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Cozy Powell's Hammer - Tour 1992 Bootleg File


1992年、コージー・パウエルの4thソロ・アルバム「The Drums Are Back」リリース後に"Cozy Powell's Hammer"名義で行われた1992年ドイツ・ツアーを収録したブートレグ盤を紹介するよ😀

1992年11月。トニー・マーティン、ニール・マーレイ、マリオ・パーガという布陣で、自身の名を冠したバンド"Cozy Powell's Hammer"を結成。7日間という短期間ではあるがドイツをツアーしている。ちなみにニール・マーレイは、74年と92年の両方の"Cozy Powell's Hammer"に参加したことになる。

このツアーからは、11月15日ハイデルベルク公演を収録したとされる「STARGAZER」というブートレグが最初にリリースされている。長い間、この音源だけが繰り返しブート化存在されてきたが、00年代に入ると他公演の音源がネット上にアップされ始めた。

これにより、長年に渡り11月15日とされてきたデータは誤りであること、そしてツアーの全容も判明した。また、コージーテープの登場により、ツアーの計画や当初想定されていたメンバー構成も少しずつ見えてきた。

それでは、1992年11月"Cozy Powell's Hammer"ツアー音源を収録したブートレグ盤を紹介します。なお、当方が所有しているブートとShadesレーベル盤は内容が同じでございます。よってShades盤は一切購入しておりません。

 

 

 


LUDWIGSBURG NOVEMBER 17. 1992 (BLUE U219)

DISC 1
1. Walking In The Shadow Of The Blues
2. Shout
3. Stargazer
4. Long Live Rock'n'Roll
5. Back Where I Belong
6. Anno Munde
7. If it Ain't Worth Fighting For
8. It Ain't Good Enough
9. Crying In The Rain

DISC 2
1. If There Is A Heaven
2. Guitar Solo
3. Since You Been Gone
4. The Lawmaker
5. Ride To Win
6. Cozy Powell Drum Solo
7. Headless Cross
8. All Night Long


BLUE Uレーベル2CDR。1992年11月17日ルートヴィヒスブルク公演をオーディエンス録音で収録。ドイツ・ツアーの初日に当たる音源で、dimezoneから登場した。

本作登場から少し後に、SHADESレーベルから「BRING THE HAMMER DOWN : LUDWIGSBURG 1992」というタイトルで同じ17日の音源がリリースされた。本作と同内容。どちらの業者も同じダウンロード音源を使用しているのは間違いない。

気心知れたメンバーが集まっただけに、バンドは楽しみながら演奏している様子が伝わってくる。素晴らしい演奏だ。日によって好不調の差が激しいトニー・マーティンも伸びのある歌声を聴かせている。サバス時代の曲は勿論、ロニー期のレインボーナンバーも違和感なくこなしている。

マリオ・パーガは、ヘヴィ・ロック系ギタリストらしい典型的な様式美スタイルだ。有名なギタープレイヤーと比べると個性はやや欠けるかもしれないが、テクニックも十分でバンドに貢献している。コージーも、ニール・マーレイも、リラックスして愉しんでプレイしているようだ。

この日の音源は動画サイトなどにアップされているので、ここでのアップは割愛します。

 

 

 

 

 

 


FRANKFURT / HEIDELBURG 1992 (BLUE U266)

DISC 1
Live at Sinkkasten, Frankfurt, Germany 18th November 1992
1. Walking In The Shadow Of The Blues
2. Stargazer
3. Long Live Rock'n'Roll
4. Back Where I Belong
5. Anno Munde
6. If it Ain't Worth Fighting For
7. It Ain't Good Enough
8. Crying In The Rain
9. Shout

10. 1812 Overture
11. If There Is A Heaven

12. Since You Been Gone
13. The Getes of Hell - Headless Cross
14. All Night Long
※DISC2はここでは省略。下段にて別途紹介します。


BLUE Uレーベル2CDR。ディスク1には92年11月18日フランクフルト公演を、ディスク2には11月19日ハイデルベルク公演をそれぞれオーディエンス録音で収録。18日フランクフルト公演は初登場。ここでは日付順に、まずは18日のフランクフルト公演を紹介する。19日ハイデルベルク公演は下段で紹介する。

ちなみに本作はSHADESレーベル「RAISE THE HAMMER : GERMANY 1992」と同じ公演・同じ音源をセットした物。本作がハイデルベルク公演を19日と正しく記載しているのに対し、SHADESレーベルは何故か15日と過去の誤ったデータをそのまま記載している。リリース時期は大差ないはずで、大手レーベルにしては珍しいミスだが如何に・・・。

良好なステレオ・オーディエンス録音で、AUDソースとしては十分なレベルだがピッチが低い。この日もマーティンは好調で、最後まで安定したパフォーマンスだ。ミスが少し目立つがマリオ・パーガもキレのある素晴らしいプレイを聴かせてくれる。

他の日では2曲目に演奏されている"Shout"が、何故か"Crying In The Rain"の次に演奏されている。曲間にカットの痕跡があることから、ネットにアップされた時点で意図的に曲順を入れ替えて編集されていたのだろう。他にもカットされている部分が多い音源である。

ちなみに、殆どの公演の音源はYouTubeなどにアップされている。簡単に見つかるので未聴の方は探してみて下さい。18日のフランクフルト公演は未アップのようなので、ここにアップいたします。アップした音源は、当方の手でピッチを調整してあります。それではどうぞ。

 


Walking In The Shadow Of The Blues - Crying In The Rain

 


Shout - All Night Long

 

 

 

 

 

 

