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【ELO】Electric Light Orchestra 1981-1982 Time Tour Bootleg【Jeff Lynne】


1978年「Out Of The Blue」ツアーから3年。エレクトリック・ライト・オーケストラは、バンドを支えてきたストリングス・セクションを既に解雇していた。ジェフ・リンは、シンセサイザーエレクトロニカという新しい音楽作りに挑み、シンセ・ポップ色が強いSFコンセプト・アルバム「Time」を完成させた。

「Time」は、コンセプト・アルバム「Eldorado」に通じるものがある。「Eldorado」は、フルオーケストラを駆使して空想の世界に迷い込んだ夢想家のヴィジョンを描いた。そして「Time」は、未来の世界へと向かう男のタイムトラベルを描いている。

米国の著名なSF作家ジェフ・ヴァンダーマーと、妻であり編集者のアンによる共著でタイムトラベル・アンソロジー書籍「The Time Traveler's Almanac」では、ノンフィクション編・第二章「タイム・トラベラーの為の音楽」において、タイムトラベルをテーマにしたメジャーなコンセプト・アルバムのパイオニア作品として「Time」が取り上げられている。


アルバムでは、ELOの全盛期を彷彿とさせるストリングスの影響は僅かであり、タイムトラベルというテーマにふさわしく、シンセサイザー、キーボード、ヴォコーダーがメインで使われている。ELOはシンセ・ポップでも一級品を作れることを示して見せた。

「Time」は評価もある一方で批判が多くみられるアルバムでもある。コンセプト・アルバムだが曲順にストーリー性はなく、人によってはやや中途半端と受け取られることもあったようだ。ジェフ・リン自身もその点を認めている。

とはいえ、「Time」は新たなELOとして新時代の音楽に挑んだ意欲作であり、セールスも好調だった。そして残念なことに、バンドの終焉を告げる作品となってしまった。


「Time」ツアーは1981年9月から11月にかけて北米(全39公演)からスタート、12月初旬に英国11カ所をツアーしている。12月中旬から1月は休みを取り、この期間にジェフ・リンは次作「Secret Messages」の為に曲を書いたと言われている。2月から3月に欧州を回りツアーは終了した。

このツアーは初のチェロ奏者抜きで行われた。一度、バンドを去ったバイオリン奏者ミク・カミンスキーが再加入している。他に、以前からELOのスタジオ・アルバムにおいてアレンジ面などで深く関わってきたルイス・クラーク(Key)、デイヴ・モーガン(gt)が参加している。

Out Of The Blue」ツアーにおいて、例のスペースシップ・ステージでの熱トラブル対策として使用されたバックアップ用のバッキング・テープに対する「カラオケ演奏」という批判を受けて、このツアーではバッキング・テープを使用せずに行われた。

 


今回のツアーでは、スターウォーズR2-D2にそっくりなロボットが司会役として全公演に登場している。ローディたちが無線でコントロールしたこのロボットを、バンドやスタッフは親しみを込めて「フレッド」と呼んでいたという。

コンサート開演と同時にフレッドがステージに登場してオープニングBGMが流れる。そしてバンドがステージに登場して "Twilight" がスタートする。演奏中もフレッドはステージを動き回り、時折、観客へのリアクションなどを取ることもあったそうだ。

コンサート最後の曲 "Roll Over Beethoven" では、フレッドはオーケストラ指揮者のように腕を動かし、曲が終わるとヴォコーダー音声で "Thank you and good night from ELO " とアナウンスする。

Out Of The Blue」ツアーのスペースシップと同様、フレッドは定期的に故障したらしい。10月29日セントルイス公演ではステージから落下したという。フレッド不在のステージも多くあったようだが、ライブ進行には特に影響は無かったようだ。フレッドは今もジェフ・リンの自宅スタジオに置いてあるという。

 


幕開けとなった北米ツアーの後半では、人気急上昇中だったホール&オーツがオープニング・アクトを務めた。ダブル・ヘッドライナーではなく、あくまでELOがメインという扱いである。

ホール&オーツは1981年4月に "Kiss On My List" でビルボード1位、1981年7月に "You Make My Dreams" でビルボード5位を獲得したばかりだった。ツアーが始まると、ELO "Hold On Tight" が10月にビルボード10位を記録したが、11月にホール&オーツが "Private Eyes" で1位を獲得した。

この当時、ホール&オーツはELOを凌ぐ成功を収めていたが、ツアーはあくまでELOの前座だった。ホール&オーツの演奏中に、ELOのファンが騒いだりブーイングを浴びせようとしたという未確認情報もある。


