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【Bauhaus】バウハウス 1983年5月28日 渋谷公会堂 昼&夜【BOOTLEG】


英国ゴシック系バンドの始祖的存在、バウハウスの1983年来日公演を収録したブートレッグを紹介するよ😗


バウハウスは1978年にノーサンプトンで結成。バンド名はドイツのデザイン学校バウハウスから取り「バウハウス1919」(学校の創立が1919年)と名乗った。後に1919を排除してバウハウスで定着した。

バウハウスは、英国で誕生したパンク、グラム・ロックを融合させたゴシック・スタイルを作り出したバンドの1つと考えられている。バウハウスサウンドは多くの後発バンドに影響を与え、後にゴス・ロックとなるドゥーミーなスタイルを生み出した。

1stシングル「Bela Lugosi's Dead」は1979年8月にリリースされた。ワンテイクで録音した9分の曲で、リリース当初はチャートに入らなかったが長年に渡り売れ続けた。この曲は、トニー・スコット監督の映画「ハンガー」のサウンド・トラックにも使用された。

1980年、1stアルバム「In The Flat Field」をリリース。アルバムは不吉で病的なサウンドが支配し、このアルバムでバンドは英国ゴシック・ムーヴメントの旗手となった。1981年リリースの2ndアルバム「Mask」や、シングルカットされたデヴィッド・ボウイのカヴァー曲「ジギー・スターダスト」をヒットさせ、バンドは英国と欧州での地位を確立させた。

1982年リリースの3rdアルバム「The Sky's Gone Out」は、ライブアルバム「Press The Eject And Give Me The Tape」とほぼ同時にリリースとなった。路線を変えて実験的サウンドに挑み、ここでも評価を得ることに成功した。


この辺りから、ヴォーカルのピーター・マーフィーがバンドでひとりスターダムにのし上がっていく。マクセルのカセットテープの広告に起用され、トニー・スコット監督の映画「The Eager」のプロローグ・シーンにメンバー全員で出演する筈が、ピーター・マーフィーだけがフィーチャーされたりと、バンド内部で亀裂が生じ始める。

1983年7月、バンドはラスト・アルバム「Burning From The Inside」を発表し、シングル「She's In Parties」をヒットさせて過去最大の商業的成功を収めた。

しかし、アルバムレコーディング時、ピーター・マーフィーは肺炎を患い入院しており、バンドメンバーがマーフィー抜きでレコーディングを開始していた。退院した頃には終了して完成しており、殆どのヴォーカル・パートをダニエル・アッシュとデヴィッド・Jが担当していた。つまり、リリース時にはバンドはもう事実上の解散状態となっていた。


ここでは、バウハウス唯一の来日公演より、1983年5月28日・渋谷公会堂2公演(昼・夜)の音源をアップいたします。当時は1日で2公演という無茶な日程が組まれていたのですなあ。昼公演は未ブート化のアングラ音源、夜公演はBACK TO ZEROレーベルのブートレッグCDからの音源です。

バンドの末期でもある貴重な来日公演の音源をお楽しみください。

 

Band lineup :
Daniel Ash - vocals, guitar, sax
David J Haskins - vocals, bass, piano
Kevin Haskins - drums, percussion
Peter Murphy - lead vocal

 

 

 


Shibuya may 28th 1983 -1st show-

1. Burning From The Inside
2. The Passion Of Lovers
3. Boys
4. In Fear Of Fear
5. She's In Parties
6. Antonin Artaud
7. The Three Shadows Part 2
8. Rosegarden Funeral of Sores
9. A God In An Alcove
10. Hollow Hills
11. Kick In The Eye
12. Ziggy Stardust
13. Bela Lugosi's Dead
Live at Shibuya Kokaido, Tokyo, Japan May 28th 1983

 


1st show

 

 

 


The First Period (BTZCD-028)

1. Third Uncle
2. The Passion Of Lovers
3. Boys
4. In Fear Of Fear
5. She's In Parties
6. Antonin Artaud
7. The Spy In The Cab
8. Rosegarden Funeral Of Sores
9. Terror Couple Kill Colonel
10. A God In An Alcove
11. Hollow Hills
12. Kick In The Eye
13. Dark Entries
14. Bela Lugosi's Dead
15. Ziggy Stardust
Live at Shibuya Kokaido, Tokyo, Japan May 28th 1983

 


2nd show

 

 


CDケースを開いた状態

 


バック・インレイ

 

83年5月に行われたこの来日公演は、バンドの歴史の中でも非常に微妙で難しい時期に行われた。ラストアルバム「Burning From The Inside」はまだリリースされていなかった。

まだリリースされていなかったシングル曲「She's in Parties」など、新曲をある程度混ぜたセットで、観客は新曲にも反応するが、やはり「In Fear of Fear」「The Spy in the Cab」「The Passion of Lovers」「Ziggy Stardust」といった旧アルバムからの曲のほうが大きく盛り上がっていることが分かる。

1st showはまだ未発表だった新曲「Burning from the Inside」から始まる。ステージの隅々までギターノイズが鳴り響く中、陰鬱なコードがかき鳴らされる。ハスキンズや、デヴィッド・Jの存在も大きいが、やはりマーフィーの強烈なパフォーマンスがバンドの中心であることを強く感じさせながらライブがスタートする。

しかし、ライブが進むにつれてリズム・セクションはマーフィーのパフォーマンスにも負けず劣らず力強さを増していく。マーフィーも変わらぬおどけたパフォーマンスを繰り広げる。彼の叫び声に絶妙なタイミングで加えられるエコーは、会場の雰囲気をスピーカーに届けるのに大いに役立つ。

夜公演の演奏は、スタジオテイクと比べて激しいテンポのナンバーが並ぶ。両公演とも完全にオリジナルを凌駕している。ゴス・バンドと言えば日本では一部マニアを除きあまり評価されない傾向にあるが、バウハウスが如何に素晴らしいパフォーマンスを繰り広げていたか、このライブで認識して頂けたら嬉しい限りである。

 

以上です🤗