ここからは長年に渡り11月15日とされてきた、11月19日ハイデルベルク公演を収録したブートレグを複数紹介します。Cozy Powell's Hammer92年ツアーの音源を初めて耳にしたのはハイデルベルク公演、という人はかなり多いでしょう。

既発のハイデルベルク公演は全てCD1枚の不完全収録盤だったが、SHADESレーベルから「THE DRUMS ARE BACK WHERE I BELONG : HEIDELBERG 1992」というタイトルで、別ソースを使用したとされるCD2枚組の完全収録盤が登場した。これにより既発は全て不要となった。

ここでは、古典ブートをざっと並べて紹介していこう。

 

 


STARGAZER (JBCD-60)

1. Walking In The Shadow Of The Blues
2. I Wanna Hear You Shout
3. Stargazer
4. Long Live Rock'n' Roll

5. Back Where I Belong
6. Guitar Solo

7. If it Ain't Worth Fighting For
8. Crying In The Rain
9. If There Is A Heaven
10. Ride To Win
      - Cozy Powell Drum Solo (1812)

11. Headless Cross
12. Since You Been Gone


JAILBAIT RECORDSレーベル、プレス盤1CD。92年"Cozy Powell's Hammer"の音源を最初にリリースしたのは本作である。00年代に入り、同タイトルのブートやコピー盤が出てくるまで「STARGAZER」と言えば本作のことを指していた。

 


ディスク盤面。

 

 

 

 

 

 


STARGAZER

JAILBAIT盤「STARGAZER」をコピーしたCDR。ジャケットもCDの内容も全てコピー。2007年頃に西新宿某店通販サイトにて新品1500円で販売されていたので購入。当時、オリジナル盤は既に入手困難になっており、そういう意味ではファンにとって有り難いコピー盤だったが・・・。

 

 

 

 

 

 


TONY MARTIN And Friends featuring Cozy Powell & Neil Murray

1. Walking In The Shadow Of The Blues
2. Shout
3. Stargazer
4. Long Live Rock'n'Roll
5. Back Where I Belong
6. Guitar Solo

7. Anno Munde
8. If it Ain't Worth Fighting For
9. It Ain't Good Enough
10. Crying In The Rain
11. Ride To Win

12. Cozy Powell Drum Solo
13. Headless Cross
14. Since You Been Gone


レーベル不明、プレス盤1CD。こちらも古くから存在しているブート。何故かトニー・マーティンがメインのライブということになっているが、当時は情報がなかったので仕方がないのかもしれない。「STARGAZER」と同じソースと思うが、こちらのほうが音質は若干ながら鮮明だ。また、収録曲が少し違う点にも注目したい。

 


ディスク盤面。

 

 

 

 

 

 


Tony Martin Cozy Powell & Neil Murray - STARGAZER (LANGLEY-175)

LANGLEYレーベル1CDR。古くからの定番音源1992年11月19日ハイデルベルク公演をオーディエンス録音で収録。タイトルが「STARGAZER」なのでJAILBAIT盤と同じ内容を想像してしまうが、実は上段「TONY MARTIN And Friends」と同内容である。

その為だろうか、本作も"Tony Martin Cozy Powell & Neil Murray"とマーティンの名が先頭に来ている。

 


ジャケット、インレイの裏側。

 

 

 

 

 

 


FRANKFURT / HEIDELBURG 1992 (BLUE U266)

※DISC 1は省略します

DISC 2
1. Walking In The Shadow Of The Blues
2. Shout
3. Stargazer
4. Long Live Rock'n'Roll
5. Back Where I Belong
6. Guitar Solo

7. Anno Munde
8. If it Ain't Worth Fighting For
9. It Ain't Good Enough
10. Crying In The Rain
11. Ride To Win

12. Cozy Powell Drum Solo
13. The Getes of Hell - Headless Cross
14. Since You Been Gone
Live at Schwimmbad, Heidelberg, Germany 19th November 1992


BLUE-Uレーベル2CDR。上段で紹介したブートのディスク2には、LANGLEY盤「STARGAZER」と同内容の音源が収録されている。同じ内容のブートをリリースしたSHADESのインフォも、LANGLEY盤「STARGAZER」と同じであると明記している。これらは全て「TONY MARTIN And Friends」と同内容である。

 

ここでまとめると、ハイデルベルク公演はソース自体は同じ(か、もしくは微妙に違う気もする)だが、収録曲や収録時間が異なる2種類のCDが存在していると結論が出る。

 

ソース1
STARGAZER (JBCD-60)
STARGAZER (JAILBAITのコピー盤)
"Anno Mundi"と"It Ain't Good Enough"の2曲が未収録だが、オープニングSE"Mars"から収録されている。

 

ソース2
■TONY MARTIN And Friends
STARGAZER (LANGLEY-175)

■FRANKFURT / HEIDELBURG 1992
"Mars"が未収録で、"Walking In The Shadow Of The Blues"がフェードインで始まる。"If There Is A Heaven"が未収録。

 

こういうことである。つまり、それぞれのソースを収録したCDを所有していたら、19日ハイデルベルク公演はコンプリート収録である。完全版が出た以上、もはや意味のないことかもしれないが。。

でも、せっかくなので、2つのCDからそれぞれ欠落部分を補った、なんちゃって完全版をアップしましょう。急いで作ったので雑です。ではどうぞ!

 


Walking In The Shadow Of The Blues - It Ain't Good Enough

 


Crying In The Rain - Since You Been Gone

 

以上で1992年ドイツ・ツアーのブートレグ盤特集は終わり。非常に疲れました。