北米、英国とツアーを順調にこなし、1982年2月4日から欧州ツアーをスタートさせたバンドだが、ツアー途中にベヴ・ベヴァンが腎臓結石による体調不良でツアーを離脱(2月25日から3月4日まで離脱)した。

代役は、欧州ツアーのオープニング・アクトだったアフター・ザ・ファイヤーのピート・キングが務めた。ベヴは1982年3月5日ミュンヘン公演(ツアー最終日)で復帰した。

また、1975年からバンドで活動してきたケリー・グロウカットの最後のツアーとなった。ツアー終了後、ケリーはELOの楽曲権利の一部を求めてバンドに対して訴訟を起こした。裁判外の和解が成立したが、ジェフ・リンとの関係が悪化してバンドを解雇されている。

それでは、1981年から82年の「Time Tour」のブートをどうぞ!😊

 

 

Line-up
Jeff Lynne - Vocals, guitars
Bev Bevan - Drums
Richard Tandy - Keyboards, Synthesiser
Kelly Groucutt - Vocals, Bass guitar
Mik Kaminski - Violin, Keyboards
Louis Clark - Synthesiser
Dave Morgan - Guitar, Vocoder

 

 


Brendan Byrne Arena, East Rutherford, NJ Oct 8th 1981

1. Twilight
2. Yours Truly, 2095
3. Evil Woman
4. Livin' Thing
5. Telephone Line
6. From The End Of The World
7. Here Is The News
8. Violin Solo
9. John Lennon Medley :
    Imagine -
    Nowhere Man -
    Across The Universe -
    A Day In The Life
10. ELO Hit Medley :
      Showdown -
      Ma Ma Ma Belle -
      Can't Get It Out Of My Head -
      Strange Magic -
      Fire On High -
      Turn To Stone -
      Standin' In The Rain -
      Mr. Blue Sky -
      Sweet Talkin' Woman -
      Shine A Little Love -
      Last Train To London -
      Confusion -
      Rockaria
11. Hold On Tight
12. Don't Bring Me Down
13. Roll Over Beethoven


未ブート化音源。1981年10月8日イーストラザフォード公演をオーディエンス録音で収録。9月15日からスタートした北米ツアー中盤。北米ツアーの音源は他に11月ミルウォーキー公演、シカゴ公演(いずれも未ブート化)が存在するが、聴いたことがない為、詳細は不明。

この音源もなかなか酷い音質で、全体的に音がこもっており壁の向こう側の音を聴いているような感覚に陥る。ピッチが正常な点が救いか。また、フレッドのヴォコーダーによる〆のメッセージまでしっかり録音されている点も良い。

また、貴重な北米ツアーの音が聴けるというだけでも、この音源には存在意義がある。ELOメドレーに "Strange Migic" が組まれているなど、英国・欧州ツアーとは少しばかりセットが違っている。演奏はまだ慣らし運転のような印象を受けるが、欧州ツアーとの違いがあるのも新鮮だ。

では、音源をどうぞ。アップに際して音源をなるべく聴きやすいように弄ってみました。スカスカの低音と中間音を補った他、少し音声がクリアになるよう試みました。疲れました、ではどうぞ😪

 


part.1

 


part.2

 

 

 

 

 

 


HOLD ON TIGHT (TR010/11)

DISC 1
1. Twilight
2. Yours Truly, 2095
3. Evil Woman
4. Livin' Thing
5. Telephone Line
6. The End Of The World
7. Here Is The News
8. Mik Kaminski's Violin Solo
9. John Lennon Tribute Medley:
    Imagine -
    Nowhere Man -
    Across The Universe -
    A Day In The Life

DISC 2
1. ELO Hit Medley:
    Showdown -
    Ma Ma Ma Belle -
    Can't Get It Out Of My Head -
    Wild West Hero -
    Turn To Stone -
    Mr. Blue Sky -
    Sweet Talkin' Woman -
    Shine A Little Love -
    Last Train To London -
    Confusion - Do Ya -
    Rockaria
2. Hold On Tight
3. Don't Bring Me Down
4. Roll Over Beethoven
Live at Wembley Arena, London, England Dec 1st 1981


Trystarレーベル、プレス盤2CD。1981年12月1日ウェンブリー・アリーナ公演をオーディエンス録音で収録。ELOでは珍しい国産ブートレグ。90年代後半にリリースされた。

