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【エイジア】ASIA - Bootleg File 1984-1990 幻のASTRA TOUR【John Wetton】

※過去記事の再掲載

 


マイケル・シェンカーそっくりな人がおりますが・・・マイケルではなくパット・スロールが加入した再結成エイジアによる「幻のASTRA TOUR】とも受け取れる1990年のツアーと、パット・スロール加入以前に始動したウェットン・パーマーによるエイジア名義のバンドの音源を収録したブートレグを紹介します😃

 

ALPHA TOUR後、ジョン・ウェットンの脱退(解雇)とグレッグ・レイクの加入による新ラインナップとなったエイジアが1983年12月に日本初来日。しかし、レイクは程なくしてバンドを脱退。84年に入りウェットンがエイジアに復帰。代わりにハウが脱退してしまう。

後任にマンディ・メイヤーが参加して85年「ASTRA」をリリース。ダウンズによると、ゲフィンは宣伝などサポートをしてくれなかったと話している。ウェットンとダウンズによるポップセンス溢れる洗練された曲が並ぶ良作だったが、セールスは芳しくなく、ビルボード67位と散々な結果に終わった。

結果、ゲフィンは予定されていたツアーを中止してしまう。"ASTRA TOUR" は幻となってしまった。正式な解散宣言は出していないものの事実上の活動停止となる。この時期、ウェットンはラジオやライブイベントに出演しており音源がブート化されている。

 

 


JOHN WETTON BAND - THE CIRCLE OF TREASURES

レーベル不明、6CDR。1999年のウェットンバンドの来日公演や、エイジア名義で行われた1989年ドイツ公演、再結成エイジアの1990年ロックフェス出演時の音源、トレバー・ラビンが参加した1981年のデモ音源などを収録した大変豪華な内容。その中に、84年のデモとされる謎の音源が入っております。

 


DISC6 TRACK10「ASTRA」制作中の頃に録音されたという"GO"のデモ音源が何故か1曲だけあるのですが、本当にデモ音源なのか何なのかサッパリわかりません。とりあえず聴いてみてください。

 


"go" 1984 Studio Demo?

 

 


DISC4 TRACK6には、1986年1月にラジオに出演した際の音源でしょうか、非常に聴きやすい高音質でインタビュー音源が収録されております。インタビューの合間には「ASTRA」収録の各曲が流れるなど、何だかリアルタイムで聴いているみたいな気分になります😊

 


John Wetton Interview
The January 1986 Guide

 

 

 

 

 

 


JOHN WETTON - ROBIN GEORGE - CARL PALMER - DON AIREY - GO CLUBBING! (ayanami-007)

1. Intro
2. Sole Survivor

3. Only Time Will Tell
4. Go Down Fighting
5. Keep On Loving Yourself
6. Don't Cry
7. Heartline
8. The Smile Has Left Your Eyes
9. Honkey Tonk Woman
10. Don Airey Keyboard Solo

11. Dangerous Music
12. Time Again
13.  Back In The Ussr
14. Heat Of The Moment


AYANAMIレーベル、1CDR。1986年6月4日ロンドン・マーキークラブ公演をオーディエンス録音で収録。エイジア名義で行われたライブではないが、その理由等については他のサイト様でご覧になってください丸投げですいません。

まさかのドン・エイリーが参加、彼が奏でるエイジアナンバーがとにかく素晴らしい。恐らく当時は未発表曲であったウェットン・マンザネラの曲"KEEP ON LOVING YOURSELF"では、スペシャルゲストとしてフィル・マンザネラが登場

本作も近年、VIRTUOSOレーベルよりアップグレードされて登場している。今から購入するならそちらが良いでしょう。では、音源をどうぞ!

 


part.1

 


part.2

 

 

 

 

 

この後、ウェットンとダウンズは、元シン・リジィのスコット・ゴーハム、元a-haのマイケル・スタージスを加えてバンドを立て直そうとするがレコード契約を得るには至らなかった。

1988年、映画「カクテル」の主題歌ココモのヒットで人気が再燃していたビーチ・ボーイズは大規模なツアーを計画。ウェットンは関係者から「エイジアとしてツアーに帯同しないか」と誘われ、バンドは再始動に向けて動き出す・・・みたいな感じだったと思います。

キース・エマーソンとの3(スリー)が早々と解散となったカール・パーマーはエイジアへの参加が決まるが、ソロプロジェクトで忙しかったジェフ・ダウンズは、スケジュールの都合がつかず参加をひとまず見送った。

