

ERIC CLAPTON - IN THE COURT OF KING ERIC (MVR LIMITED SAMPLER)


ERIC CLAPTON - IN THE COURT OF KING ERIC(MVR LIMITED SAMPLER)

DISC 1 & 3
1. Pretending
2. So Tired
3. Got To Get Better In A Little While
4. Old Love
5. Every Oughta Make A Change
6. Motherless Children
7. Back Home
8. I Am Yours
9. Nobodys Knows You When You're Down And Out
10. Running On Faith

DISC 2 & 4
1. After Midnight
2. Little Queen Of Spades
3. Let It Rain
4. Wonderful Tonight
5. Layla
6. Cocaine
7. Crossroads
live at Hampton Court Place, Surrag, England 9 & 10 June 2006

Line-up:
Eric Clapton - guitar, vocals
Doyle Bramhall II - guitar, vocals
Derek Trucks - guitar
Chris Stainton - keyboards
Tim Carmon - keyboards
Willie Weeks - bass
Steve Jordan - drums
Michelle John - backing vocals
Sharon White - backing vocals
Simon Clarke - baritone saxophone
Roddy Lorimer - trumpet
Tim Sanders - tenor saxophone


MIDVALLEY RECORDSレーベル、4CDR。2006年6月9日&10日ハンプトン公演をオーディエンス録音で収録。2006年にサンプラー扱いで登場した後、2008年に同レーベルよりプレス盤で再リリースされております。

音質は両日ともにバランス、レンジ等々、申し分なしのオーディエンス録音。恐らく同じテーパーが録音したのでしょう。

バンドは6月9日と10日にハンプトン・コート宮殿で2日間のコンサートを行った。このコンサートは、夏に開催されるハンプトン・コート・ミュージック・フェスティバルの一環として行われました。

まずはディスク1-2に収録の9日の音源。以下は実際に6月9日のコンサートを観たオーディエンスのレビューより。


6月9日(金)にハンプトン・コートでエリックを観たばかりだ。いつも通り素晴らしかった!5月25日のアルバート・ホールも見たよ。コンサートとセットリストをレビューするのは無意味なので手短に書くが、今回も完璧なパフォーマンスだった。

このレビューを書いた理由は、エリックとバンドメンバーに観客のことを謝りたいからだ。少なくとも観客の75%は「Prawn sandwich brigade」だったと思う。

Prawn sandwich brigadeとは、イベントを純粋に楽しみたいファンではなく、有名人イベントの高額チケットや高額シートを手に入れて優越感に浸ったり、イベント主催者からのおもてなしを目的に参加する人間に対するスラング。元々はサッカー用語。

私の近くにいた人たちは、1曲終わるごとに丁寧に拍手を送り、まるでエリックの曲を聴いたことがないかのような反応をしていた。

もし私がエリックだったら、アンコールを期待する声を気にすることもしなかっただろう。熱心なファンの声援にこたえてエリックがステージが戻ってきた時でさえ、私の周囲の人たちはただ座っていたのだから。

由緒ある宮殿でのイベントでチケット代を150ポンドも取れば、こんなものなのだろう。教訓になった。次のツアーを楽しみにしている。エリックが再びこの場所でコンサートを行うことになっても、ハンプトン・コートにはもう行かないと思う。

私は、首から上が死んでいるような人間たちとではなく、真のファンである人たちと一緒にエリックのコンサートを楽しむことが好きなんだ。

 

どうやら、ハンプトン・コート宮殿という場所柄、クラプトンの音楽を聴いたことがない富裕層が多かったみたいですなあ。音源を聴くと、確かに普段のコンサートと比べて盛り上がりや歓声が少ないと感じます。では、まず9日の音源をフルでどうぞ。

 


DISC 1

 


DISC 2

 

 

続いて、ディスク3-4に収録された10日の音源。同じく、実際にコンサートを観た人によるレビューを載せましょう。


ハンプトン・コート・フェスティバルに参加したのは今回が初めてだったが、本当に思い出深いものになった。フェスティバルの雰囲気や設営がかなりユニークだったので、それについても少し書くべきだと思った。

まず第一に、古き良きイギリスの天候が私たちに微笑みかけ、その日はとても素晴らしかった。私たちはピクニック用のバスケットとシャンパンを持参し、午後6時半頃に到着した。

宮殿の門をくぐり、宮殿までの長い道を歩くと、周囲の環境に畏敬の念を抱かずにはいられない。宮殿の正面玄関をくぐると、ショーの前にピクニックができる宮殿の庭園に案内される。