CDのジャケットは、ケリー・グロウカットとジェフ・リンが一緒に写った写真が使われている。この後、訴訟に発展する2人の直前の貴重なショットと言えるかもしれない。

音質は80年代の客席録音としては並みかそれ以下程度。レベルが不安定で、高音がきつい。また、世代を重ねたテープを使ったのだろう、ピッチが半音ほど低い。

78年ツアーで様々なトラブルに見舞われた後、バンドが英国でライブをやるのは3年以上ぶりであり、観客が大声援でバンドを迎えている様子が音からも伝わってくる。英国ファンたちは自国が世界に誇るバンドの復活とライブ活動を待ちわびていたのだろう。

ライブは新作「Time」からの曲で始まる。"Twilight" "Yours Truly, 2095" は実に素晴らしい演奏だ。続いて"Evil Woman" "Livin Thing" "Telephone Line"とヒット曲の連続で畳みかける。そしてELOと言えば、ミク・カミンスキーの素晴らしいソロである。

ツアーの特徴の1つであるジョン・レノンへのトリビュート・メドレー、そして30分に及ぶELOの大ヒット・メドレーは聴きどころである。アンコール"Roll Over Beethoven" の最後には、フレッドのヴォコーダーによるメッセージが収録されている。

では、音源をどうぞ。アップに際して当方で若干の音質改善を試みている他、途中に存在するカット箇所の修正と、ピッチを正常に修正しております。めっちゃ疲れた😪

 


disc 1

 


disc 2

 

 

 

 

 

 


Wembley Arena  Dec 1981

1. Twilight
2. Yours Truly, 2095
3. Evil Woman
4. Livin' Thing
5. Telephone Line
6. The End Of The World
7. Here Is The News
8. Mik Kaminski's Violin Solo
9. John Lennon Tribute Medley:
    Imagine -
    Nowhere Man -
    Across The Universe -
    A Day In The Life
10. ELO Hit Medley:
      Showdown -
      Ma Ma Ma Belle -
      Can't Get It Out Of My Head -
      Wild West Hero -
      Turn To Stone -
      Mr. Blue Sky -
      Sweet Talkin' Woman -
      Shine A Little Love -
      Last Train To London -
      Confusion - Do Ya -
      Rockaria
11. Hold On Tight
12. Don't Bring Me Down
13. Roll Over Beethoven


未ブート化音源。1981年12月ウェンブリー・アリーナ公演をオーディエンス録音で収録。上記「Hold On Tight」と演奏は酷似しているが、よく聴くと別日であることが分かる。ウェンブリー公演は12月1日、2日、4日、5日、9日、10日と6公演行われているが、どの日を収録したものか不明。一説には10日と言われているが確証はない。

音質は「Hold On Tight」と比較して酷いものがある。ステレオAUDだが、冒頭から暫くステレオ右側が殆ど音が出ていない。全体的に左右のバランスが偏っており聴いていると違和感を感じる。また、まるで過剰なイコライジングを施したかのように高音がきつくシャリシャリした音である。そしてピッチが異様なまでに高い。

演奏は素晴らしい。12月1日公演と同じくロンドンの観衆が大声援でELOを迎えている様子が強烈に伝わってくる。それに応えるかの如く、北米ツアーよりも完成された演奏を聴かせてくれる。テンションの高さなどから、ウェンブリー最終日という説も頷けるほどだ。

では、音源をどうぞ。アップに際し、音質の改善を試みて弄っております。また、ピッチを正常に修正しております。めっちゃんこ疲れました🥱😪

 


part.1

 


part.2

 

 

 

 

 

 


LIVE FROM ROTTERDAM TRIBUTE TO JOHN LENNON (MD-801A/B)

DISC 1
1. Prologue
2. Twilight
3. Yours Truly, 2095
4. Evil Woman
5. Livin’ Thing
6. Telephone Line
7. From The End Of The World
8. The Way Life’s Meant To Be
9. Mik’s Violin Solo
10. Tribute To John Lennon:
      Imagine -
      Nowhere Man -
      Across The Universe -
      A Day In The Life

DISC 2
1. ELO Hits Medley:
    Showdown -
    Ma-Ma-Ma Belle -
    Wild West Hero -
    Fire On High -
    Turn To Stone -
    Standin’ In The Rain -
    Mr. Blue Sky -
    Sweet Talkin’Woman -
    Shine A Little Love -
    Last Train To London -
    Confusion -
    Do Ya -
    Rockaria
2. Hold On Tight
3. Don’t Bring Me Down
4. Roll Over Beethoven
Live at Rotterdam Ahoy Hallen, Rotterdam, The Netherlands February 10th 1982


Midnight Dreamerレーベル、2CDR。1982年2月10日ロッテルダム公演をオーディエンス録音で収録。ステレオAUDで音は確かに良いが、メーカーインフォでは触れていない問題がある。音が片方のチャンネルに寄っておりバランスが悪い。

以下、メーカーインフォ。

80年代全米ヒット・チャートの常連となったエレクトリック・ライト・オーケストラの82年ヨーロッパ・ツアーより、オランダ・ロッテルダム公演が高音質オーディエンス録音マスターによるコンプリート収録で登場。

アルバム「タイム」発表後のツアーとして新曲はもちろん、ベスト・ヒット・メドレーを演奏している他、ビートルズ・フリークであるジェフ・リンがジョン・レノン追悼としてビートルズ・メドレーを披露。

まさに彼らのルーツであるビートルズ・ナンバーをライブ披露したファン注目の必聴ライブ音源です!