スティーヴ・ハウはABW&Hが始動していたことやウェットンとの確執もあり不参加。ウェットンとパーマーの2人でエイジアとしての活動が再開した。

バンドは1989年9月にビーチ・ボーイズのツアーに参加後、単独でイット・バイツらとツアーを行い、11月にドイツを回った。その時のブートレグが僅かながら出回った、らしい。私は1種類しか入手できませんでした。

 

 

 


PRAYIN' 4 A MIRACLE (APRL 891112)

DISC 1
1. Opening
2. Wildest Dreams
3. Sole Survivor
4. Go
5. Don't Cry
6. Voice Of America
7. The Last One Home
8. Only Time Will Tell
9. Oh! Carolann
10. Too Late
11. Prayin' 4 A Miracle

DISC 2
1. True Colors
2. Open Your Eyes
3. Instrumental Tune
4. The Smile Has Left Your Eyes
5. The Heat Goes On~drums Solo
6. Time Again
7. Heat Of The Moment
8. Gimme Some Lovin'
9. Prayin' 4 A Miracle (edit/remix)*
*Bonus Track

John Wetton - Bass, Vocal
Carl Palmer - Drums
John Young - Keyboards
Holger Larish - Guitar
Zoe Nicholas - Chorus
Susie Webb - Chorus


ASIA PROJECT RECORDS LIMITEDレーベル2CDR。ジョン・ウェットンカール・パーマーによるエイジア名義での短期ドイツ・ツアーから、1989年11月12日ドイツ・ラシュタット公演をオーディエンス録音で収録。ブートビデオから音声を落としたもの、らしいが詳しくは分かりません。

この時は、後にウェットンのバンドに参加するジョン・ヤング、ドイツ人ギタリストのホルガー・ラリッシュ、コーラスにゾーイ・ニコラス&スージー・ウェッブというラインナップだったようだ。

演奏は正直に言って、ダウンズやパット・スロールが参加した1990年エイジアのほうが圧倒的に完成度が高い。ホルガー・ラリッシュはどことなくマンディ・メイヤーが奏でる音に似ており、アストラからの曲に関してはこの編成のほうが疑似アストラ・ツアーらしさを感じさせる。

セットリストからも3年越しで実現したアストラ・ツアーといった所か。このツアーでしか演奏されなかった"TOO LATE"や"TRUE COLORS"など聴き所も多い。"KARI-ANNE"のプロトタイプが演奏されている点も面白い。個人的には、完成版よりもプロト版のほうが良く出来ていると思う。では、試聴音源をどうぞ。

 


part.1

 


part.2

 

 

 

 

 


この後、ジェフ・ダウンズやパット・スロールが参加して正式な形で再結成となった。90年8月、ベスト盤「THEN & NOW」をリリース。アルバムはビルボード114位と振るわなかったが、じわじわと売り上げを積み重ね1998年に累計50万枚を出荷してゴールド認定。

新生エイジアは1990年6月23日にノッティンガムでスタジオライブを行った後、9月からツアーを日本からスタート。

 

 


THE CIRCLE OF TREASURES

Live at EAST MEETS WEST FESTIVAL 1990
DISC 2
6. Don't Cry
7. Voice Of America
8. Time Again
9. The Heat Goes On-drum Solo
10. Heat Of The Moment
その他のディスク及びトラックは省略


レーベル不明6CDR。ジョン・ウェットン・バンドのライブ音源やエイジアのデモ音源などを収録した6枚組。ここではディスク2トラック6-10に収録された、再結成エイジアの"EAST MEETS WEST FESTIVAL"出演時の模様を収録したサウンドボード音源を紹介する。

詳細は不明だが、1990年4月~6月に行われたと思われるドイツの音楽フェス。ブートビデオも存在するようだが、本作に収録された音源はビデオ落としではなくFM放送のエアチェックか何かの別ソースの可能性がある、らしい。

確かにビデオのライン音源のようなペラっとした音ではなく、ノイズ多めで音量レベルも不安定だがまずまずの音質である。演奏はオフィシャル映像化もされたノッティンガム公演に近い。まだ試運転といった印象でミスも目立つ。

それでは音源をどうぞ。YouTubeにも投稿しておりますが、こちらでアップしたものは音量が一定になるように調節して、少し低音を補強しておきました。

 


festival1990

 

 

 

 

 

 


