Volume Two (GOBLIN RECORDS CD 3003)
1. Walkaway
2. Nobody's Child
3. The Trembler
4. Crying
5. New Blue Moon
6.Under The Red Sky
7. Theme For Something Really Important
8. Don't Treat Me Like A Stranger
9. Every Little Thing (extended version)
10. End Of The Line (extended version)
11. Handle With Care (extended version)
12. Runaway
Vol.1 Outtakes
13. Last Night
14. Congratulations
15. Dirty World
16. Rattled
17. End Of The Line
18. Heading For The Lightaaa
みんな大好きトラヴェリング・ウィルベリーズの古臭いブートレグ盤を紹介しよう！1990年にリリースされたオーストラリア製のプレス盤ブートです。
トラヴェリング・ウィルベリーズは1988年、ロサンゼルスのガレージで5人の伝説的ミュージシャンが非公式なレコーディング・セッションを行い結成された。トム・ペティ、ボブ・ディラン、ジョージ・ハリスン、ジェフ・リン、ロイ・オービソンの5人は、ハリスンのシングルB面用として収録予定の曲を書き、レコーディングの為に集まっていた。
完成した曲をレコード会社に聴かせたところ、「B面に入れるには勿体ない」と言われ、5人でアルバム1枚分の曲を作り録音するよう提案された。こうして新しく結成されたスーパーグループだが、彼らにはロードマップも、詳細な計画も、レコード会社の関与も、これといった成功を期待することもなかった。
ビリオンダラー・クインテットと呼ばれた5人の伝説的ミュージシャンは、既に友好関係を築いていた顔見知りのメンバーもいれば、互いを殆ど知らないメンバーもいた。そのような状況でバンドはスタートしたのである。
1988年、デビューアルバム「Traveling Wilburys Volume.1」は高評価と商業的成功を収めたが、同年12月、ロイ・オービソンが余りにも早すぎる死を遂げてしまった。こうしてスーパーグループは一瞬にして4人組となった。
4人体制となった1990年のセカンドアルバム「Traveling Wilburys Vol.3」は大きな成功を収められなかった。
自然発生的に誕生したデビューアルバムが、自由で緩い空気、各々が楽しみながら制作した雰囲気が伝わる内容であるのに対し、セカンドアルバムはビジネスライクな雰囲気が漂う。また「 Vol.3」は、バンドリーダーであったジョージ・ハリスンの存在感が薄くなっている。
加えて、メンバーたち自身、内輪ネタが好きで、セカンドアルバムを「Vol.3」と名付けたことが原因の1つとも言われている。さらに、残った4人のメンバーが全く新しい「ウィルベリー」のペンネームを使用したことがファンを混乱させた。
とはいえ、アルバム自体は素晴らしい内容だった。ハリスンの影響が薄れた分、ボブ・ディランとトム・ペティの存在感が前面に押し出されている。プロデュースにハリソンとジェフ・リンが参加し、アルバム全体を通して絶妙なサウンドクオリティを実現していると言えるだろう。
ここで紹介するブートレグは、未発表とされるVol.1のアウトテイクなどを収録したもの。1988年と1990年の間の空白期間と、その間に「Vol.2」がリリースされていたら、これらの曲が収録されていたのではないか、という仮想「Vol.2」として登場した。
実際には、収録曲の大半が公式リリースされた入手困難なレアテイク集という内容。主にドイツで5インチシングル盤としてリリースされた曲を収録している。残りは幻の「Vol.2」用としてレコーディングされたものか否か不明だが、未発表曲が収録されている。
ウィルベリーズについて大した知識を有していないので、この程度しか書くことが出来ないが、幻の「Vol.2」がもしリリースされていたら、このような形ではないだろうか、という考察のもと、アルバムの流れなどよく考えられて作られており、なかなかセンスある選曲・編集だと思う。ジャケットデザインも秀逸だ。
近年、新たにウィルベリーズのアウトテイクが発見されてブート化されているみたいだが、ここに収録された曲が収録されているか否かについては不明。よかったらご自身で調べてちょ。
ディスク盤面。
ジャケット裏面。ハリスンやディランのファンなら所有しておくのも良い1枚かも？それではフルアップ音源をどうぞ！転載は出来れば堪忍してちょ。
walkaway
以上です😙