では、音源をどうぞ。アップに際してチャンネルの左右バランスを正常な状態に修正しておきました。

 


disc1

 


disc2

 

 

 

 

 

 


Frankfurt Festhalle, West Germany Feb 13th, 1982

1. Twilight
2. Yours Truly, 2095
3. Evil Woman
4. Livin' Thing
5. Telephone Line
6. From The End Of The World
7. The Way Life's Meant To Be
8. John Lennon Tribute Medley :
    Imagine - 
    Nowhere Man -
    Across The Universe -
    A Day In The Life
9. Hit Medley :
    Showdown -
    Ma Ma Ma Belle -
    Can't Get It Out Of My Head -
    Wild West Hero -
    Fire On High -
    Turn To Stone -
    Standin' In The Rain -
    Mr. Blue Sky -
    Sweet Talkin' Woman -
    Shine A Little Love -
    Last Train To London -
    Confusion -
    Do Ya -
    Rockaria
10. Hold On Tight
11. Don't Bring Me Down
12. Roll Over Beethoven


未ブート化音源。1982年 "TIME" Tourより、2月13日フランクフルト公演を当時としては高音質なオーディエンス・マスターから完全収録。ノイジーながらよく録れたステレオAUD音源。

ミッシング・ピースとも言える81年から82年の音源が、近年、少しずつDimeから登場するようになった。欧州公演は他に2月18日と2月23日が存在するようだが、残念ながらDime等に放流はされていない。演奏は10日と殆ど大差ない。完成された状態と言えるだろう。それでは音源をどうぞ!

 


germany 1982 pt.1

 


germany 1982 pt.2

 

 

 

 

 

 


TWILIGHT (GB00181)

1. Twilight
2. Yours Truly, 2095
3. Evil Woman
4. Livin' Thing
5. Telephone Line
6. From The End Of The World
7. The Way Life's Meant To Be
8 . John Lennon Medley
9 . Showdown
10. Ma Ma Ma Belle
11. Can't Get It Out Of My Head
12. Wild West Hero-Fire On High
13. Turn To Stone
14. Concerto For A Rainy Day-Mr. Blue Sky
15. Sweet Talkin Woman
16 .Shine A Little Love
17. Last Train To London
18. Confusion
19. Do Ya
20. Rockaria
21. Hold On Tight
22. Don't Bring Me Down
23. Roll Over Beethoven
Live at Cologne, Germany  Mar 3rd. 1982


Gamberettoレーベル、1CDR。欧州系レーベル1982年3月3日ケルン公演をオーディエンス録音で収録。聴きやすいステレオAUD音源。ベブ・ベヴァンに代わりピート・キングが参加しており、彼の演奏が聴ける唯一の音源。

"Evil Woman" の演奏前、ジェフ・リンがMCで観客の大声援に感謝を述べており、ベヴ・ベヴァンが病気で英国に帰国して入院していることを話している。そして、代役を務めているピート・キングへの感謝も述べている。

ピート・キングは見事に代役をこなしており、ベブのスタイルを忠実に模倣して違和感なく溶け込んでいる。

ジョン・レノン・トリビュート・メドレー演奏後、ケリー・グロウガットがリチャード・タンディのピアノプレイとジェフ・リンのヴォーカルに大きな拍手を送るよう観客に呼びかけている。この時点では、グロウガットはジェフやバンドに対して不満などを抱いていなかったのだろうか。

どうやらコレクターのトレードリストには、3月4日・5日(最終日・ベブの復帰日)の音源も存在しているみたいだが、残念ながらDime等には放流されていないと思われる。

では、音源をどうぞ。特に弄る必要性が無い為、そのままアップしております。

 


part.1

 


part.2

 

以上です。音源の編集や記事を書いてめっちゃ疲れました。早く寝ないと死んでまう😪

 

 

 

おまけ😪

1983年「Secret Messages」リリース時、ジェフ・リンはドン・アーデンとの確執が生じていた他、ケリー・グロウガットとの訴訟問題を抱えており、バンド活動に嫌気が差していた。これによりツアーは行われなかった。