WNEW FM NEW YORK RADIO INTERVIEW

1. Heat Of The Moment
2. Voice Of America
3. Video Killed The Radio Star

...& Interview
John Wetton
Carl Palmer
Geoff Downes


未ブート化音源。1990年8月25日、ニューヨークのFM放送局でオンエアされたインタビューやアコースティック・ライブのエアチェック音源。8月14日に「THEN & NOW」がリリースされたばかりで、バンドの活動再開に注目が集まっていた頃の物。

聴きどころは3人による生演奏である。ラジオスターの悲劇はダウンズのキーボードのみの演奏だが、残りの2曲はウェットンが生歌を披露している。それでは音源をどうぞ。

 


radio

 

 

 

 

 

 


NEW ASIA (AS92062)

DISC 2
8. Rendezvous 6:02
9. Book Of Saturday
10. Heat Of The Moment
11. Open Your Eyes


KINNIEレーベル、プレス盤2CD。1992年6月4日大阪厚生年金会館公演をオーディエンス録音で収録。メインはジェフ・ダウンズ&ジョン・ペイン体制となってからの初来日公演の音源だが、ディスク2にボーナストラックとして4曲、1990年9月24日兵庫県尼崎市アルカイックホール公演の音源が収録されている。再結成エイジアの来日公演の音源を収録した初めてのブートが本作と思われる。

下で紹介する「DREAMS FOREVER」と同音源と思うが確信が持てない。音源聴いて確認してください、それではどうぞ。

 


osaka 1990

 

 

 

 

 

 


DREAMS FOREVER (AYANAMI-211)

DISC 1
1. Finlandia (op. Se)
2. Wildest Dreams
3. Sole Survivor
4. Don't Cry
5. Voice Of America
6. Video Killed The Radio Star
7. Majesty
8. Time Again
9. Prayin' 4 A Miracle
10. Only Time Will Tell
11. Rendez-vous 6.02
12. Book Of Saturday

DISC 2

1. The Smile Has Left Your Eyes
2. Days Like These
3. The Heat Goes On~drums Solo
4. Go
5. Heat Of The Moment
6. Open Your Eyes
7. Gypsy Soul*
8. Days Like These (ac Mix)*
9. Prayin' 4 A Miracle (remix/edit)*
*Bonus Track


AYANAMIレーベル、2CDR。ツアー初日となる、1990年9月24日・兵庫県・尼崎アルカイック・ホール公演をオーディエンス録音で収録。OSAKAとなっているが兵庫が正しい。

非常にクリアなステレオAUD音源。ウェットンが在籍しているエイジアをついに観ることが出来る、という観客の凄まじい熱気が伝わってくる音源。バンドも、その期待に応えるように熱い演奏を展開している。

本作で使用されたものと思われる音源を使って、オフィシャル・ブートレッグ・シリーズが登場している。それだけ音質的に素晴らしいということだろう。では、音源をどうぞ!

 


part.11

 


part.2

 


part.3

 

 

 

 

 

 


28-IX-90 (HL375)

1. Sole Survivor (fade In)
2. Don't Cry
3. Voice Of America
4. Prayin' 4 Miracle (fade In)
5. Only Time Will Tell
6. Rendez-vous 6:02
7. Book Of Saturday
8. The Smile Has Left Your Eyes
9. Days Like These
10. The Heat Goes On-drum Solo
11. Go
12. Heat Of The Moment
13. Open Your Eyes


HIGHLANDレーベル、プレス盤1CD。1990年9月28日中野サンプラザ公演をオーディエンス録音で収録。コンサート前半部分がカットだらけの不完全収録盤。

"SOLE SURVIVOR"の終盤からフェードインでスタート。ジェフ・ダウンズのソロと"TIME AGAIN"もカットされているが、以降は全てを収録している。

音が全体的に激しく波打っているが、それを除けばAUD音源として十分に高音質だ。大量に流通したのか今も安価で頻繁に目にする1枚。私も良く聴いた思い入れのあるブート。では音源をどうぞ!