宮殿内を歩いていると、実際にライブが行われる中庭を通ることになるのだが、その小ささに驚かされた。クラプトンがこのツアーで演奏する最小の会場に違いない。庭園に出ると、美しい夏の夜空の下、ジャズの生演奏とファイヤー・ジャグラーが楽しませてくれる。


夜8時30分頃、持参物を置いて中庭に移動するように指示される。小さな会場でエリックを目の当たりにしようと皆が席に着くと、午後9時のチャイムが鳴り響く。RAH(ロイヤル・アルバート・ホール)での初日公演にも参加していたので、セットについては詳しいつもりだったが、かなり変わっていた。

「No Sheriff」「Lost and found」「Anyday」etc... and the 「Everybody Oughta Make A Change」「Motherless Children」等がリストアップされて冒頭に移動した。オープニング・ハイライトは、数年ぶりに再び聴くことができた喜びを味わえる「Old Love」だった。素晴らしかった。

正直なところ、私はこのナンバーでのティム・カーモンのファンキーなソロ(クロスロード99でのライブと同様)が好きではない。「Old Love」は、彼のかなりの才能を示す 「プラットフォーム」 を与える為に追加されたのだろうか。

座って演奏する時のセットも素晴らしく、ECが席に座ると「ああ、やっと来たか」と疲れた様子で言葉を漏らしたが、これが観客との距離が最も縮まった瞬間だった。また、ECがバンド紹介を簡単に済ませてしまったのが残念だ。


また、ECは「Back Home」をビリーの為に捧げ、非常に好評であった。そして中庭で踊り狂う裕福な観衆を魅了した「After Midnight」で幕を閉じた。「Little Queen Of Spades」は15分弱で、ドイル、デレク、クリスが見事なソロを聴かせてくれた。

クリスのソロパートでは、途中でスタンディングオベーションが起こった。「Let it Rain」は2004年のバージョンと非常によく似た形で演奏され、「Wonderful」「Layla」「Cocaine」「Crossroads」で午後11時にコンサートは終わった。ECはかなり疲れているように見えた。

終盤で、いくつかのミスがあったが、ヨーロッパ公演のスケジュールを考えれば理解できる。アンコール・セットについて少しコメントすると、ECがデレクに「Layla」における、ロック界で最も偉大なオープニング・リフを譲ったことは、今でもとても不思議だ。彼が最も大切にしていて、世界的に愛されているリフを渡すとは驚きだ。

これが一時的なものであることを願う。「Layla」のドラマを盛り上げる為に使われた、冒頭の長いラメントも懐かしい。素晴らしい夜は、目を潤ませている人を何人も見かけたように、今でも人々を感動させるのだ。

このショーは、終盤を盛り上げる為の曲が2つか3つ足りないように思う。終盤になると、観客が立ち上がりノリたくてうずうずしているのが伝わってきた。


ショーの後、私たちは庭に戻り、コンサート後の雰囲気に浸ってしばらくぶらぶらしていた。途中、人気のないコートヤードを通ったが、そこにはなんと、ドイル・ブラムホール2世が氷水を片手に一人でくつろいでいた。

挨拶に行き、握手を交わして、ドイルとしばらく楽しい時間を過ごした。彼は謙虚で魅力的だった。彼は、ハンプトン・コートでプレーすることが如何にクールだったかを話してくれた。

セットについていくつか質問してみたが、ECが基本的にバンドメンバーにアイデアを出すように頼み、そこから構成されていったという。多くのファンが希望しているセットを彼は確認して提案したそうだ。

ECは、最初のレグでセットを微調整しようとしているようだ。ドイルに、この後のヨーロッパ・ツアーに「Lost and Found」(ドイルのナンバー)がセットに残るかどうか尋ねると、彼は目を丸くしながら冗談めかして、「エリックはそれを缶詰に詰め込んだと思うよ」と言った。

私たちは次のセカンドレグについて色々と話しを交わした。ECとバンドを、このようなユニークな会場で見ることができ、本当に特別な夜を締めくくることができた。


ドイル・ブラムホールの息子と、セットの決め方や次のツアーのセットについて会話を交わしたとか凄いな、羨ましい😲

という訳で、こちらもフルで音源を聴いていただきましょう。

 


DISC 3



DISC 4

 

 

ハンプトン・コート宮殿で2日間コンサートを行ない、2006年夏のヨーロッパ・ツアーの第一弾を終えた。その後、バンドは7月7日のイタリアでのツアー再開まで一旦、休みを取っている。

 



以上です😀