1985年、ジョージ・ハリスンはプロデューサーを通じてジェフ・リンと会い、自身の曲のリミックスを依頼している。86年3月15日 "Heartbeat"という英国のチャリティーコンサートでジョージとジェフ・リンは初の共演を果たした。

これにより二人は親交を深め、1987年、ジェフ・リンはジョージ・ハリスンのアルバム「Cloud Nine」でプロデューサーを務めることになる。それがトラヴェリング・ウィルベリーズ結成へと発展していくのである。


その前年1986年にELO解散前最後のアルバム「Balance Of Power」をリリース。ジェフ・リンはツアーを行う意思は無かったようだが、ロッド・スチュワートのオープニング・アクトとしてスケジュールが組まれた。前座の為、短いショーで済むという理由でジェフは了承したらしい。

とは言え、ELOが前座を務める予定の幾つかの公演がキャンセルになったと言われている。ジェフは既にELOに見切りをつけていたと考察されれているようだ。結局、ウェンブリー・アリーナ、パリ、ドルトムントシュトゥットガルトの4公演だけに留まり、ELOは活動を停止した。

おまけコーナーでは、ELO最後のステージとなったドイツ2公演をアップいたします。

 

 

Line-up:
Jeff Lynne:vo, gt
Bev Bevan:dr
Richard Tandy:key
Mik Kaminski:violin, key
Lou Clark:key
Dave Morgan:gt, back vo, vocoder
Martin Smith:b, back vo

 

 


Westfalenhalle, Dortmund, Germany July 12th 1986

1. Twilight
2. Evil Woman
3. Livin' Thing
4. 10538 Overture
5. Showdown
6. Sweet Talkin' Woman
7. Confusion
8. Telephone Line
9. Ma-Ma-Ma Belle
10. Do Ya
11. Rockaria!
12. Calling America
13. Rock 'N' Roll Is King
14. Mr Blue Sky
15. Hold On Tight
16. Don't Bring Me Down
17. Roll Over Beethoven


未ブート化音源。1986年7月7日ドルトムント公演をオーディエンス録音で収録。Dimeから登場した音源で、7日の公演として登場したが12日の公演で間違いないだろう。

ペラペラッとした音で迫力に欠けており、ピッチが不安定で聴いていて不安になってくる。音の広がりも感じないが、86年当時としてはまずまずの音質かと。

ジェフは淡々と演奏をこなしており、テンションが低いことが音から伝わってくる。逆にベブ・ベヴァンは叩きまくっており、盛り上げようとしている印象を受ける。恐らくベブはバンドを継続させたかったのだろう。そんな気持ちが伝わってくる演奏だ。

では、音源をどうぞ!アップに際して、頑張ってピッチを修正しましたが難しかったです。また、ペラペラな音に若干の厚みを加えております。

 


part.1

 


part.2

 

 

 

 

 

 


OVER GERMANY (MD-865)

1. Twilight
2. Evil Woman
3. Livin’ Thing
4. 10538 Overture
5. Showdown
6. Sweet Talkin’ Woman
7. Confusion
8. Telephone Line
9. Ma Ma Ma Belle
10. Do Ya
11. Rockaria
12. Calling America
13. Rock N’ Roll Is King
14. Mr. Blue Sky
15. Hold On Tight
16. Don’t Bring Me Down
17. Roll Over Beethoven
Live at Hanns-Martin-Schleyer-Halle, Stuttgart, Germany July 13th 1986


Midnight Dreamerレーベル、1CDR。1986年7月13日シュトゥットガルト公演をオーディエンス録音で収録。ELO最後の公演であり、ジェフとベブの最後の共演となった公演だが、メーカーインフォには一切触れられてねぇ。大事なポイントなのに😑

以下、メーカーインフォ。

80年代全米ヒット・チャート連続ヒットを飛ばしていたエレクトリック・ライト・オーケストラの86年ヨーロッパ・ツアーより、ドイツ・ステゥットガルト公演が高音質オーディエンス録音マスターからの収録で初登場。

活動休止となる80年代最後のアルバム『バランス・オブ・パワー』発表後のツアーからのライブ音源は限られており今となっては貴重な記録といえる大推薦タイトルです!

では、音源をどうぞ。

 


1986.7.13

 

以上で終わりです。この公演を最後にジェフ・リンはELOを活動停止させて、ジョージ・ハリスンのアルバム・プロデュース、そしていよいよトラヴェリング・ウィルベリーズ結成へと繋がっていきます。一方のベブはELO Part.2を結成して活動していくことになります。

 

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