 


part.1



part.2

 

 

 

 

 

 


FLY AWAY (SIRENE-130)

DISC 1, 4
1. Intro
2. Wildest Dreams
3. Sole Survivor
4. Don't Cry
5. Voice Of America
6. Geoff Downes Solo
7. Time Again
8. Prayin' 4 Miracle
9. Only Time Will Tell
10. Rendez-vous 6:02
11. Book Of Saturday
12. The Smile Has Left Your Eyes

DISC 2, 5
1. Days Like These
2. The Heat Goes On~drums Solo
3. Go
4. Heat Of The Moment
5. Open Your Eyes

DISC 3
1. Wildest Dreams
2. Sole Survivor
3. Don't Cry
4. Voice Of America
5. Time Again
6. Prayin' 4 Miracle
7. Only Time Will Tell
8. The Smile Has Left Your Eyes
9. Days Like These
10. Rendez-vous 6:02
11. Book Of Saturday
12. The Heat Goes On~drums Solo
13. Go
14. Open Your Eyes

DISC 1-2
Kani Hoken Hall, Gotanda, Tokyo 25th Sep 1990

DISC 3
Nakano Sunplaza, Tokyo 29th Sep 1990

DISC 4-5
Nakano Sunplaza, Tokyo 2nd Oct 1990

 

SIRENEレーベル、5CDR。1990年の来日公演から、9月25日五反田簡易保険ホール公演、9月29日&10月2日中野サンプラザ公演をそれぞれオーディエンス録音で収録。50枚限定生産でナンバリングも入っている。

どの公演も良質なステレオAUD音源で収録されている。ディスク3の9月29日中野サンプラザ公演の曲順が入れ替わっており、未収録の曲もある。この問題点は、後発「ULTIMATE FLYING」で解消された。

 

 

 

 

 

 


ULTIMATE FLYING (WINDMILL-026)

DISC 1, 3, 5
1. Intro
2. Wildest Dreams
3. Sole Survivor
4. Don't Cry
5. Voice Of America
6. Cutting It Fine (key Solo)
7. Video Killed The Radio Star
8. Majesty
9. Time Again
10. Prayin' 4 Miracle
11. Only Time Will Tell
12. Rendez-vous 6:02
13. Book Of Saturday

DISC 2, 4, 6
1. The Smile Has Left Your Eyes
2. Days Like These
3. The Heat Goes On
4. Carl Palmer Drum Solo
5. Go
6. Heat Of The Moment
7. Open Your Eyes

DISC 1-2
Kani Hoken Hall, Gotanda, Tokyo 25th Sep 1990

DISC 3-4
Nakano Sunplaza, Tokyo 29th Sep 1990

DISC 4-5
Nakano Sunplaza, Tokyo 2nd Oct 1990

 

WINDMILLレーベル、6CDR。1990年の来日公演から、9月25日五反田簡易保険ホール公演、9月29日&10月2日中野サンプラザ公演をそれぞれオーディエンス録音で収録。50枚限定生産だったようだが今現在は普通に再販されている模様。

五反田公演と、10月2日中野サンプラザ公演は、上の「FLYAWAY」と同じテープを使用しており音質などの面で大きな変化はない。9月29日中野サンプラザ公演は、不完全だった「FLYAWAY」とは別のテープを使い完全収録になっている。音質もこちらのほうが優れている。どの公演も素晴らしい演奏であり、入手が容易となった今、ぜひ手に取って聴いてみてほしい音源。

25日五反田公演は荒々しさと勢いが混在したハードロック顔負けの演奏。観客のノリも熱く、会場全体が一体となって大きく盛り上がっている様子が音からも伝わってくる。

"THE HEAT GOES ON"演奏後、機材トラブルがあったのか少し間が出来てしまうが、そこをカールがおちゃらけて会場の笑いを誘っている。では音源をどうぞ!

 


Gotanda 25th Sep 1990 pt.1

 


Gotanda 25th Sep 1990 pt.2

 


Gotanda 25th Sep 1990 pt.3

 

 

 

 

 

 

続いて29日、中野サンプラザ公演は、会場の雰囲気も良く、ウェットンも乗せられるように絶好調のヴォーカルを聴かせてくれる。"DON'T CRY"は他の日よりも素晴らしいパフォーマンスだ。初日では走り気味だったカールも、この日は適度に走りつつ落ち着いた絶妙なプレイを聴かせている。

 


Nakano Sunplaza 29th Sep 1990 pt.1



Nakano Sunplaza 29th Sep 1990 pt.2

 


Nakano Sunplaza 29th Sep 1990 pt.3

 

 

 

 

 

 

10月2日中野サンプラザ公演は落ち着いた感じの演奏。ライブを重ねて演奏が完成されてきた、ということかもしれない。

 


Nakano Sunplaza 2nd Oct 1990 pt.1

 


Nakano Sunplaza 2nd Oct 1990 pt.2

 


Nakano Sunplaza 2nd Oct 1990 pt.3

 

以上で1989年~1990年の再結成エイジアのブートは終わりです😎